INETドメインソケット
INET ソケット層は、TCP/IP を含むインターネットアドレスファミリをサポート するものである。上記で説明したように、これらのプロトコルは多層構造になってい て、ひとつのプロトコルが別のプロトコルのサービスを利用する。 Linux の TCP/IP のコードとデータ構造はその多層構造を反映している。BSD ソケット 層に対する INET ソケット層のインターフェイスは、一連のインターネットアドレス ファミリのソケット操作ルーチンを経由するものであり、Linux は、ネットワークの 初期化時にそれらのルーチンを BSD ソケット層と伴に登録する。 それらは、登録された他のアドレスファミリと一緒に pops 配列に保存される。BSD ソケット層は、登録済みの INET proto_ops データ構造体から、INET 層ソケットを サポートするルーチンを呼び出して操作を実行する。 たとえば、アドレスファミリを INET と指定した BSD ソケット作成リクエストは、 その基礎にある INET ソケット作成関数を使用する。 BSD ソケット層は、それらの個々の操作をする際に、BSD ソケットを 表す socket データ構造体を INET 層に渡す。 BSD ソケットが TCP/IP 固有の情報でごちゃごちゃにならないように、INET ソケット 層は、独自のデータ構造体である sock を使用し、 この構造体を BSD ソケット層の socket データ構造体にリンクする。
bindするときにIP、PORTを指定する。