言語はこうして生まれる
https://gyazo.com/ad8a60245713caa5ecddc1958aaf64d2
序章 世界を変えた偶然の発明
言語というのは人類の歴史並に複雑だ
言語は即興的で独創的なのが理解できれば人間が普段しているコミュニケーションが人工知能にとってとんでもなく難しいことなんてすぐ理解できるだろう 第1章 言語はジェスチャーゲーム
エンデバー号の乗組員とハウシュ族との交流
お互い言語がわからないまま5日間ほど滞在してジェスチャーなどを通じてコミュニケーションを取っていた
有効的な関係は築けたけど所謂雑談みたいなことはできなかった
このときは5日間だったがこの状況が10年とか長期にわたると語弊も文法の貧弱な言語体系ができてくる
言語はその場その場で即興で発展していくものである
言語のパターンなんて無数の即興のやりとり
あれは不完全な会話をひたすら見せられるネタだけど言語というか会話って結局そういうもんだよねとなるよね
送信者がメッセージをエンコード
チャネル経由で受信者に伝達
受信者がデコードする
これが人間のコミュニケーションの一般的な共通的ば理論
工学の観点から情報伝達に興味をもった
しかしもっと前にこの考え方は、ソシュールによって同じような考え方が低床されている コミュニケーションは2台のコンピュータがインターネットを通じてデータをやり取りすることと解釈してよい
簡潔な小説のこと
こういう少ない単語でのコミュニケーションは一方的な相手だけで理解するのが難しい
共同作業によって意味を理解しないといけない
これはエンデバー号のときの状況と同じ
第2章 言語のはかなさ
戦時中日本軍がアメリカ軍の暗号を解読しようとして無理だった話
文法と音韻体系が複雑。文字もないので暗号に適した
規則性がないからいわゆる乱数みたいなことができたのかrkasu.icon 文を解釈するときあるまとまりにする
第3章 意味の耐えられない軽さ
コミュニケーションはその場の必要を満たせさえすれば十分である
この関連性をみるとジェスチャーゲームというのは確かにと思う
自然言語のセンテンスをひとつひとつその意味を捉えた論理的なセンテンスに写像するための数学的に精密な規則をつくりあげることに挑戦した 第4章 カオスの果ての言語秩序
秩序から言語が生まれるのではないカオスから言語の秩序が出来上がる
歴史をみても言語は日々変化している
16世紀には最初の言語「いわばアダムの言語」を明らかにする研究が行われた
19世紀までは言語は音楽とか美術などと同じ分野だと思われてきた
言語学じたいも人類学、古典学といった学部で研究されていた
しかし20世紀になって言語学を生物学のひとつの分野だとみなすことが生まれ全く違った見方をするようになった 子どもが学習できる言語はすべて普遍文法であるという命題 最初からあんな期間に言語を覚えられるわけがない
なら最初から脳に文法パターンが備わっているのでは?という考え
でも実際には例外的なパターンもあるよねrkasu.icon
第5章 生物学的進化なくして言語の進化はありえるか
言語は人間がいて初めて存在できるもの
人間が消えたら言語も消滅する
人間には1.5キログラムの相当する微生物がいる
そうなの?rkasu.icon
チョムスキーが生み出した普遍文法の中に言語の根本的な核といっていい再帰のプロセスがある 言語発達に関連する遺伝子
識字に関連する遺伝子
何故子どもはこうも簡単に言語を習得できるのか
それはそもそも言語学習は子どもの遊びのように簡単であるため
人間が人間の言語を学んでいるだけ
第6章 互いの足跡をたどる
伝言ゲームが文化的進化に使える方法だと考えて実験した
人間の集合的な知識が時間に経過とともに変化するかどうか?
結果として最初に伝えた内容と最後の伝わった内容は違った
つまり物語は世代を経るごとに文化的な予想に見合うように適用していったと考える
母語をどうやって習得するかを理解するのに先進国のデータだけでは駄目
そもそもインプット自体が他の国に比べて圧倒的に少ない国もある
しかし言語習得を妨げる要因にはなっていないこともある
少ない時間で短期集中でインプットするか長い時間かけて長期的にインプットしているかの違いでしかないっぽい
第7章 際限なく発展するきわめて美しいもの
病気により触覚だけで生活することになる
ピダハン族には数と時間に関する単語がない。再帰もない 南部アフリカ、頭部アフリカの17種類の言語にはそれぞれ吸着音がふくまれていて音に微妙な違いがある
同じ音なのに高音や低音によって意味が異なってくる
デンマーク語には40以上の母音がある
ひえーrkasu.icon
第8章 良循環――脳、文化、言語
脳の神経系細胞の数は動物によって異なる
ミドリムシは302個
ロブスター10万個
脊髄動物になると神経系の数は一気に増える
かえるで1600万個
カラス、犬、豚で20億個
チンパンジーやゴリラなどで300億個
人間は1000個ある
ボノボというチンパンジーに近い動物
母親から教えてもらえないけど見ているうちに自然と覚えていく例
それぞれレキシグラムという記号から成り立つ
これをボノボは自然と覚えていった
ホピ語ナバホ語と英語、フランス語などの話者の思考が根本的に違っているという説
終章 言語は人類を特異点から救う
AIはすごいが、人間の知能のコアにある言語的即興には到底手が届かない
結局人間ってマウント取る生き物なんだなと改めて思うなどrkasu.icon