PLURALITY本ノート
1-0 多元性を見る
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テクノクラシー:好例はOpenAI。だがAIのインフラを牛耳ってるのが小集団
リバタリアニズム:暗号とネットワーク。中央集権を廃して自由市場を確保。政策がなくて自由市場任せになってしまう
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民主主義国家はIT全然使えてない
独裁国家は特に中国が活用してるけど独裁的
デジタル民主主義が良い
2-1 玉山からの眺め
台湾の歴史について
絶え間ない激動の歴史によって形成された、独特な民主主義形態が生じたのである。
2-2 デジタル民主主義の日常
g0v原理
Wikisurvey、2015年なのか、早いなsta.icon
デジタル市民活動は、ソーシャルメディア上での対立に使ってたエネルギーの向き先を変えただけ
台湾の事例を色々紹介している
同性婚えの参加を強いられるのではないか
台湾では大家族が結婚によって結びつく文化 → 同性婚認めたら強いられるのではないか、との懸念がわかった
政府の対応として、親族を同性婚の手続きから除外した
3-0 多元性とは
民主主義は技術である
オードリー・タンのインタビューにて
⿻
⿻、とは社会的差異を超えたコラボレーションのための技術
記述的、規範的、処方的
記述的:記述的社会世界は、孤立した個人の無秩序な寄せ集めでもなければ、一枚岩の全体でもない。むしろそれは、個人アイデンティティと集合的組織の両方を特徴づける、多様で交差する帰属性が織りなすものだ。
規範的:多様性は社会進歩の原動力であり、他の原動力と同様に爆発する(対立に発展する) 可能性はあるが、社会が成功するには、その潜在的なエネルギーを成長のために活用しなければならない。
処方的:デジタル技術は、産業技術が物理的な燃料を利用してその爆発を封じ込めるエンジンを作ったのと同じように、多様性の暴発を活用するエンジンの構築を目指すべきだ。
使い分け
概念として使う場合には「プルラリティ (多元性)」
形容詞として使うときには「デジタル」「複数」「デジタル/複数」あるいは「インターセクショナル」 「協働的」「ネットワーク」 などさまざまな他の読み方
どの単語も、この観念の全体を完全には表現しきれない。場合によっては単に「重複」「重なり合い」と言うほうがよいこともある。
3-1 世界に生きる
複雑系を推している
アトムに普遍的な法則を適用するのではなくて
⿻的社会システムに求めることも同じ
複雑系はパラメーター次第で混沌 or 秩序に傾くが、どちらも良くない
バランスが大事。テクノクラートとリバタリアンの間。狭い回廊と表現
⿻は狭い回廊に向かって進み、それを広げるのが重要
自己組織化する臨界性
科学コミュニティにも中央集権にも欠点がある
科学コミュニティは科学者間の社会的および組織的なつながりで重視されるトピックに偏りがち
中央集権型コミュニティは、現行踏襲の範囲しかしないので信頼性が低くなりがち
で、イノベーションは、既存の分野にしっかりと根ざしつつ、通常とは異なる意外な組み合わせを展開することで生まれやすい、としている
3-2 つながった社会
国家はそもそも国民を代替可能な存在とみなしている
その象徴が財産、ID、投票
ヘンリー・ジョージの定理からスタートして、公共への投資の重要性を説いてるかな?
アイデンティティは多様な所属や参加で構成されるので、IDシステムもこれに対応せねばならない
スーパーモジュラリティ
全体は部分の総和より大きいってやつ。創発。
市場に任せると(自社利益のために排除にかかるので)殺される
組合や国連のような存在が重要
サイバネティックス
4o
サイバネティックス(Cybernetics)は、制御と通信に関わるシステム全般の構造や機能を研究する学際的な科学分野です。生物、機械、社会、組織、コンピュータなど、さまざまな「フィードバック」や「情報の流れ」を持つシステムに共通する原理やメカニズムを探るのが特徴です。
本書では
ネットワークに対する、ネットワークによる、ネットワークのためのコミュニケーションと統治の科学
3-3 失われたダオ
⿻の大きな希望は、一元論的アトム主義の限界を、ITによって押し広げること
Project Xanaduを反面教師として挙げている。インターネットの前身ARPANETはそうではなく、完璧主義は抑えて、相互協力の文化を育んでいった
RFCが生まれたのもこのとき
インターネットの悪しきシナリオはすでに懸念されていた
民間による支配とか
原因として投資不足を挙げている。オープンソースがボランティアなのも周知のとおり。金を出す公的機関がない
日本の注目すべき概念
カイゼン。自己改善的でありサイバネティックスを実装した成果の一つ
なめらかな社会とその敵もそうか
Wikipediaという成功例に再現性をもたせたい
4-0 権利、オペレーティングシステム、⿻的自由
⿻社会をつくるには、社会を⿻的な理解に基づいてデジタルで表象しなければならない
権利とOS
権利が伴わなければ、選挙は有名無実となる
死なないために迎合するしかない
OSは基本的特性を持ち、アプリはすべてこれを踏まえるという比喩
権利とOSには多くの共通点があるという
1. ダイナミズム。OSの上で動くアプリは多様で、予測できない。検閲やノイズ(スパム氾濫)がこれを阻む
2. 権利の⿻性。権利はグループが保持するだけでなく、交差するネットワークが定義するものでもある。絡み合う社会集団の集まり
3. テクノクラシーやリバタリアニズムとの対比。テクノクラシーは権利を自由の邪魔として扱うし、リバタリアニズムは権利を個人にのみ帰着させるので2.を扱えない
⿻自由のハイパーグラフ
https://gyazo.com/1a1677b7c70bf6a355ba1ec1019141a1
エッジが線じゃなくて面になっている
4-1 IDと人物性
Worldcoinと虹彩スキャナOrb
スキャン結果を暗号化+ハッシュ化し、以後照合時はそれと称号させる
現時点で個人が確実に鍵を自己管理できる例はない
コミュニティリカバリ
すでに述べた通り、個人のアイデンティティはコミュニティが規定するところがあるので、それに頼ることもできる
推移的信頼
友達の友達に頼る
MIDs
人々が求めているのは、情報が意図された社会的な環境にとどまるということなのだ。
伝達指向性
ニッセンバウムがいう「文脈の完全性」
団体と⿻公衆
多様性には、まともな主体性を持つ新しい団体(が存在できること)が重要
前提として単独では政治的社会的経済的変化は成せないため
団体
共通の関心を持つ人々の組織
ゲーム理論でも、リスクのある集団行動を取るために共有信念が必要と示す
つまり結社の自由とは、共有信念と目標をつくる自由
監視から保護されねばならない
投稿では共有信念はつくれない
しかし、公共性はコミュニティや結社と決して同じではない。オンラインでの投 稿は、公の抗議活動の開催というよりは、パンフレットの配布のようなものだ。
投稿を見た人は、何人が同じ情報を消費しているか、それが誰なのかは知りようがない。同じ情報に対する彼らの意見もなかなかわからない。投稿は人々の信念に影響を与えることはあっても、はっきりとした仲間集団内で共有信念を作り出すことは困難だ。
投稿のバイラル性と注目度を強調する機能は多少役立つが、それでもメッセージをもとに聴衆を結束させることは、物理的な公共空間で人々を結束させるよりもはるかに粗雑になる。
近年、この課題に対処するための最も興味深い潜在的なソリューションのひとつは、ブロックチェーンなどの分散型台帳技術(DLT)だ。これらの技術は、情報の共有記録を維持する。そして追加する必要があるという「コンセンサス」(追加する項目に対する十分な共通の承認)がある場合にのみ、そこに何かを追加する。……しかしこうした機械間のコミュニティは、その機械を操作する人々のコミュニティそのものではない。この問題は(コミュニティづくりの観点からすると)、ブロックチェーンを維持するための金銭的インセンティブによって悪化する
わからん
4o
また、共有信念をつくるためには、情報そのものだけでなく、その情報がどのような背景や価値観に根ざしているのかを共有することが重要です。これは、単なる情報の提供以上に、共に経験し、議論し、協力するプロセスを通じて育まれるものです。
なるほど、育むことが大事なのか
プライバシーのほとんどは集団に関係している
取引系は取引先がいるよねとか
潜在的に過剰共有の危険があるが、今のところ事後的に罰するのが主流
一応森の中に隠す的なアプローチもある?みたいだね
契約はもっと高度な形態の団体結社であり、法人はさらにその高度な形態
4-3 商取引と信頼
感謝の投稿を地元民にだけ共有するの、いいよなぁsta.icon
https://gyazo.com/cd91feda5bfbf66cceaf46093aee3eb3
デジタル通貨とプライバシー
プライバシーの本質は4-1のとおり、コンテキストの完全性
監視も、⿻的商業信頼管理の観点では重要。説明責任のない現金や、政府による会計の集中管理では足りない
で、脅威から守り脅威に対処するための監視のためには、「コンテキストの完全性」という意味でのプライバシーを捉えないといけないわけか。でないと「いや監視されたくないよ」になっちゃうsta.icon
⿻マネー
多極型または分散型に従う
多極型の場合、さまざまなコミュニティが独自通貨を持ち、限られた領域で使える
分散型の場合、
通貨を個人間の負債と信頼の直接的な表現に完全に置き換える。このようなシステムでは、人々は商品やサービスの支払いを受けるのではなく、事実上、自分に借りがある人から「恩恵を求める」ことになる。恩恵を受けていない人から何かが必要な場合は、「恩恵を受ける」 ネットワークで6次の隔たりの原則を活用する。これについては、「4‐1IDと人物性」で説明した。 このような恩恵の潜在的な1IDと人物性」で説明した。このような恩恵の潜在的な経路は数多く計算可能であり、得られる 「クレジット」の合計量は、ネットワーク内の2点間で流れる「最大フロー」 (maxflow)を計算する古典的な計算機科学アルゴリズムで求められる。
なめ敵でも見たぞこれsta.icon
4-4 財産と契約
デジタル時代の資産
ストレージは実体経済のおける土地のような役割を果たす
ストレージは土地
計算は燃料
データは人間でいう労働や成果物(資本)
現状としてはこれらはほぼアイドル状態
特にストレージ
クラウドは成功面も多いが、中央集権への退行とも言える
データ共有の障害
実質的に財産共有の話なので、賃貸契約のような契約の話になる
しかし契約は本質的に複雑で、意図的に厳密にしておらず慣習や規範頼りなところがある → のでスマートコントラクトですぐ実装できます、ではない
⿻財産
httpsは良い例。これにより悪意ある監視の心配から解放される
だが最も厄介なのはデータ共有面
プライベートに計算する技術はある。準同型暗号とか。連合学習(Federated Learning)もまさに
出所の問題については差分プライバシーや透かしのような技術を使う
4-5 アクセス
真正性(本物であること)を持つアクセスが重要
改ざんされていない入力データへの共通アクセスが基盤として先決
文脈的に完全な情報に、平等にアクセスできるようにするべき
基本的なアクセス権を確保する
デジタルインフラと、情報の完全性(改ざんされてないこと、特にフェイクなど)
インターネットアクセスは人権
あとはこれを阻む問題を解きほぐせばいい、という
5-0 協働テクノロジーと民主主義
本書も⿻の実践
原稿はGitHubで管理し、ライセンスはCC0で、色んな人が執筆に貢献している
⿻管理プロトコル
貢献をGitRulesを通じて分散台帳に記録
/plurality-japanese/Plural Management protocol
/nishio/Plural Management勉強会
Quadratic Voting使ってる
so fix it!(だったらお前が修正しろ)
多様性を超えたコラボレーションの意義
そもそも近親交配を避けるためにも不可欠
宗教の普遍的な特徴も、違いを超えて平和と和平を達成した人々を称えること
化石燃料や原子力と同様に、社会的および情報的なエネルギーの活用を学ばねばならない
多様性はもっと広い
たとえば地理的類型、職業、宗教、教育と認識論、能力、世代
多様性の再生
典型的な例は、グローバル化が料理の多様化など取引による利益をもたらした一方で、文化を均質化させ、将来的にそのような利益を得る機会を減らしかねないというものだ。
したがって、⿻における重要な懸念は、多様性を超えたコラボレーションを活用するだけでなく、多様性を再生し、多様性を活用する過程で、新しい形の社会的差異の創出によって多様性が補充できるかということだ。これもまたエネルギー系と似ている。持続可能な成長を実現するためには、エネルギー源を収穫するだけでなく再生しなければならないからだ。
エネルギー系で比喩している。持続可能性のために補充できねばならない
コラボレーションの広さと深さ
トレードオフだが、広げたい
https://gyazo.com/fb558af8b615fb56c429b41ac85428b2
何かつくりたいsta.icon
抽象的で普遍的な視点だけでは役に立たない
最適化、特に社会的厚生関数の追求における最適化には、別の落とし穴がある
それは、「神を演じる」こと、つまり偶像崇拝だ。社会福祉を最大化するには、「どこからでもない」視点を取り、普遍的なレベルで状況を左右できると考えねばならないが、そんなレベルに到達できる人はいない。
人はすべて、特定の人々やコミュニティから、そして特定の人々やコミュニティのために行動する。目標と可能性は、その人が誰か、どこにいるか、誰がその発言を気にするかで制限され、しかもそれは他の力のネットワークの中に置かれ、それらが願わくばうまく連携し、大惨事を回避できるパターンとなるのだ。
抽象的で普遍的な視点にのみ役立つツールは、単に行きすぎているだけではない。それを実際に採用できる人などおらず、誰にも魅力がないのだ。
これなぁsta.icon
知的生産が誰にも刺さらない理由でもある
⿻補完的でネットワーク化されたアプローチがないと、⿻の将来発展は支えられない
5-1 ポスト表象コミュニケーション
神経インタフェース媒介現実、GFM(生成基盤モデル)などを活用して、もっと直感的で直接的な人間のやりとりを促進する
言語には限界がある。文化的な境界や主観的な解釈に制約されがち
日本科学未来館の老いパークは良い例
踊りや身体的な親密さも
現状でも、このポスト表象的な可能性は各種の人間交流に見られる。たとえば踊りや身体的な親密さは、一言もなしに複雑な感情状態や物語を伝えられる。音楽では、ミュージシャンと演者と観客との間に共有された脳活動の証拠が見られる
一部の研究はfMRI(磁気共鳴機能画像法)を使って、聞き手の脳の反応に同期が見られることを明らかにしたし(3)、脳波計を使って楽隊の脳活動を追跡した研究もあり(4)、こうした同期と音楽の享受につながりがあることもわかった(5)。別の例は母親と子供の絆だ。母親と胎児の心拍の同期、特に母親がリズミカルに呼吸しているときの心拍の同期は、本質的なコミュニケーション経路を示唆する(6)。こうした例はすべて、発話や書字といった言語を超えるコミュニケーションの深い可能性を示唆している。
心拍はリズミズムとも繋げられそうだよなぁsta.icon
自然言語からポスト表象への変換をAIに任せる
ホムンクルス柔軟性という
脳に直接作用し、心を可視化するテクロノジー“ポストシンボリックコミュニケーション”は人類になにをもたらすのか…言葉や記号を使わずに感覚や経験を共有する未来(集英社オンライン) - Yahoo!ニュース
身体拡張とも関係ありそうだな
プラットフォームやツール化する場合は、個性が埋没しないように注意
ここまで論じてきた倫理的な枠組みや民主原理の活用が必要
深い統合を目指しつつ、個性が確実に温存されるように
ティールみたいだね、個々と総体の両立
5-2 没入型共有現実 ISR
https://gyazo.com/de26e666c731a42c61998dadc5b24335
仮想的に豊かな体験ができる
VR技術を使ってリモートのチームを構築、という例が出ている
現実世界の活動の低下が懸念
こうした問題を解決するためには、バーチャルコミュニティの構造に、倫理的、民主的な原理を慎重に埋め込む必要がある。 他の部分で触れた洞察をもとに、参加型統治システム(たとえば民主的な投票の仕組み)を仮想環境に入れることが有望だろう。このシステムでは、みんなが地に足のついた存在となり、説明責任を果たし、仮想空間と現実責任の役割や責任のバランスを維持するようにする。活発な市民活動と責任ある当事者意識をこうしたプラットフォームで育てれば、活発な社会の基盤となる性と多様性も守られるのだ。
5-3 クリエイティブなコラボレーション
社会集団を定義する共有文化を形成する基盤:
音楽、視覚芸術、演劇、建築、映画、料理などのメディアを通じた芸術的表現
ここに知的生産も加えられないか?sta.icon*2
共創の限界
文化を定義するこれらの共同プロジェクトは、伝統的に時間も費用もかかり、成果物へのアクセスと創作プロセスへの参加の両方が制限されていた。たとえば、共同執筆の場合、一貫性があり理解しやすい物語を実現するために、何カ月、何年も、あるいは何世代にもわたる再話、脚色、書き直しなどが必要なのが通例だ 。大規模なライブエンターテインメント業界を見れば、多様な観客に創造的な共同作業の体験を提供するためのチームを世界中に送る費用の高額ぶりがわかる
科学的共同作業も伝統的には、物理的に同じ場所にある巨大な研究所で行われていた
すでに使える、限界を超えるツールたち
オンラインコラボレーション:ビジネスチャット、Asana、Notion
クラウドベースのクリエイティブソフト:Autodesk、GitHub
オープンソースプロジェクト:Wikipediaは好例
リモート芸術コラボレーション:TwitchやDiscordを使ってプロジェクトのコラボ、リアルタイム視聴者共有、作業プロセス共有など
教育的コラボレーション:edX、Khan Academy
クラウドソーシングによるイノベーション:Kickstarter
明日のクリエイティブコラボレーション
合成楽器とジェネレーティブアート:電子音楽がまさにそうだったし、GFMでさらに合成できるようになる
異文化コラボレーション:GFMにより翻訳できるようになった
エイリアンアート
エイリアン知性
クリエイティブテストのためのデジタルツインとシミュレーション:LLMエージェントでSNS活動を模倣するとか
クリエイティブコラボレーションの限界
1. プライバシーと自律性の喪失。オープンさを常に求めることで個人の創造性と自律性が抑えられる
2. 創造性の均質化。プラットフォームのアルゴリズムに偏る
これは、斬新で異質なアイデアの探索と接続に報酬を与えてくれるような、クラウドソーシング・プラットフォームとAIの設計が急務であることを示している。たとえば、プラットフォームで接続されにくい既存のアイデアとコミュニティを橋渡しするAIがあれば、クラウドソーシングによるイノベーションと共同創造のプロセスはさらに促進されるかもしれない
ほしいsta.icon*2
アイデア評価AI?
3. 技術への過度の依存。GFMに依存しすぎて創造プロセスにおける人間技能と直感の価値が低下しかねない
4. デジタル格差と不平等
5. 操作、搾取、崩壊。企業の介入によってコンテンツやアイデアが搾取される可能性
GFMの訓練に必要な創造性と多様性自体が殺されかねない(ガチョウを殺しかねない)
6. 文化的多様性の侵食。少数派の文化が殺される可能性
創造性の基盤となる、深い親密なつながりと熟考のための空間を強化するべきだ
これで言えば俺は後者だなぁsta.icon*2
5-4 拡張熟議
対面と書き言葉にはトレードオフがある
Wikisurveryなどの橋渡しか、Corticoのような対話始まりの洞察&共有など
生産的な紛争の刺激も重要
5-5 適応型管理行政
行政の特徴
行政と官僚制度は、世界の多くを組織する中心的な特徴だ。
はるかに形式的
行政と官僚制度は、 構造化されたコミュニケーションと、自然言語の慣習よりもはるかに形式的で厳格 な情報のルールに縛られた処理を行う。
行政と官僚制度は、正当性、公平性、手続 き上の公正性の達成を目的とすることが多く、感覚的な体験としてはあまり豊かで はない。しかし、投票や市場の厳密な数学的かつ機械的なやりとりとは違い、通常 はある程度の拡張されたコミュニケーションが可能となる。
深い共通理解を司る
したがって行政と官僚 制度は、効果的に実施され、慣習が活用されて違反されないようにするため、参加 者間の深い共通理解を必要とする。行政は、個人または中小企業と、政府または大 企業との間のほとんどのやりとりの中心に位置する。また、緊密な社会的つながり のない政治体制内の人々の間で、中期的な関係を形成する上でも中心的な役割を果 たす。行政は、法律、財産制度、身分証明、雇用、入学と私たちが考えるもののほ とんど、および「行政国家」と「企業官僚制度」のほとんどの機能を司る。
不満は気まぐれと、範囲外への対応のできなさ
官僚機構と行政に対する典型的な不満は、行政におけるさまざまな裁定的地位に ある人々に過度の裁量権を与えているので気まぐれだということと、個別のケース のニュアンスにも官僚機構の期待の範囲外の文化的状況にも適応できず、硬直的だというものだ。ここでは、デジタル技術、特に生成基盤モデル(GFM)の進歩が、 これらのトレードオフの一部を軽減し、より多様な人々の集団が、自分たちの生活 様式を尊重しながら行政システムで協力できる方法を示してみよう。
硬直性の例
自動車の速度制限、労働者に許可される休憩時間、履歴書(官僚や採用担当者にとって読みやすい形式)
多様性に対応する機能が足りてない → デジタルで補完すべし
明日の管理行政
GFMを用いて法的アクセスの不均衡を軽減。法的アドバイスやサービスにサクッとアクセスとか
申請主義の打破sta.icon
Rich Get Richerを防ぐための採用手法。HiredScore
GFMの力はネットワーク化された確率的構造から生じている
適応型管理行政のフロンティア
学校課程や成績を、多様なバッジに置き換え。メゾバッジとマイクロバッジを集めて、認知されたマクロバッジにまで上れる。
GFMにより伝統的なコミュニティへの適応も代替
地方などローカルの話。日本でいうと方言とかか?sta.icon
LLM OSに繋がりそうsta.icon
俺はアロ向け翻訳もできるんじゃねと書いてるsta.icon
限界
モデルに入れる権力の条件次第で多様性の適応状況が左右される
→ GFM以外にも頼れ
3. **没入型の共有現実やポスト表象コミュニケーション**: これらの技術を活用することによって、人間同士の深いつながりや理解が促進され、信頼を築くことができる可能性があります。GFMだけに頼るのではなく、これらの新しい形式を用いることで、より豊かなインタラクションが可能になるとしています。
4. **集合的な意思決定と熟議**: GFMのガバナンスや経済的価値の分配において、集合的な意思決定の方法が有効であるとしています。これにより、GFMが公共の意志に沿った行動を促進することが期待されています。
5-6 投票
投票のフロンティア
逓減比例を適用する。Quadratic Votingなど
適応型代表制。境界として地理以外の多様性も使う。現代の社会的格差に基づくようにする
支援つきリアルタイム投票。自分のコンテキストに基づいたAIに投票させる、自分のチェックは入れる
⿻投票の限界
そもそも投票は決定事項に対する好みを入れることしかできない → 豊かなコミュニケーションと共同設計も要るよね
5-7 社会市場
オープンソースは利用の割には資金調達に苦労している
市場はしばしば無謀な独占をもたらす
資本主義の既知の問題
1. スーパーモジュラリティと相性が悪い
2. 市場支配力
3. 外部性。外部性の被害者に恩恵が行き渡らない
4. 分配。市場は分配に全く無関心。
一応対応もあるけどまだまだ
労働組合。伝統的なフルタイム雇用モデルに限定されている
そうか、力関係で勝ててないからなのかsta.icon
研究政策。はるかに少ない情報しか持たない官僚機構が牛耳っている
オープンソース。公的な支援がなくて資金難
規制。ピグー税もあるけど、決める主体が融通利かない問題
再分配。課税制度は一応あるけど、暴走した富の多くを是正できていない
社会市場のフロンティア
循環投資。ヘンリー・ジョージの定理
⿻財産。⿻資金調達的な投票システムを財政制度に組み込む
クアドラティック資金調達と資金調達
ここの冒頭で説明したように、行政管理者の限られた知識に過度に依存せずに公共/スーパーモジュール財に資金を提供する自然な方法は、行政管理者、慈善家、または公的機関が、分散した個人による寄付をマッチングさせることだ。メカニズムデザイン理論は、前節でのクアドラティック投票を支持する論理に似ており、同じような分散行動を前提とすれば、同額の資金は個々の寄付の平方根の合計の二乗に比例し、少数の大規模な寄付者よりも多数の小規模な寄付者に大きな重みを与える必要があることを示せる。最近の設計では、グループの利益と所属を考慮するために、従来の個人主義設計を超える形でこれが拡張されている
国境を越えた⿻資金調達。⿻資金調達を組み込んだマッチングファンドの創設など
未来に投資する未来省の話もちらっと書いてあるsta.icon
⿻マネジメント。階層構造なしでネットワークベースの評価や権限委譲が可能になる
社会市場の限界
多様性を均質化するという市場の傾向 → 意図的に新しい多様性を促進する制度が必要
6-0 ⿻から現実へ
この10年で社会のほぼすべての分野を変革する可能性が高い言うてるsta.icon
社会革命のグラフ構造
アーレント、イノベーションの背後には内密外疎(は俺のまとめ方だが)がある
アーレントの例は政治面についてだが、進化生物学から言語学まで、幅広い分野のイノベーションに関する文献と共鳴している。結果の細部は違うが、そうした研究はいずれも、劇的なイノベーションが生まれる環境は内部的には密につながり、外部的には緩くつながっている多様な「集団」(言語的、経済的、生物学的など)が相互作用する場なのだと示している(4)。そうした環境があれば、イノベーションは必要な規模を獲得し、その回復力を示し、そして普及する。 つながりがもっと強い構造や中央集権的な構造は、変化が純利益をもたらす場合が少ないので、イノベーションを抑制したり、危険視したりする。だが分断された構造では、イベーションは普及できない。
コミュニティベースのイノベーション。デジタルツールで実験する人が集まるアーリーアダプターのコミュニティから始まった
ベンチャーの大規模投資というバフを初期で受けて一気にシェアを奪う手法もある → OpenAIがまさに
課題が出たときにモグラたたき式に対応しようとする点を懸念している
いずれにせよツールは武器にもなる、軍拡競争に繋がる恐れさえあると危惧している
この辺をクリアしながら推進するための条件:
全部満たすのは明らかに不可能だが指針にはなるというてる
1. 最初に導入するシード(組織?sta.icon)が、多様性を包含できる程度に大きくて、しかし多数のそうした実験の一つでしかない程度に小さい規模であること
2. シードは貢献も関心を持つアーリーアダプターのコミュニティであり、かつ予想される失敗に対して脆弱でないこと
3. シードは何らかのネットワーク内で名声を得る必要がある → そうすればさらなる普及の可能性につながる
4. シードは、総合的な害を管理、対処し、技術の総合的な利点をサポートする制度を備えた強力なコミュニティでなければならない。
5. シードは、バランスのとれた普及を確保し、衝突を回避し、波及効果に対処するために、シード間で多様性を持ち、緩やかなコミュニケーションネットワークを持つべきだ。
本書は⿻マーケティングを使った
https://gyazo.com/6300490089f87ec2fecd394209395eb1
すべてのオーディエンスを対象に、その中の主要区分線を考慮し、これらの区分線全体にわたってマーケティングベクトル(推薦者など)を選択し、そのアプローチを各サブコミュニティにも再帰的に適用したのだ。
肥沃な土壌
非常に大まかには、100億人の世界では10万人のユニット
10万のユニットができる。世界人口の平方根
地理的には: 大都市または小都市の規模
経済的には: 大企業の従業員数
教育的には: 大規模大学の学生数より少し多いくらい
文化的には:
文化的には、典型的なテレビ番組、舞台芸術家、またはプロスポーツクラブの活発なファンベースにほぼ相当する。つまり、これは広範囲の社会領域で普及している組織レベルであり、測量のための豊富な領域を提供してくれる。
6-1 職場
リモートワークの本当の欠点
コラボレーションツールではかんたんに対処できないもの:
WLBの確保、気を散らすものや不健康な在宅勤務環境の回避
やっぱり対面は重要
ISRにも期待
対面チームは、チームの信頼、つながり、精神を構築するために、さまざまな共同学習など生産に直接関係しない活動に従事することも多い。これらは、カジュアルなランチから、トラストフォール(122)、模擬軍事演習、ロープコースなどのさまざまな種類のエクストリームチームスポーツまで多岐にわたる。これらのほぼすべてに共通しているのは、メンバー間の信頼から利益を得て、信頼構築に役立つ共有アクティビティを作り出すことだ。これは、ポスト表象コミュニケーションに出てきた、共に軍務を経ることで強力で永続的な協力関係が生まれるという話に似ている。
コミュニケーションタイムsta.icon
こういうのも知られているが、これもISRキャンバスでカバーできる可能性がある
https://gyazo.com/584c9876104a4ed21d52f6c6fd7e99b8
ISRなら電子的だし、レイアウトの試行錯誤をしやすい
「ワードプロセッサや共同ドキュメントが文書作成にもたらしたもの」と比喩している
難しい会話
非同期な対話では、同期会議を成功させるために必要な思慮深い時間と注意の管理が欠如しがち
ここなーsta.icon
PLURALITY本ノート#688459d70000000000f522e8と同じ問題だと思ってる。俺がBind Abilityとまとめたもの
TQM(Total Quality Management)の話も出てくる
必要なのは、その組織に利害関係を持つ万人の創意工夫を活用するプロセス
⿻採用
言語間だけじゃなくて多様な文脈間で履歴書を翻訳できるようになるはず
ほしいよねーsta.icon
⿻職場では権力は流動的
貢献度に応じて流動的に移動する
生成基盤モデル(GFM)は、動的なソーシャルグラフを作成し、主要なネットワーク上の人物を特定し、そのつながりの性質に関する豊富なコンテキストを提供し、さまざまなソースからのフィードバックをまとめ、個人の「自然なリーダーシップ」の包括的な評価を提示できる。
これにより階層パラダイムを脱せるというてる
MicosoftのOCTOの話
kevin scottのオフィス
著者の在籍中、OCTOは多くの成果を上げたが(OpenAI とのいまでは有名な関係構築も含む)、ビジネスニーズや機会について「現場」社員より必然的に知識がはるかに少ない少人数の社員に、分野横断的な便益を目指す大規模な投資やイン キュベーションの決定を任せてよいのかということが、常に問題視されていた。代表的な例は、著者が最も関わっていた Web3 戦略に関する企業横断的な技術プロジェクトだ。そこでは関心のある熟練した従業員が社内に広く分散してしまっていた。そうした投資の多くが社内のスタートアップの収益に直接結びつくのではなく、他の事業ラインに還元されるための投資だったので、このプロジェクトをまとめることは特に困難だった。さらに Microsoftの職務構造のため、失敗の可能性を補うために最終的な成功に対して大きなインセンティブを使用するという一般的な方法は使えなかった。
MSでもそうなんやなぁsta.icon
俺的に言わせれば「いい」。ただし十分なニーズは現場が提供するか、漁れるようにしないといけない → CXO(Chief Transformation Officer)
こうした課題を乗り越える方法は、組織によってさまざまだ。
で、googleの20%ルール挙げてるけど、最良でも個人プロジェクトはスケールしないよね言うてる。最悪だと個人が自分ひとりのプロジェクトに取り組んでしまう
ここでも⿻的な会話と資金調達ツールを使えばいいとしている
資金調達もかsta.icon
OCTOのような組織は、マッチメイキングと相互交流のサービスを提供し、多くの組織からのサポートを得て投資資金をマッチングするために、ずっと大きな予算を持ちつつ、裁量の余地はずっと小さい。
社内コミュニケーションプラットフォームからのデータやプラットフォーム内の投稿を使い、組織間の関心のクラスターを特定し、そうした組織間でつながりを構築するための無料の楽しいイベントを開催し、さまざまな組織が従業員の時間やその他のリソースを投資する。そして共通の投資やインキュベーションをサポートしようと思ったら、OCTOなどがマッチング資金を提供するのだ。「20%時間モデル」と比較すると、これは組織をまたがる真のサポートがある一方で、直属の上司からは業務外と見なされるプロジェクトを追求する「自由時間」を大幅に増やせるし、純粋にその人だけの関心に対するサポートは少なくなる。そのため、従業員は投資を自分たちで調整してビジネス全体を変革できるようになり、混乱を回避するための敏捷性を確保できる。
OCTOは予算とマッチング機会を持つだけ
だよなー、OCTO自体が判断するわけではないsta.icon
6-2 保険
保険の概念を拡張している
要するに「メンテ」にも金を出すようにするsta.icon
社会問題的にいえばサステナビリティ
この再概念化により、保険の範囲と役割が大幅に拡大される。保険は、単に貯蓄、リスクの平準化、または再分配を提供するだけでない。保険は健康に必要な条件の資金を提供することに使えるのだ。
病気や虚弱を治療するためのサービスの支払いに使うだけにとどまらない。コミュニティの相互作用が強ければ強いほど、伝染病の蔓延、安全な労働条件の確保、健康的な生活習慣の社会的普及、健康的な地域自然環境の創出など、共通の環境または行動上の健康リスクに直面する可能性が高まるからだ。 健康保険は生命保険に似たものにもなれるのだ。そもそもこの2つを分けるべき強い理由はなく、まとめたほうがよい強い理由はいくつかある。
本質的に、このような保険基金は相互扶助団体として機能し、単に健康を回復するだけではなく、共同で健康を生み出すための協調を促進できる。つまり、「健康な身体に健康な精神が宿る」だけでなく、健康な家族やコミュニティに健康な人々が宿るというわけだ(図6-2-A参照)。このようなモデルは「健康生産社会」とも呼べる。リスクのプールと再分配を確実にするだけでなく、健康の社会的決定要因の対処にずっと適切で効果的なのだ。
保健サービスの主な意図された効果は罹患率または死亡率のリスク低減であり、これはすでに述べたように保険機能だ。
この保険機能だけじゃなくて
どう計上するかという会計上の問題がある
グローバルファンドは好例になりうる
たとえば、グローバルファンドは、20年間で4400万人の命を救ったという。その費用は累積支出総額554億ドル、運営費約60億ドルに上る。これらの費用は、主に国が徴収した税収で賄われており、その資金は、政府(および一部の慈善団体)が支援を約束する連続した「補充ラウンド」でプールされている。この規模の死亡リスク削減の保険価値の中央値は約200兆ドルと推定され、グローバルファンドの(割引前) アウトカムベースの投資収益率(ROI)は3000倍を超える。
したがって、生み出したアウトカムの保険価値の一部を捕捉できていれば、グローバルファンドが今日世界で最も価値のある団体のひとつとなり、誰もがその株を買いたがるはずだ。実際、世界中の誰もが実質的にはすでにグローバルファンドの株を所有している。そして病気の罹患率の低下、経済成長の促進、愛する人たちが充実した生活を送るという恩恵など、さまざまな形で定期的に配当金を受け取っているのだ。問題は、これらの暗黙の未取引株から収益を上げて、その株が支払う便益を増やすための投資資金を調達する方法となる
つまりグローバルファンドにすでにたくさん金が集まってるという事例があるのだから、もっと加速できるはずってことかsta.icon
健康メンテの価値を訴求できれば、もっと金を出してもらえる
金を出してもらえたら投資にも費やせる
カーボンクレジットならぬヘルスクレジット的なものもあるとよさそうともいうてる
保険協力のための熟議ツール
ソーシャルディスタンス措置の導入検討とかに使える
台湾は市民主導の取り組みを政府が迅速に支援することで成功を収めた
俺がメモでサーバント・オーソリティと書いてるね。支援に徹する権威sta.icon
他にもGFM中心に開拓できる余地がでかいというてる
健康の生産不足によって「放置されたままの」膨大な価値を考えると、デジタル技術が次の目的で活用されることは確実だろう。
6-3 メディア
市民共同ジャーナリズム
GFMを使えば文化含めて適切に翻訳できる
ジャーナリストとして訓練されてない市民グループでも、正確かつ明確に伝えられる
広報の内製ができるわけだなsta.icon
人々を結束させる物語
要はコミュニティつくって、コミュニティごとの共通コンテンツと、コミュニティ超えた共通コンテンツの両方を(拡張熟議を使って)明らかにさせれば、当人たちが同士や差異を探索できるsta.icon
前出の「5-4拡張熟議」が、自然な戦略を示唆する。SNSのアルゴリズムは、 プラットフォーム内部の行動パターン(ビュー、いいね、応答、伝播、参加の選択 など)と、社会科学的な分類やグループの明示的な名乗り(これについては後述) などの外部データの両方に基づいて「コミュニティ」を作る。このようなコミュニ ティごとに、内部の分裂をまたぐグループの「共通コンテンツ」(一般的に同意さ れている事実と価値観)と、コミュニティ内の重要な分裂点をアルゴリズムが指摘 する。これでどのコンテンツが所属コミュニティ内でおおよそ合意されていて、ど のコンテンツが分裂を招くものかを住民たちに明確にできる。さらに、そのコミュ ニティ内で住民が属するコミュニティとは分断された、対極に位置するコミュニ ティで合意されているコンテンツを、住民たちが探索できるようにもする。
広報のインセンティブを接続に向かわせる
おそらく最も重要なのは、ジャーナリストや他のクリエイターのインセンティブを、分裂的なコンテンツよりも人々を結びつけるストーリーへと向けなおせることだ。
なるほどなと思ったsta.icon
続く意味はわからなかったが、
これは「ハードジャーナリズム」だけを超えて重要だ。これを使えば他の多くの文化形式(音楽なども、文化の産物やファンダムを他の人と共有したい視聴者から恩恵を受けるからだ。
要は選民思想的なコンテンツじゃなくて、人々を結びつけるストーリーをつくって発信した方が、共有もされやすいって話のようだsta.icon
⿻公共メディア
SNSで人々を結びつけたいなら、その目標達成に熱心な組織から資金提供を受けるべき
広告を多様なコミュニティからの資金に置き換えるなら、隣接業界の既存のビジネスモデルを少し広げるだけでいい。
広告はダメ
MicrosoftやSlackなどの企業が追求している最大かつ最も収益性の高いビジネスモデルのひとつは、生産性向上のために企業に業務用ソフトウェア(多くの場合、SNS的なコンポーネントを含む)を販売することだ。これらの企業は、「熱心」な従業員や党派化した従業員には関心がない。ツールの目的は、従業員を結束させて共通の目標を達成し、変化に適応することだ。したがって、新しい親ソーシャルメディアのモデルが、このような環境で自然に生まれ、その後、より広い社会的文脈で、連帯とダイナミズムに関心のある他の組織に販売されることになるのではないか。
俺も良い線行ってると思うんだよなぁsta.icon
全社的な情報共有:部門ごとに情報まとめさせて置かせて全社員に開放する、みたいな考え方とか
ダイバーシティ・エコノミーとか
そのためにはワーカーの偏重を下げる必要があると思うのだけど
6-4 環境
環境問題は低取得世帯や先住民コミュニティなど、最も脆弱な人に打撃を与えることが多い
4o
要するに、この文が言いたいのは、脆弱なコミュニティが単なる「研究対象」として扱われるのではなく、自らのデータや意見をもとに政策決定に関与し、「データ主導のアクター」として積極的な役割を果たすことができるよう、法や政策を通じて支援される必要がある、ということです。
ああ、打撃受けてる当事者たちにも意思決定に参加させるべきって話だなsta.icon
ここ、Four Key of ⿻に追加したかったけど、良い言葉が思いつかない……
-性 で表現するのが難しい。「当事者の巻き込み」ってことなんだけど。or 単にinvolvement
自然との会話
環境データが検証可能な関係を通じて流れると、価値(空気と水質の監視など)が生まれ、画像、音、メッセージのパルスが送信されて人々が関与し、アイデアに対するリアルタイムのフィードバックが提供され、自然を意識したパートナーが取り組みに参加するよう促される。
状況の翻訳sta.icon
はい、その通りです。この文章は、生成基盤モデル(GFM)と共有データの活用によって、自然の状態や環境情報を人間が理解しやすい形に翻訳・変換することができることを示しています。具体的には、自然環境のデータ(例:空気や水の質など)を検証可能で理解しやすい形で流通させ、人々がその情報をもとに環境の持続可能性を考慮した行動や意思決定をしやすくすることを意味しています。
国境を超えた共同ガバナンス
環境のアイデンティティ化
生体認証や社会測定がアイデンティティの確立に役立つのと同じように、川のような自然生態系のアイデンティティを確立し保護するための方法改善が必要となる。個々の人々と彼らが依存する生態系とのつながりを考慮に入れた、アイデンティティの新しい概念化が必要だ。
擬人化も使えそうだよねsta.icon
6-5 学習
クリティカルシンキングと対人コミュニケーションスキルは相反ではなく補完的
Minerva
モバイル大学教育システムMinervaは、従来のキャンパスの限界を打ち破る。学生は学期ごとに異なる都市に移動し、実践を通じて多様な教育方法や文化的特徴に触れる。Minervaは、学生の選抜と学習方法の面で従来の大学とは一線を画す。グローバルな募集とオンラインの小グループモデルを採用し、クリティカル・シンキングと実践志向の協力を奨励し、その革新性で注目を集めている
ミネルバ式リーダーシップ研修
危機は機会をもたらす
生存の余裕のない世界からは悪事も消えるだっけ?
違う、というよりそれだけじゃない。文化的障壁が些細なものになって革新性が生まれるっていうてるねsta.icon
エデュテインメント
マイクラも最適
マインクラフトとCivilizationゲームシリーズはその顕著な例だ。プレイヤーはゲームを通じて社会開発、地球温暖化、投票の公平性、宇宙探査、AIなどの分野を探求できる。
ゲームは創造性を発揮しやすいし連携もしやすいから最適ってわけかsta.icon
ゲーム化された学習環境は、従来の教師と生徒の境界を打ち破り、没入型でインタラクティブな体験を生み出す。このような環境では、参加者全員が知識の創造者であり共有者となる。この参加と達成感こそが、ゲーム化された学習の魅力だ。  それぞれのコラボレーションとプロジェクトはそのゲームの一部となり、個人の独自性を強調しつつ、集合知を集められる。それは、無限のゲームの中で自分自身、他者、そして世界と踊るダンスとなる。このゲームでは、エデュテインメントの概念は参加という投資から生まれ、意味は探索のプロセスから生まれる。
7-0 政策
⿻が成功すれば、公的資金がデジタルインフラの重要な資金源になる
政府からのものも慈善活動のものも含む
技術政策のモデル
三分法
米国とその技術輸出を消費する世界の大部分では、技術開発は、きわめて単細胞な、民間主導の新自由主義的な自由市場モデルに支配されている。
中国では、技術開発は国家主導で、独立主権、発展、国家安全保障を中心とした国家目標を目指すよう強く方向づけられている。
ヨーロッパでは、海外からの技術輸入を規制し、欧州の基本的人権基準を確実に遵守させ、他の国々にこの「ブリュッセル効果」遵守を強制することが主な焦点だ。
これ面白かった。CRA(サイバーレジリエンス法)もそうだが、なるほどなとsta.icon
ヨーロッパは規制で米中に対抗する
目立たない道
市民主導の取り組みを政府が迅速に支援の話
台湾の総統杯ハッカソンは、公共部門の支援と市民社会のイノベーションを融合させた、このユニークなモデルの好例だ。2018年に開始されて以来、この年次イベントには何千人もの社会革新者や公務員、さらに外国のチームもたくさん集まり、台湾の公共デジタルインフラの強化に協力してきた。毎年、最優秀の5 チー ムが、次の会計年度にその活動を支援するという約束を総統からもらい、地域規模の実験が成功すると、それが国家のインフラプロジェクトのレベルに引き上げられる。
未踏も似たようなものかsta.icon
投票にはQVを使っている
分散型イノベーションを促進するインフラ構築
民間部門ではなく市民主導でやる
デジタル公共インフラと呼ぶ
政府としてはデジタル省など機関を通じたミッションを定めて、国民を参加させる
国際的であらねばならない、仮にデジタル大臣がいたらネットワーク構築が主な仕事
しかし、インフラの国家拠点は、そのテントを支える柱のごく一部でしかない。今日、単独でそのような取り組みの主たる拠点となれる、またはなるべき国は存在しない。インターネットと同様に、そうした取り組みは最低でも国際的、おそらくは国境を越えたネットワークによって構築されねばならない。
デジタル大臣はその役職が創設されたら、他の大臣たちとネットワークを構築し、この作業に国際的な支援を提供し、ARPANETが大学ベースのノードに対して行ったように、国家ベースのノードを接続できるようにすべきだ。参加するオープンソースプロジェクトの多くは、それ自体が単一の主要な国家拠点を持たず、多くの行政区域にまたが国境を越えたコミュニティとして参加し、場合によっては国のデジタル省とほぼ同等の条件で尊重されることさえある。たとえば、イーサリアムコミュニティと台湾のデジタル省はほぼ対等な関係だ。
要はオープンソースみたいに世界中誰でも参加できるようにするsta.icon
「国境を越えた協力」のパワーが使える
著名な国際関係学者のアン=マリー・スローターは、著書『新世界秩序』(未邦訳)で、このような国境を越えた政策と市民ネットワークが世界中の政府をますます補完し、連携し、国境を越えた協力の枠組みを形成する様子を描いている(13)。この枠組みまたはネットワークは、現在の国際機関である国連すら上回る効果を発揮することもある。したがって、こうした取り組みに対する(暗黙の)支援は、デジタル省庁の役割にとって、各国間の直接的な関係と同じくらい重要と考えるべきだろう。
十分な資金を手に入れるためには、利益最大化を目的としない構造が必要
OpenAIはそうなってるらしいよ
いやanthropicだが
Long-Term Benefit Trust
取締役メンバーを殺せるメンツを利害関係者外からピックアップしている
そのために新しくインフラをつくるというより(もったいない)、既存の事業者を公共に向けさせるべき
投資してやるから公衆尊重しろよ?契約
構築された大規模な民間デジタルインフラをあっさり置き換えるとは思えない。多くのソーシャルネットワーク、クラウドインフラ、シングルサインオンアーキテクチャなどは、廃止してしまうのはもったいない。むしろこうした投資を公益目的に振り向けるため、投票、メディア、職場に関する節で説明したように、公衆の意見を尊重するような方向にガバナンスを移行する合意を、公共投資と引き換えに結ばせるのが適切ではないだろうか。これはかつての経済民主主義改革の波により、民生発電所を単に潰すのではなく、公益事業委員会を通じて、部分的に地方の民主的な管理ネットワークの下に置こうとした方法によく似ている。デューイもこの動きに密接に関係していた。
政府と政府間ネットワークの働きも重要
最も重要な役割は調整と標準化である
オープンソースの組織は十分な支援をうけれてない
DAOとかもあるけど結局法律にぶつかってる
労働法と同じように、データ利用者のための法律も進化するべき
⿻税制
デジタル部門は課税が困難だった。地理的に曖昧か、無形だから
内容むずくてメモ割愛sta.icon
専門的な試行錯誤のプロセスが必要だろうと言っている
フレキシブル・ギグワーク税
ギグワーカー雇用してる企業に課税。労働法に基づく負担を回避してるから
示唆的な例: 米国のガソリン税
当初反対されてたが、道路メンテのためとの目的掲げたら受け入れられた
運転手にとっては間接的な支援になる
なるほどなー、税収を資金源にする。それも甘い蜜吸ってるデジタル企業を突けるよねとsta.icon
⿻的に考えても、既存の制度を壊すよりも生かす
性格を根本的に変えようとしているが、既存の制度を破壊したり弱めたりするなら⿻は達成できない。私たちの目標はその正反対だ。根本的なインフラの構築は、デジタルのパイを劇的に拡大し、多様化させ、なるべく多くの人々から恩恵をもたらし、実験と成長のためのスペースも拡大できるプラットフォームと考えるべきだ。
俺はデザインパターンや腐敗防止層を思い浮かべたsta.icon
インターネットの構造とガバナンスはすでに⿻なのだ
+1sta.icon
だからこそ俺も社内でインターネットをつくりたいし、全社員いつでも誰でも誰とでもという方針はずっと啓蒙している
政策の実現には何百人が必要
かつその何百人はテクノクラシーでもリバタリアンでもなく⿻のビジョンを支持していること
イデオロギーのレベルで理解してもらいたい
そのために、⿻がAIや暗号資産や環境保護主義のような文化的潮流や社会運動にならねばならない
7-1 結論
2030年に、⿻がAIやグリーン運動並に認知されるようにしたい
速度を緩めるというよりも、方向性の選択
インターネットはまだ真の変革を起こせていないが、今がまさにその機会なのだ
始めろ、巻き込め、広げよ。特に⿻という主義思想を押し出すこと
このような変化は直接起こすことはできない。相互に依存し合う形で構築される、さまざまな社会部門で発生する段階的な変革プロセスを通じてしか生じない。
真に⿻となるためには、これらはさまざまな違いを超えて人々を関与させ、力を与える必要がある。そのためには人々が自分たちの将来に何を望んでいるかを理解し、それを明確に表現できねばならない。それを実現するには、これまで議論してきたような文化創造が、その形式と内容においてますます明確に⿻を体現する必要がある。そうしないと、技術の方向性を公衆が導くことに対する、幅広い理解と期待、そして技術の設計に対する多様な社会参加は生まれない。
あとがき
⿻は第三の主義思想
リバタリアニズムでもテクノクラシーでもない
多様性を再生する
⿻とは社会的差異を超えたコラボレーションのための技術
⿻を広げるために
自分なりに活動に参加したり啓蒙したり取り入れたりしてボトムアップに盛り上げていくしかない
コミュニティつくって啓蒙する、技術をつくる
感想sta.icon
俺は間違っていない
⿻という言葉で包括的にまとめてくれている
が、なんてことはない、インターネットの力すげえだろもっと取り入れようぜって話
とはいえテクノクラートバンザイってわけでもない。たとえば多様性も大事だし、オープンソースが十分な金銭的支援受けてない的な経済的問題の解消(資金源をどう確保するかは本書の重点議題の一つだと思う)も大事