散歩
例えば、マーク・ザッカーバーグ。彼も歩きながら会議をしている様子が度々目撃され、メタの 本社屋上にトレイルを作ってしまったほどだ( Googleマップで見ると、その迫力がより伝わる)。
散歩には、何かしら私の思考を刺激し、活気づけるものがある
しかし驚いたことに、この1.2%の歩ける街が生み出すGDPは、米国全体の20%を占めている。 車を締め出した、歩行者に優しい街──その魅力が見直され、人々が集まり始めているということなのだろう。実は今、こうした 「歩きやすい街」の価値が上がっている。 先のWEFの2019年のレポートによると、歩きやすい都市の賃貸価格は、オフィスや分譲住宅で35〜45%のプレミアムが付いているという。商業用不動産の賃料に至っては75%も高いというデータもある。 屋外を歩くと創造的思考は高まるが、 自然の中を歩くともっといい。 それを体現していたのは、ウィーンの森を好んで歩いた ベートーヴェンだった。『田園交響曲』は、自然の中を歩きながら作曲したという。 アイデアは呼ばれることなくやってくる。森の中を歩いているときに。 「脳は働かせたほうがよい、という考え方が現代では蔓延していますが、間違いです」と宮崎教授は言う。 現代人の脳は、むしろ常に強い覚醒、ストレス状態にあり、働きすぎている。自然に触れると、人としての本来あるべき姿に戻るのだ、と。
同じようなことを、『山のメディスン』の著者で医師の稲葉俊郎氏も述べている。 普段、人間は複雑なことを考え、頭が主導権を握っている。しかし山を歩くと全身を使い、 身体優位へとシフトすることで、「日頃余裕のなかった頭が空っぽになる」。 だから思考が整理されるのかもしれないし、日々の悩みから解かれていくのだろう。 人工的な世界だけではなく、自然界や生類の世界もあることがわかると、「職場や学校で苦しんでいる人たちが、みるみる改善していく」のを医師として目の当たりにしてきたのだ。 https://scrapbox.io/files/677534ab6a31d0a4c21dde35.png
移動の自由はたとえ国家や社会から制限されてもできる。 誰かのせいで暇を奪われ、退屈を強いられてるなら自分を解放するために最初に取るべき行動が散歩である 思索家は好んで自らを異境においてみたがるし、様々な他者と対話をこころみるし、奇妙なものわけのわからないものを目の前にして驚きたがる 詩人というのは、ある意味でシャーマンや狩人に近い。自分の本能の中から何かを発見してくる