『学歴・競争・人生』
とても良い本でした
p14 高校卒業後の大学進学率
2023年のデータを調べる
勉強しなきゃね~
https://gyazo.com/220aa517a91e627c35f0587e4e0e2c89
この、計って書いてあるところの数字(およそ100万人)はこの世代の全員を合わせた数?
雑に検索して出てくる数字とあまり変わらないから合ってそう
https://gyazo.com/13c59121a1ab51e36b50d44360841056
江戸時代の身分制
明治維新以降
富国強兵・殖産興業
近代化が進むにつれて血縁の原理が薄れて能力や業績の原理が支配的になる
欧米社会でも同様
(脱線)こういうとき、人名と書名のどちらもブラケティングするの面倒
うーん
不意につながる可能性は人名のほうが多いだろう、しかし今回は書名のほうが重要
書名のページに人名を書けばよい
それがめんどうなだけ
まあ、ほどほどでよい
とりあえず、より多くの教育を受けた人は能力があるとみなすことで学歴社会が始まる
海外でも日本と同じような学歴競争はみられる
アメリカ
大学入試にも競争がないわけではない(あたりまえ)
イエール大学の入学率は8%(2012)
フランス
大学には無試験で入れる
定員は1校100名ほど
韓国での大学受験の加熱は日本を上回る
文化的説明
学問による立身出世のイメージが根付いた
アジアでの受験競争の加熱を説明する
近代化が遅ければ遅いほど、自然な近代化ではなく政府主導の取り組みとなる
教育を受けた人が中枢で活躍する(政府が積極的に教育を受けさせ、教育を受けた人を採用する)
→高学歴をみんなが目指すようになる
社会階層によって熱の入れ方が異なる
小学校受験
小針誠『〈お受験〉の社会史』
片山かおる『お受験』
高校の入学難易度による序列
「輪切り選抜」
入試難易度の高い高校は恵まれた層が多くなりがち
大衆化
大学入学者層の学力が下方にシフトしてきている
マス選抜
著者の造語
必ずしもエリートとはいえない学生を念頭に置いた選抜
日本での推薦入試は高等教育が大衆化段階に達した1960年代に公認 現在の日本はメリトクラシーの論理を維持している部分と大衆的になっている部分に分かれている
一枚岩では捉えられない
「夢を見るのをやめて現実を直視しなさい」
与えられた状況の中で失敗の少ない確実な攻め方をするということ
ここおもしろいstar_field.icon
「実力差」の背後にある奥行きのある社会の仕組み
はじめの段階で自分に投資しておいて、高い賃金によって一生を通じて取り戻すという理屈
しかし、現在の若者で70歳ぐらいにゴールを定めている人は少ない
せいぜい30代ぐらいまでしか見通せない、将来像として想像できない
若者は先行きが不透明、「現実を直視」するのも難しい
社会学では「何が成功なのかわからない状態」をアノミー状態といい、病理とみなされる 原因
目的の多様化
18歳以降の社会
日本の高校進学率は高い(めっちゃ高い)、学歴社会の美点
専門学校で学んだ職につかなければ高卒待遇になるリスクがある
実際は社会人の始まり
これ現在どうなっているんだろうstar_field.icon
筆者の意見
画一的な学校生活を脱した後の、十八歳から二十歳までの「自由時間」は、同年人口のなかでの格差が拡大する時期になっているのです。十八歳を成人年齢として、全員に少し早めの大人としての自覚を持ってもらうことは、人生の失敗リスクを減らすための一案といえるかもしれません。
将来のことを考えないモラトリアムを過ごす人と、精力的に活動する人に分かれてしまう
なるほどstar_field.icon
実際は10代で破産する人がでてきていたりするようだが、プラスに働いている部分もあるのだろうか? 大卒は大卒、非大卒は非大卒に人間関係が偏る
それを意識することもなくなる
たとえば「受験生」は、「社会に出て働き始めることを考えている人たち」がおよそ半数もいることを意識しない
3人の自分を考える
メリット
早いうちから稼げる
早いうちから大人の社会に居場所を持てる
うまくいけば安定した人生
デメリット
そういう職につくのが難しい
2024年の状況を調べる
メリット
社会人としての生活が有利になる
デメリット
いくら?star_field.icon
国立大学の学費+一人暮らしの生活費
フェラーリの値段
働いているはずの時間にどんどんお金が出ていく
これも井戸端の日記で最近のデータを見かけた気がする。大学進学で投資した分を回収できない人の割合は増えているようだ。star_field.icon
フリーター
メリット
就活しなくてよい
学費の負担がない
大学生のバイトと給料は変わらないので、引け目を感じない
引け目とかあるのかstar_field.icon
重い責任も定時出勤もない
10代~20代で勝負したい人の場合、よい
アスリートや芸能人など
ちょうど今日、井戸端でフリーターに言及している人がいたstar_field.icon
最低賃金で月13万くらい
デメリット
大卒に勝てない
得られる仕事は限られ、労働条件も厳しい
だから積極的にフリーターになりたいとは思えない
積み上げがない
時間が経てば、ほかの進路を選んだ人と月給に大きな差をつけられてしまう
「大卒にもリスクとデメリットがある」ということを、当事者は忘れがち
若いうちは勤務年数によって高卒社員よりも低い給料
一般的に言えば25歳くらいまでは負ける
今どうなんだろうstar_field.icon
大卒新規採用枠
大学の新卒者だけが利用できる労働市場
かつては大卒者なら念入りに会社を選べた
しかし、現在では就職内定率も低下している
象徴的な側面が強い
東大早稲田慶応レベルなら話は別
人脈は他の大学と大きな差がある
これ、ちゃんと引用に直すstar_field.icon
雑にまとめてしまった
その他の国立大学や中堅私大で、銘柄の差で給料などに違いが出ることはまずない
そもそも、そんなことを気にしている人間は社会の半数(現在では六割)しかいない
日本の高卒は低学歴ではない
しかし低学歴と見られがちである
日本の学歴の特徴
義務教育卒が数パーセントしかいない
2023年で98.7%が高校進学(過年度中卒者を含まない)
のこりは大卒と高卒に二分されている
これとは対照的に、オランダやフランスでは五人に一人、イタリアでは三人に一人、ドイツやデンマークでも日本の二倍以上の比率の若者たちが義務教育卒の学歴を持って社会に出ていくのです。
中卒層の薄さ、大卒層の厚さが日本の学歴の特徴
gpt-4.icon
高校教育は義務教育ではありませんが、事実上、ほぼ全員が高校に進学する文化が定着しています。この点では、北欧諸国(フィンランドやスウェーデンなど)と似た傾向がありますが、北欧では高校教育がほぼ義務化されているのに対し、日本では法律上は任意です。
確かに、北欧と傾向が近いのはグラフからも読み取れる
日本は義務ではないのに進学率が高い
18歳まで12年間の教育を受けた人材をここまで低く見る社会はかなり珍しい
現在でもそうなのだろうかstar_field.icon
消極的に高卒を選ぶ人ばかりではない
大卒は負担が重いうえに役立たないという学歴観もある
目次
第1章 受験競争がなくならない理由
受験さえなくなれば学校はよくなる?/学歴と競争があたりまえの社会/お隣・韓国と比べてみると…/受験競争は文明病/受験競争は社会の問題??
第2章 学校に埋め込まれている競争
競争意欲を左右する仕組みがいっぱい/他の生徒に追い抜かれたら…/順位をめぐるバトル/偏差値には2つの意味がある/学校で作り出される「能力」/学校での競争≠おとな社会での競争
第3章 受験競争の現在
家族ぐるみの大戦争/受験競争への熱心な参加者はだれ?/大衆化時代の大学受験/選抜制度は偏りだらけ??/知っていますか!?受験の意味
第4章 大人への道
夢と希望と可能性―あなたはサッカー選手になれますか?/夢から覚めるティーンエイジ/人生の天気予報/不透明な将来の希望論/高校までが義務教育?/18歳成人制度?/学歴分断社会
第5章 人生の選択肢
半分しか見えていない社会/三人の自分を考えてみよう-大卒・高卒・フリーター/もし惑星衝突が起るならフリーター/大卒は高学歴ではなく重学歴/受験生特有の学歴観は要注意!/高卒学歴は低学歴ではない/軽学歴も悪くないかも?
第6章 学歴は世代をつなぐ
学歴は誰のもの?/拝金主義の教育格差/学歴の世代間関係/学歴分断社会の大学像/綺麗ごとなんて役に立たない!/不透明な社会で生きる君たちへ、“人生ゲーム”のルールを説明しよう!
関連
バカロレアや科挙についての記述がちょっとあった
競争で上位を目指すのは現代において分が悪いといった記述が/motosoにあった
平均志向が機能する場所では上位を目指したほうがよいのでは
大卒という選択肢が見えない