3.2能動素子(4)その他の能動素子
◎その他の能動素子
現在,能動素子は非常に多く存在する.
ほぼ全ての電子管
真空管,マグネトロン,ブラウン管
プラズマディスプレイ,撮像管等
ほぼ全ての半導体素子
BJT,FET,ダイオード,LED
液晶ディスプレイ等
半導体回路の集合体である集積回路(IC)
アナログIC,ディジタルIC
等々,種類も応用例も枚挙にいとまがない.
◎能動回路設計における注意
能動回路は処理の対象てする信号とは別に,電源や制御信号が必要であることが多く,必然的に受動回路に比べて複雑な回路になる.
このことより,設計時には次のような注意が必要である.
(1)電源の量と質
必要かつ十分な供給容量と安定度(電源の質)
(2)熱対策
IDと VD の関係式に示されるように,環境温度によって動作特性が変化する.
適切な発熱制御や冷却方法を設計時から考慮する
(3)複雑さの回避
回路の機能を向上させるために新たな回路を追加していくと,線路長が冗長になり,そのために遅延や減衰が生じて回路全体の機能不全を生じることがあ.
いかにシンプルに,短い線路長で作るかを考える