ポスト人月商売
タイトルは人月商売としているが他の概念も含む。
抗いたいもの
人月商売。「このシステム開発案件Xを20人月で受注します」 → 1人1ヶ月かかる(たとえば1日8時間*20で160時間)、が20人分、つまり「3200時間かけます」 → なので「3200時間分の時給を支払いしてください」、その代わり「私達は必ず3200時間分は仕事します」 月150時間縛り(1日7.75h * 20日働け)。業界や企業によっては8hのときもあるけど、平日分*7.75hくらいの拘束が強要されている。月この時間を満たないと遅刻扱いなどペナルティになる。またこの計測を行うために勤務時間の管理(記録や申告)という面倒くさい概念も出てくる。 言い換え
拘束を脱したいとも言える
月150時間は働かないといけないとか、人月商売であと70時間はこの仕事に費やさないといけないとか、そのために日々何にどれだけ費やしたかを記録して申告して、申告してないとフォロー来て、とかクソみたいなことしてんなぁとsta.icon
理想
働き方や過ごし方に柔軟性を持たせたい
たとえば俺は一切拘束されたくないので人月商売も月150h縛りも勘弁してほしい。得意なゼロイチの仕事なら月30hでも人並以上の成果は出せる。なら30hだけ働きたい。120hの余分な拘束は要らない。
一方でそういう苦手な奴もいて、そういう奴は150h拘束されてその分の金もらえる方がありがたいだろう。そういう奴も引き続き救いたい(会社を支えてるのはこういう平凡な層だしね)
本質的な仕事がしたい
150時間勤務したからおっけー、みたいなのは何も本質ではない
結果を出せるなら15時間でもいいし、出せないなら200でも300でもかけるべきだろう
まあ俺個人としては後者の詰め込みは嫌だけど。出来るやつに任せるか、期間延長して「月これくらいならいいよ」という上限を超えないようにするとかかな。
本質を求めない人達は?
そういう人達には「割と誰でもできる "作業"」や「誰にでもはできない難しい "作業"」とかをやらせればいい
k
一律固定給支給 + 成果で加算式
要は「無難に過ごしてても最低限は担保される」が、「もっとよくばりたいならもっと頑張らないといけない」世界観
まあ前者の「最低限」の設計と担保がクソムズイんだけど……
おそらく就業タイプなる概念が出てくるはず
従来の時給式(月150h働け)と、月縛りはない別の体系と
間接的貢献に対する評価がもっと正当に行われないといけないんだよなー たとえば社内での情報発信を精力的に行って刺激もたらしてる人にも給料を出すとか。今だとこれで出る報酬は(正当な手続き踏んで正式なPJにしない限り)ゼロだよね。実際、こういう活動はボランティアになりがち。
月150hは「上限」にしてもいいかも
7.75hって長いんよ。これが当たり前だと蔓延しているのはキモイと言っていいレベル。もちろん仕事によっては恒常的にそれくらい取り組まないと通用しない場合があるってのは理解しているが、大部分はそうじゃないし、そうじゃなくて済むようにするべきsta.icon
成果主義?
これなー
働きアリの法則とかもあるけど、特に大企業だと成果ってごく一部が大半を出してるみたいな傾向になるので、愚直に適用すると「2割の平社員は成果出してるので月100~200万」「残る8割は月5~10万」みたいになって後者が生活できなくなるんよ…… 要は「社員全員にそれなりの給与」を渡す必要があって、成果主義だとそれができない
Q: 成果出せない奴は全部クビにすればいいのでは?
大企業だと、0→1→3→10でいうところの10だったりするので、「成果出せてるごく一部」だけでは成り立たないところがあるのよね
バックオフィス業務とかまさにそう
少なくとも「10を支えてるけど、成果出せてるほどではない中途半端な奴」は残す必要がある
この塩梅というか機微はかなり複雑な気がするsta.icon
なので基本的には(もしやるなら)ごっそりやってしまうのがベストプラクティス
イーロンの例はわかりやすい
で、仮に上手くいったとしても、あとは成果主義者達の戦争という様相になる
競争社会的になる
長続きはしないし、人材の多様性もあまり担保されない
アリ
要は理想って「会社が抱えているすべての仕事」と「全社員」とのマッチングを上手くやることなのだが、
もちろん理想は全員フリーランス化だけど、ただの社員にそこまでの能力や自律性はない
てな感じでまだ答えがないsta.icon
問題はいくつかあって、
1 分離リテラシーがないせいで仕事を(他者に見てもらう・やってもらう用に)切り出したり説明したりできないこと 2 全社員に展開するツールがないこと
3 このような発想を行える者(特に権限や裁量を持っている側)がいないか、少ないこと
発想持たない奴に説明したところでほぼ通じないからね……
あるいは通じなくても任せてもらえるならそれはそれでいい
「仲良くなれそうな奴以外は入れません」が起きる
仕事できるかどうかが本質なのに、仲の良さとか好き嫌いといったしょうもないところでマッチングにかなりの制約が出ている
ジョブディスは、はじめの一歩としては悪くない
3の人は少ないだろうから、まずはジョブディスで色々見て学ぶのがいいだろう。色々見えてくるだろ
k1
2つある
1 ジョブ型雇用の実現(というよりメンバーシップ型から脱する) 2 「工数」的概念が企業の説明責任になってしまっていることの撤廃と別案
1はメンバーシップ型だと友達ごっこや家族ごっこみが出てくるって話
この状態を成立させるために、成果が礼儀1.0的になる 2は、たとえば株主への説明責任として使う指標として「どの仕事にどれだけ費やしたかの会計的記録」を使っているから、これを実現するために全社員何にどれだけ費やしたかを管理・計上しなきゃいけなくなる、みたいな話
リーンスタートアップでは革新会計なる新しい在り方を考案してたりする というわけで必要な要素は見えてるので、ここは閉じるか
ccx
2023/08/05 12:04:09