ソケット
INETドメイン
異なるマシンで動作しているプロセス間の通信を行うためのソケット。
UNIXドメイン
同じマシン内で動作しているプロセス間の通信を行うためのソケット。
ネットワークプロトコル自体が多層構造を持つのと同様に、図表(10.2)では、Linux がインターネットプロトコルアドレスファミリ(address family)をソフトウェアの多層構造として実装していることが示されている。BSDソケットは、BSD ソケットだけに関 する汎用のソケット管理ソフトウェアとしてサポートされている。 BSDソケットをサポートするのが INET ソケット層で、これは、IP ベースの TCP や UDP プロトコルのためのエンドポイント通信を管理する。 ソケットには定型のイベント・フローがあります。 コネクション型クライアント/サーバー・モデルでは、 サーバー・プロセス上のソケットはクライアントからの要求を待ちます。 これを行うため、サーバーはまず、 クライアントがサーバーを探せるようにアドレスを確立 (バインド) します。 アドレスが確立されると、サーバーはクライアントがサービスを要求してくるのを待ちます。 クライアントとサーバーとの間のデータ交換は、 クライアントがソケットを経由してサーバーに接続しているときに行われます。 サーバーは、クライアントの要求を実行し、クライアントに応答を送信し返します。
https://www.ibm.com/support/knowledgecenter/ja/ssw_ibm_i_71/rzab6/rxab6500.gif
ソケット API は、通信モデルの中でアプリケーション層とトランスポート層の間に位置します。ソケット API は、 通信モデルの中の層ではありません。ソケット API を使用することにより、 アプリケーションは一般的な通信モデルのトランスポート層やネットワーク層と対話できます。 以下の図の矢印は、ソケットの位置とソケットが提供する通信層とを示しています。 https://www.ibm.com/support/knowledgecenter/ja/ssw_ibm_i_71/rzab6/rxab6501.gif