現代経済学の直感的方法
昔は金は核燃料なものだと思われていた、なので余計にもたず教会に寄付していた。国全体の半分以上が教会がもっていた。しかし教会が汚染された。イスラムに関しては喜捨という手段で、金持ちが貧しい者に施しをすることを信徒の義務にした。どちらも利息を禁止していた。中世の文明は労力を払って資本主義の成長を意識的に抑制していた
放っておくと経済社会は拡大増幅させていき不安定だと考えるのがケインズ学派。古典派は自動的に逆方向の力が働き復元できると考えている 資本主義化においては、際限なく事業を拡大させ銀行の金利は払い侵略的体質を身に着けざるを得ない。人々が貯蓄に励むようになれば経済社会は貧血状態か高血圧かの二者択一になる。貯蓄したお金は規模拡大の設備投資に向けられつづけてしまう マクロ経済学の基本=貯蓄と投資は一致する。Y(国民所得)=C(消費)+I(投資):たとえば100万給与が入るとしたら、90万円が消費で10万円の銀行への貯蓄は、銀行が投資に回さざるを得ない。
金利というものが公認されるようになってから、貯蓄という名のリフトエンジン用燃料が急速に備蓄され、資本主義社会へのパラダイムシフトを起こした。ルネサンス期の人文主義者が商業の肯定=人間の可能性を広げると考えた。
カルヴィン主義=人間は天国か地獄かは予め決まっている。友達が地獄にいくかもしれない。なので貯蓄は大事=社会的関係の絆の希薄化
日本の資本主義の精神は心配。米国の資本主義は夢によって稼働され、日本は心配によって稼働する
イスラムでは無利子銀行などで、資本主義の拡大を抑えていたりしていた。
資本主義は際限なく拡大を続けて死ぬまで走り続けなければならないという、異常な性質を根本に抱えたシステム 物の価格は需要と供給。供給が一定であれば、安定した防衛能力をもっている。不動産や貴金属はそれ。工業製品のよいところは需要の弾力性が高い。農作物は需要が伸びない。農業はほとんど伸びない需要と中途半端な速度の供給。工業製品は供給の伸びの速度が早すぎるが、需要が伸縮自在=>農業から商業へと移行するペティクラークの法則
インフレ化=貨幣1枚で物資2買えたが、政府が大量に貨幣を刷ったため貨幣1枚で物資が1.6しか買えなくなっている(物資が減少するか、貨幣が一気に増大するか)
インフレのメカニズム=紙幣の発行量が増えてしまう、品物の供給が突然減る、好景気に伴ってどこかに供給のボトルネックが発生し、社会全体に波及するもの。これを防止しようとすると経済社会の鉄道にブレーキをかけて資金の流入を絞る=金利を上げる
貿易というエンジンが動くのはもともと世界各地で品物と産出量にばらつきがあることが不可欠、希少性とだぶつきによる価格差で利益をだす。そこで関税を設けて自国を保護したりした。自由貿易はそれをなくすものだが、実は一番最初に二階にあがったものがはしごを外してしまうこと。
英国は保護貿易によって毛織物を海外で売りまくった。そして一定度もう勝てることがわかれば自由貿易にした。安くていいものがどんどん入ってくるから自国のものが淘汰される(関税がかけれないから)
ブロック化経済にして関税を高めると、省かれた国が貧しくなり戦争になるため基本的にはいまは自由貿易が善とされている ケインズ:消費と企業活動の水準が低いとずっと両方が低いまま。なのでときおりバケツで政府がお金を追加する必要がある=ケインズ的。乗数効果=1つぎこんだものが消費と経済を活性化し、数年で10倍の効果 貯蓄行為が有効需要を細らせてしまう。社会全体の富の中心が高所得者層の中にあるほど富の大半が貯蓄にまわりやすく、経済全体での消費性向が低くなりがち。
ケインズ政策の場合は、とかく財政赤字とインフレの温床になりやすい。フリードマン率いるマネタリストは過度の失業救済を諌める、自然失業率仮説をもちだしてきた。 イングランド銀行が近代的紙幣が最初に誕生したのもの金細工師が発行した引換券(金を守るため金庫にあずけていた)その時点で虚のマネーにあふれていた
世界のマネーが金融という狭い領域に集中してきてその中だけを回るようになってきている。これこそが世界全体のマネーの縮退そのもの。経済が巨大企業に縮退している。恐竜も滅びる前には勝った数種類のものしかいなかった。量でなく質的に縮退している。資本主義は量的な拡大よりも、質的な縮退によって富を絞り出している
一般意志は万人の長期的願望、全体意思は万人の短期的願望が集まったもの
ローマ共和国は自分の農地で作った農作物を売って自活していたが、ローマの金持ちが海外にいき奴隷をつかってさらに安いものをつくりローマに輸出したことで、自由農民が破産し、土地を売っていきそれを金持ちが勝っていった。グラックス兄弟の改革は、個人が所有できる土地の広さに制限を設けたり格差拡大にはどめをかけようとしたが殺された。その後は金持ちのトップが皇帝となり自費で雇った軍が帝国軍になり、政府が国費で貧民をやしなって穀物と娯楽を供給するパンとサーカスになっていった