論理学を独習したいあなたに
https://www.youtube.com/watch?v=--SiDaFM2h0
メモ
私は残念ながら論理学に関するカリキュラムとかはほぼ全く無かったので,ほとんど独学しており,苦労しています. みなさんにはこうした苦労はしてほしくないので,私がいまから薦めるとしたらこういう順番かなとというメモです.
Step 1を読み,まあわかってきたな,と思ったらStep 2へ.
Step 2を読み,まあわかってきたな,と思ったらStep 3AやStep 3Bへ行くと良い.
ただしStep3は私の趣味が出ているのでもし合わないなと思ったら別の参考文献を探すと良い.
とはいえ別に私も論理学の専門家ではないから,実際には本当に専門家(?,少なくともまあ業として研究している方々)の参考文献を読んだりするといいかもしれない
参考文献
私についての前提
私は論理学を学ぶ前は普通にWebでフロントエンドをやっているプログラマーでした/です
なのでBooleanの演算などは普通に理解していた程度の知識があった.
少し専門的な用語を用いて大雑把に言えば,古典命題論理の意味論はほとんど自明なものとして受け入れられた. Step 1
あくまでも入門用の毛色が強いので,厳密な証明はあまり与えられず,証明の大まかなスケッチ/あらましが与えられていることが多い.
いい意味で固くない文体である.
様相論理は入門書によっては一切触れていない(あったとしても「そういうのがありますよ」ぐらいの脚注が付けられているのみ)ケースがある 贔屓目に言えば変でおもしろい体系であるので,そこから論理学の面白さを知ってもらえるといいかもしれない.
https://www.youtube.com/watch?v=N_vHpikBN8g&list=PL54C_zUEsyCZ65DvDRILxbhauvQb8YPVF
私は読んでいないが情報を寄せられた.
Step 0として教えてもらったがチラ読みした感じはここぐらいのレベル感な気もする.
Step 2
(実際はよく知らないが著者による講義でも用いられている?)本
分量的にもちょうどよく,独習するにも丁度いいと思います.
数理論理学で基本的なことは大体押さえられます.
紙面/時間の関係,不完全性定理については厳密な証明は避けて「こういうものがあります」という議論や少しの応用について触れられている.とはいえ最初はこのぐらいで良いかも知れない. 比較的最近書かれた本.
特に証明論的な観点で非常に厳密に議論を行っている. 読んだときは知らなかったのであまり気になっていなかったが,見返すと記号や意味論の与え方が独特かつ厳密なのですごい複雑になっている感はある.
ここからは私が嘘つきなので趣味が出ている.
が,この本だけでそれらを理解した!となれるかは疑問なのでそちらはStep 2の本で補ったほうがよいと思う.
著者による数学の哲学的な観点も禁欲的でなく(原著)多く書かれている 逆に言えばそれらの話題に全然興味のない人間にとっては冗長かつ目が滑る問題もあるが…
実際にはちょっとだけ追加されていた気もする.
私が最初に読んだ論理学の本であり,思い入れも深いが,とにかく原著の書き方からして結構読みづらいという問題がある.
面白いが,読む動機を強く持たないと「結局これを知った上でどうすれば…?」という感じが出てくるのでそこは更に勉強する他無い.
大雑把に言えば,様相論理を数学のさまざまな分野の分析の道具として用いる試みについての本. 少なくともStep 3Aのどれかを読んで不完全性定理の腹を掴むと2章の証明可能性論理についての議論の道が開かれる.