左派加速主義
どっちかというとこの左派加速主義っていうものがより解釈が広がったのが上記か
こっちのほうが先にでてきた概念な気はしている
もっと若い世代のスルニチェク/ウィリアムズニック・スルニチェク(1982年生まれ)とアレックス・ウィリアムズ(1981年生まれ)が力強い発信を行なっている。彼ら自身がミレニアル世代であるが、2013年に「ポスト資本主義」への展望をウェブ上で発表し、若い世代から支持されたのだ。今回はこの二人の思想について取り上げたい。 これは、21世紀になって特定の立場として姿を現すようになった思想で、もともとは「暗黒の啓蒙のニック・ランドに由来している。ただ、ランドの場合は、「オルタナ右翼」と結びついたが、それとは違った方向へ加速主義を進めようとしたのが、スルニチェクとウィリアムズである。一般的には、彼らを「左派加速主義」と呼ぶことがある ネオリベラリズムの形態をとった資本主義が自認するイデオロギーとは、創造的破壊の諸力を解き放つことを通じて、技術的・社会的革新を絶えず自由に加速させていくことなのである。 ------------------
ここで注意しておきたいのは、加速主義では、資本主義で進化するテクノロジーを全面的に活用することである。「ウォール街を占拠せよ」といった左翼の「素朴政治」を批判しながら、次のように強調される。 ------------------
左翼は資本主義社会によって可能になったあらゆるテクノロジー的、科学的な成果を利用しなければならない。(同宣言)
そもそも、「あらゆるテクノロジー的成果を利用する」というのは、何が考えられているのだろうか。 彼らがとりわけ注目しているのは、ロボットやAIも含めた機械の進化によって人間が労働から解放されることだ。これを彼らは、「ポスト労働の世界」と呼んでいる。しかし、ロボットやAIの進化は通常、人間から仕事を奪い、失業させるリスクを高める、と見なされているのではないだろうか。