円
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概要
春秋戦国の時代、秦の政王は手旗信号による巨大人力論理回路を構築し、それをもって天の理を求めようとした。
おすすめポイント
圧倒的なスケールにも関わらず実現可能なアイデア。
巨大人力論理回路の構築を春秋戦国時代で実行するというアイデアは、まさに中国らしいスケールと歴史の重さを感じさせるものですが、これが空虚なものでなく、実際に実現可能なところがSFとして素晴らしい作品です。
恐ろしく馬鹿SFでありながら、妙な格調高さをもち、かつどこ切り取っても実に中国的であり、しかもその中国らしさが表面的なものではなく、物語の根底から香り立つものである、というのが本当に素晴らしい......。
とにかく最初から最後まで「中国」というイメージを強烈に突きつけられる作品であり、これまでのSFにはなかった想像力を見せてくれる作品です。
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