現代美術史
ものとものを繋ぐ媒体を意味するメディウムは、作家の頭の中にある思考やアイデアを目に見える形で表現する素材や方法。インスタレーションは設置を表す英単語が転じて、オブジェを配した空間そのものを作品として提示する芸術 ダダは何も意味しない、ダダ宣言:破壊と否定の大仕事をなしとげる、強烈さと無意味の結合による破壊と否定の提案。ダダにとっては偶然性の概念が重要だった。偶然性が芸術表現に付随する一切の意味を排除する ハプニングを演劇に近いものと捉えていた。一回生や非再現性の要素を捉えているから。変化という概念全体を機器に晒す
ドゥボールはスペクタクル:イメージと化すまでに蓄積の度を増した資本と定義し、資本のイメージが支配するスペクタクルな社会では人間のあらゆる営みは物質的なものへと還元される 人間の相互行為を理論的地平とするアート、社会性を生産する場としてのアート(リレーショナルアート)、関係性の美学では今日にアートが世界との関係性を作り出すことは未だに可能なのか SEAの注目に値する特徴としての美的かつ社会的雑種性(多様な分野にまたがる領域横断的性質)
具体美術協会:今までにないものを創れ(より日常に即したもので) 制作過程を個から引き離し、集団の共同性へと収斂していかせようとしている
リオタール:ポストモダンの条件、大きな物語の終焉。善悪や真偽を決定する絶対的な審級としてのメタ物語の有効性は消失し、あらゆる言説の正当性を担保する理念や全人類に妥当する価値観はもはや存在しえなくなっている。 シミュレーショニズム:ボードリヤール、今日の消費社会では本物と偽物の二項対立が消滅しつつあると主張し、現実に即応した実態を欠き複製としてのみ存在する記号をシミュラークルと名付けた(ハイパーリアル)シミュラークルの氾濫に特徴付けられる現代社会は、ボードリヤールによってシミュレーション社会と名付けられている 主権国家体制の成立がウェストファリア条約。アメリカの社会学者ベネディクト・アンダーソンは"想像の共同体"で国民国家をイマジネーションを媒体に広がる想像上のまとまりとよんだ。幻想としての国民という観念を成立させる要件が忘却のメカニズムにある。同質性の強い想像の共同体に住まう国民たちは、異質な他者に対する征服や同化の歴史を忘却する必要があった