一緒に撮る・選ぶ・触る 視覚障碍者と写真家のためのワークショップ2018
2018.8.18 土 9:30a.m.-5:00p.m.
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会期:2018.8.18 土 9:30 – 17:00(雨天決行)
場所:ガーディアン・ガーデン、銀座周辺(ギャラリー周辺で撮影)
募集定員:写真家10名、視覚障碍者の方10名、見学者10名
参加費:無料(お弁当代として500円、介助者の方は無料)
*交通費は各自でご負担お願いいたします。
※イベントは終了しました。
視覚障碍者と写真家のためのワークショップを開催します。
写真の面白さを知りたい、写真の技術を身に付けたい視覚障碍者の方と、「見えない」ということは、どのようなことなのか、新たな視点から写真を捉え直してみたいという写真家のためのワークショップです。
視覚障碍者の方と写真家がペアになり、晴眼者はアイマスクをつけて、銀座エリアを歩いて写真撮影を行います。どこにカメラを向け、いつシャッターを押すのか、「見えない」ことから、写真への理解を深めます。
写真家の方には、写真の講義や、写真に映し出されていることを言葉で伝える作品プレゼンテーションを通して、視覚とは何か、見ること、見えないこととはどのようなことなのかを考える場になります。
視覚障碍者の方には、写真家の方々との撮影体験を通して、写真の魅力と理解を深めていただく機会になればと考えています。当日撮影した写真の中から1点選んでいただき、触れて見る凹凸立体写真を制作します。
プログラム:
09:30 視覚障碍者の方、集合:JR 有楽町駅中央改札口前、ガーディアン・ガーデンへ移動
10:00 写真家・見学者の方、ガーディアン・ガーデン集合
10:15 写真講義
11:00 撮影
13:00 食事休憩
14:10 写真家作品プレゼンテーション
15:20 撮影した作品の鑑賞、講評会
17:00 終了予定
写真家の方の応募方法
A. 作品提出(10点程度)テーマ・手法は自由ですが、公序良俗に反した作品は不可。
B. 制作意図(300〜400字程度)
C. プロフィール(名前(必須)、生年(必須)、活動歴、受賞歴、展覧会歴など)学生可
D. 連絡先(メールアドレス・電話番号)
以上A〜Dをメール添付の上、info_gallery@r.recruit.co.jpまで件名を「8/18ワークショップ作家参加希望」としてお送りください。
募集締切日:2018年7月20日(金)
※応募は締め切りました
【プレゼンテーションについて】
当日、写真家の方々には、視覚障碍者を含む他の参加者とグループに分かれ、
ご自身の作品を約10分程度でプレゼンテーションしていただくプログラムを設けています。
視覚障碍者の方が触って分かる立体シートに出力するため、
参加ご希望の写真家の方には、事前に作品を5〜6点提出していただきます。
見学の方の応募方法
定員に達しましたので、応募は締め切りました。
写真家・見学者の方に向けて講義を行うワークショップモデレーターの写真家 尾﨑大輔さん。
視覚障碍者の方へ写真講義を行う写真研究者・小林美香さん。
視覚障碍者の方へ写真講義を行うインディペンデントキュレーター・菅沼比呂志さん。
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写真講義では、視覚障碍者の方が触って分かるよう凹凸加工を施した立体シートを使い、写真を体感していただきました。
視覚障碍者の方と写真家とでペアを組み、銀座エリアにて写真撮影。
良い気候に恵まれた撮影日和で、撮影も捗りました。
晴眼者はアイマスクをつけて「見えない」撮影体験も行いました。
昼食の様子。ここでも晴眼者はアイマスクをつけた状態での食事を体験。
写真家の参加者には、自身の作品のプレゼンテーションも行っていただきました。
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銀座で撮影した写真を凹凸の立体シートにプリントするため、PCでモノクロ加工を行います。
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専用のプリンターに通すと、黒色部分が膨らんで凹凸ができ、触ってわかる立体シートができます。
完成した立体シートに触れ、撮影した写真を確認いただきました。
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晴眼者にはアイマスクをつけてもらい、写真を触感だけで感じていただきました。
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それぞれの立体シートを触った感想を付箋に書いて貼っていただきました。
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<ワークショップモデレーター>
尾﨑大輔(写真家)
1983年三重県生まれ。2006年、早稲田大学社会科学部卒業後、渡英。2007年、London college of communication(ABC diploma in photography)卒業。2011年より視覚障碍者を中心に知的障碍者、精神障碍者などを対象としたワークショップを多数主催。日本視覚障碍者芸術文化協会(Art for the Light)副会長。
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<講師>
菅沼比呂志(インディペンデントキュレーター)
1987年株式会社リクルート入社。’90年若手アーティストを支援するギャラリー「ガーディアン・ガーデン」の立上げに参加。以後、若い世代の新しい表現を求めた公募展『ひとつぼ展』(’92~’08年)や「1_WALL」 (’09年~)の運営に携る。平遥国際写真フェスティバル、テグフォトビエンナーレ、Young Art Taipei 等でも展覧会の制作やポートフォリオレビューのレビュアーを務める。’17年3月同社を退社しフリーに。 武蔵野美術大学、日本写真芸術専門学校、東京工芸大学非常勤講師。
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<講師>
小林美香(写真研究者)
国内外の各種学校/機関で写真に関するレクチャー、ワークショップ、展覧会を企画、雑誌に寄稿。2007-08 年にAsian Cultural Councilの招聘、及び Patterson Fellow としてアメリカに滞在し、国際写真センター(ICP)及びサンフランシスコ近代美術館で日本の写真を紹介する展覧会/研究活動に従事。2010 年より東京国立近代美術館客員研究員、2014年から東京工芸大学非常勤講師を務める。
協力:株式会社ニコン