2023年9月着想メモ
### 職業としてではないクリエイト
September 01, 2023 at 04:44PM
「職業としてではないクリエイト」について現代では考えるタイミングではないだろうか。あるいは民藝というものの発展を。
### 「みつける」から「つくる」へ
September 09, 2023 at 01:44PM
「みつける」から「つくる」へ。ノウハウは、正しいものを見つけるのではなく、自分の手でつくる、という感覚へシフトすること。
### 縁
September 01, 2023 at 06:43PM
「縁」というもの。偶然と必然とが絡み合うそれ。
### 遡及的な贈与
September 02, 2023 at 08:03AM
受け取った"贈与"は直接的な返礼ができず、さらに意図的な"贈与"が不可能だとしたら、そもそも"贈与"という行為はなく、「あれは贈与だった」という遡及的な確認があるだけだろう。だとすれば、その確認の意義とはなにかが次の焦点になる。
### 書くときの小さな発見
September 03, 2023 at 10:55AM
文字数は十分にあって、内容的にも特に問題はないけど、なんだかだらっとした原稿があって、それをあれこれといじり続けていると、ふとひらめきみたいな小さな発見がやってきて、その観点で整理したらあれもうまくいくし、これもうまくいくし的な“解決”の快。
### 特別な方法を求める気持ち
September 04, 2023 at 08:12AM
何か特別な方法を欲してしまう気持ちというのは、自分が特別な存在でありそれに見合う"道具"を求めている感覚なのか、それとも自分が特別ではないから道具の方でその帳尻を合わせる感覚なのか、そもそもそういう内省に至りたくない逃避なのか。
### 決定的でない決定
September 04, 2023 at 09:50PM
「決めたのち決め直す」ことと、「決めないでおく」ことは、質的に違っている。具体的には、前に進む度合いが違ってくる。
### 書きやすさについて
September 06, 2023 at 07:35AM
それはそれとして、「書きやすさ」とは何だろうか。
「書いている」という感覚が薄れること。あるいは「書いてしまっていた」という感覚がすること。そういう視点もあるだろう。
### ソフトウェアの作り方の考え方
September 06, 2023 at 12:26PM
"こうした少数のディベロッパーだけではなく、ナレッジワーカー全員が自身の手でソフトウェアを構築できるようにしたかったのです。 "
だから、プログラミングとは違うレイヤーの「ソフトウェア構築」の考え方が重要になってくる。「つかう」と「つくる」を共に走らせていく。
### すべては整理である
September 06, 2023 at 02:00PM
たとえば、一般的な整理を「分類的整理」と置けば、「創造的整理」みたいなことが言えるようになる。それは中身としてはいわゆる発想法なのだけども、「整理」という大きな枠組みの中で論じられるメリットがある。
### 人不在の方法論
September 06, 2023 at 07:00PM
方法に注目するあまり、「人」が不在になってしまうときがある。
### 価値判断スロット
September 08, 2023 at 08:50AM
ゲーム的に言えば「価値判断スロット」みたいなものがあるとして、その空き枠が一個しかないと、すべてがその価値判断で処理されていくのだろう。
### 書けないというログを書く
September 08, 2023 at 09:39AM
文章がうまく進まないときは、なぜ進まないのかについての考えを書く。これも一種の「ログ」。
### 知的生産の生産性
September 08, 2023 at 10:05AM
2000字の文章に1時間かかるし、400文字の文章にも1時間かかる。知的生産における生産性とはいったい何だろうか。
### ガス抜きは単純に
September 08, 2023 at 10:59AM
正義の鉄槌が下されるならば他で何が起きても気にしないというのは単純な思考なわけだが、単純な思考でないとガス抜きとしては機能しないのだろう。
### 妬みと視野
September 08, 2023 at 07:54PM
妬むと何かが見えなくなるのか、何かが見えないから妬むのか。
### リマインドセット
September 09, 2023 at 08:43AM
Re:vision的な心構えを、リマインドセットと呼ぶようにしよう。
名詞的なものから、動詞的なもの、あるいは進行形的なものへ。
### 研究の進め方
September 09, 2023 at 01:45PM
それにしても、本を書く工程はある程度片づけられるようになってきましたが(大部分が泥縄式ですが)、それよりもレイヤーが上にある研究の進め方についてはぜんぜんわからん、という感じですね。
### 待つことと生成
September 09, 2023 at 04:05PM
待っているだけでは何も生まれないが、何かを生むためには待つことも必要になる。
### ずるいの精神
September 09, 2023 at 05:53PM
最近見かける「ずるい〜」というのはなかなか特徴的だ。ある知識の有無だけが決定的な要因になっている、という雰囲気を感じる。
たとえば、感謝の正拳突きは「ずるい〜」には分類されないだろう。
英語に10000時間浸かる、というのも同じ。ある種、身もふたもない「そりゃそうだ」がそこにはある。
ここには逆説的な話がある。「ずるい〜」は一発逆転的な可能性(ワンチャン)がある。積み重ねてきたものの有無を問わない飛躍がある。一方で、「そりゃそうだ」は類い稀なる才能の有無を問わないという意味で開かれている。さて、どちらが「広い」のだろうか。
### まとまる感覚
September 09, 2023 at 07:10PM
最後まで絵が描けたわけではないが、この切り口なら最後までうまくまとまるのではないか、という強い感触というのがあって、それが得られるとまあなんとかなる。このとき、無意識の何かはその全体像を見ているが私の意識はまだ処理ができていないのか、それとも本当に印象だけがあるのかはわからない。
### 書くという行為
September 10, 2023 at 09:20AM
たぶん、こう考えたほうがいいのだろう。僕たちは基本的なレベルにおいて異なった「書く」という行為を行っている。にもかかわらず、そこでは共通の話題として語れるものが立ち現れてくるのだ、と。
### SNSの教科書
September 10, 2023 at 11:26AM
SNSの教科書があるなら、炎上しないとかバズるとかではなく、相手の文脈を推しはかろうとか、リプライでは言いたいことが十分伝わるように言葉を尽くそうとか、失礼なことが含まれていないか一呼吸おいて読み返そうとか、そういうのが含まれていて欲しいところ。
### 知的生産の技術
September 10, 2023 at 11:42AM
知的生産の技術は、生産の「ための」技術ではない。むしろ、生産に向かう流れを整える技術として捉えたほうがよいに違いない。
### 書くときに表れるもの
September 10, 2023 at 09:09PM
何かを表そうとしているときに現れてくるものがある。自覚的かそうでないかを問わずに。
### 倫理観
September 11, 2023 at 10:32AM
表層的な倫理観というか、「そうであっかもしれない」という苦悩を織り込んでいない倫理観は暴走しやすいのだろう。
### つながりのイメージ
September 12, 2023 at 04:13PM
「つながり」は密な接続のイメージもあれば、置き配的な接続のイメージもある。
### 生きづらさと啓蒙
September 12, 2023 at 09:04PM
抑圧的な環境にいるとき、多様な価値観に啓蒙されると一時的に生きづらさが増加してしまう。つまり、短期的には長いものにはまかれよという現状維持が快を最大化する。時間軸を長く取るか、不快なものを一時的に受け入れる姿勢がないと、その状態は維持され続ける。
### 物書きのタスク管理
September 13, 2023 at 04:58PM
書き手のタスク管理がうまくないのは、怠惰だからではなく(それもあるだろうけども)、アイデアというあやふやなものを扱う点、進捗が機械的に計算できない点、神経質なこだわりが出やすい点、興味が広いので気移りしやすい点などがかかわっているだろう。
### 技法をプッシュしておく
僕は自分のやっていることを名前をつけてまとめておくという「技法化」という技法をよくやっていますが、この問題意識に近いですね。
言うなれば、Gitにコミット&プッシュするような感覚。その際に、コメントメッセージが必要になってくる。
### 書くこととテーマ
September 13, 2023 at 07:05PM
「何を書いてもいい」というのは難しいと言われていて実際にその通りなんだけども、一周まわると無茶苦茶簡単になる。つまり、制約と規範の問題なのだろう。
### まなざし
September 14, 2023 at 07:45AM
ぜんぜん十分ではない小さな一歩を評価できない眼差しは、自他どちらに向けられてもしんどいだろう。
### ナレッジワーカー手帳
September 14, 2023 at 01:29PM
来年の手帳が並ぶようになってきた。ナレッジワーカー用の手帳があるとすれば、それはどのようなものになるだろうか、などと考える。
### 改革への道のり
September 15, 2023 at 07:55AM
よく想定されている「理想的な改革」の道のりって、あんまり現実的ではないなという気がする。理念に引っ張られて実態が変わっていく、みたいな。むしろ、なんやかんやで実態が変わって、そこから理念も変わっていく、それも相互に影響を与えながら、という感じではないか。
### ライフハックの精神は死なない
September 15, 2023 at 12:28PM
バズワードとしての「ライフハック」が滅しても、小さな工夫を持って日常にあたるその姿勢が消え去ることはないだろう。
### 怒りで満ちた袋には
September 15, 2023 at 07:51PM
怒りでいっぱいの袋には、他のものを入れるスペースはない。
### ストレスフリーからタイパへ
September 16, 2023 at 09:08AM
20年ほど前は「ストレスフリー」というような言葉がキャッチとして使われいたが、最近は「コスパ・タイパ」に移行している。ここにある変化はなんだろうか。
### 圧倒的な経験
September 16, 2023 at 10:47AM
圧倒される経験というのは、バネのようにその人の内部に力を蓄えるのだろう。その力が大きな仕事の原動力になるのではないか。
言葉を失うような経験が、時差を伴って、何かを言葉にしたいという欲求として立ち現れる、というような。
### 自己探求
September 16, 2023 at 09:17PM
自己言及と自己探究の差異。
### 無自覚さの弊害
September 16, 2023 at 09:22PM
攻撃的な人は無自覚なことが多い。むしろ、その無自覚さが攻撃性の源かもしれない。
### 世代的な感覚
September 17, 2023 at 08:07AM
上の世代が会社に忠誠を尽くし揚げ句簡単にリストラされたことを見ているのだから、今の世代が会社への忠誠を持たないのはごく自然なことだろう。
### 思考という抵抗
September 18, 2023 at 08:40AM
人を「効率的」に管理するなら、その人に考えることを止めさせればいい。その意味で、考えること、それもラディカルに考えることは抵抗になりうる。
### Bildungsromanとしてのビジネス書
September 18, 2023 at 10:01AM
現代のビジネス書は、ある種 Bildungsroman 的なところがあるのだろう。その方向性や幅がどうなのか、という疑問はありつつも。
### UndoとRe:do
September 18, 2023 at 10:46AM
「UndoからRe:doへ」
そもそも、まず「Undoの思想」が確認される必要があるな。Undoは私たちの何を変えたのか。
### 「思う」と「想う」
September 19, 2023 at 11:00AM
拙著で「思う」と「考える」を分けたが、「思う」と「想う」を分けるもの面白そう。
### 主体性のねじれ
September 19, 2023 at 06:40PM
やっているようでいてやらされていること、やらされているいるようでやっていること、というのがある。
### 具体的なイメージと、そうでないイメージ
September 19, 2023 at 07:25PM
隣町の斉藤さん「どうなっていたいのか、具体的にイメージしてみるんだ。そのときの心境まで含めてありありと」
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September 19, 2023 at 07:26PM
イマジナリーな恐怖、イマジナリーな欲望。あやふやな分だけ、際限なく理想化していく。
### 光のインターネット
September 20, 2023 at 08:45AM
インターネットがなければ知り合うことなど考えられなかった人と出会えるのはハッピーだけども、見なくていいものをたくさん見てしまうアンハッピーさと背中合わせ。
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September 20, 2023 at 08:51AM
多感な時期にネットに出会って、生き方が変わった感覚を持っているので、どうしても「光のインターネット」の力に期待してしまう傾向が僕にはある。
### 抑制の中で動く
September 20, 2023 at 05:57PM
動くことをただ賛美するのではなく、一定の抑制の中で動くことを志向すること。
### デジタルでのリーガルパッド
September 20, 2023 at 09:09PM
そう言えば、リーガルパッド的な縦線で区切って領域を分けるノート、デジタルだと案外難しいですね。表計算的になっちゃう。
### 現代の指針となるもの
September 21, 2023 at 08:43AM
教養、修練、立身的なものって衰微した感があるわけだが、じゃあ今何があるのだろうか。
### 行為と目的の間
September 21, 2023 at 09:01AM
行為と目的の間にマージンを持つことが、存外に大切ではないか。
### 入り口は「あるある」で
September 21, 2023 at 11:53AM
「あるある」から入り、深遠と抜けていく。
### 大切なことは、漠然としている
September 22, 2023 at 03:17PM
「大切なことは、漠然としている」
### 最高の方法指向
「最高の方法」さえ手に入れば迷いが断ち切れるという信念の持ちようは、いつでも「最高の方法」を求める余地が残る点で、迷い断ち切ることができなくなる。
### 評価する/される
September 22, 2023 at 05:56PM
よく言われることだけど、何かを評価するその行為によって自分が評価に晒されてしまう。
### もし橋を架けるなら
September 22, 2023 at 07:17PM
もし橋を架けるなら、その橋は二つの地にしっかり固定されていなければならない。奥地にまで延ばす必要はない。先端で構わない。その代わり、その先端には固定されている必要がある。
### 問題を見るメガネ
September 23, 2023 at 03:43PM
どこを見ても「問題」が見えるなら、そういうメガネをかけているのだろう。
### 長けた人とそうでない人
September 23, 2023 at 07:06PM
長けた人は奇抜なものを好むが、長けていない人に必要なのはベーシックなもの。
September 24, 2023 at 08:27AM
記録というのは日常的な行為になるべきだと考えている。いわば、当たり前の技術。だからマニアックなやり方と比較して「こんな普通なのではダメだ」なんて萎縮を生むのは間違っていると感じる。あるいは「自分にはこんなすごいことできない」と感じさせるのも同様。
ある種の卓越化が日常的な実践を阻んでしまうということがあって、個人的にはそれは違うのではないかと常々感じている。
もちろん、恐ろしく高度なものに圧倒され、憧れを感じてモチベートされるということはあるので、マニアックなものがあってはいけないという話ではない。そういうのとは、別の駆動モデルが提示される必要があるのではないか、ということ。
September 25, 2023 at 07:58AM
奇抜な方法ってそのときは注目を集めるけど10年経ったらどうよ、という感じ。
### ふつうのノート術
September 24, 2023 at 07:11AM
喫茶店とかフードコートとかでたまたま見かけたノートを使っている人にその使い方をインタビューして回る企画があったら絶対面白いだろうなと思う。
### 自然状態2.0
September 24, 2023 at 08:13PM
さまざまな"解放"が野放図に進められていけば、やがては「自然状態2.0」へと至るのだろう。無論ルソーのそれではなく、ホッブズのそれだ。
### タスクの方法
September 26, 2023 at 09:25AM
タスクリストを作成したのち、「でもなんか気がすすまない」が発生したら、
1.とりあえず気が進む別のタスクを着手する
2.気が進まないなりに微妙に何かする(ファイルを開くとかそういうの)
という二つの方策が少なくともある。
こういうのでも、少なくとも二つ以上の方策を持っておいた方がいい。一つだと手詰まりになりやすい。
### 原理と方法
September 26, 2023 at 05:16PM
原理至上主義ではない方法論へ。
### ライフハック
September 26, 2023 at 10:14PM
1人で勉強していると、さぞかし他の人は「うまくやっている」かのように想像してしまうけど、実際はだいたいそうではない。
あらゆるハックは、素晴らしい人間になるためではなく、できない人間ができないなりに何かをやるためにある。僕はそんなふうに思う。
もし、自己啓発・ニューソート的なものとの差異を見出そうとすれば、その点になるのではないか。ハックとは(というよりほとんどのノウハウは)、一種の足掻きなのだ、と。
それはそれとして、取るにならない、ものになるのかわからない、不安でいっぱいでもなお足掻く、というのはある種の傲慢でもあるのだろう。謙虚と傲慢のアマルガム。
### 考えるというブラックホール
September 27, 2023 at 05:12PM
「考える」という作業の、ブラックホール感とどう付き合うか。
### デジタル仕事術
September 27, 2023 at 05:45PM
『デジタル仕事術』というタイトルの本があるとして、そこにはどんな章が含まれるだろうか。
### 二種類の「書けない」状態
September 28, 2023 at 08:40AM
「書けない」という状態は、「なにもまったく書けない」という内実と「なんでも書けるけど書けない」という内実がありそう。あるいは、後者は「けど」ではなく「であるがゆえに」かもしれないが。
### タスク管理の10年
September 29, 2023 at 08:10AM
この10年でたとえばタスク管理はどう"進化"しただろうか。
### 全体論をどう構成するか
September 29, 2023 at 07:46PM
全体論的な視点があるとして、その理論が還元的に構築されているのは、矛盾なのか、避け難いのか、むしろ好ましいのか。
西田幾多郎の著作は、まったく還元的ではなく、わかりやすさは微塵もないが、しかしそこにはたしかに「わかる」という感覚がある。こういうアプローチもあるのだろう。
### アンビバレントで自然な状態
September 30, 2023 at 04:27PM
調子が良くないときはタイムラインを覗かない方がよいのだが、そういうときほとタイムラインに手が伸びてしまう。
そういう「自然」な接続を、組み直すことができればよいのだけども。
### 時間を賭ける場
September 30, 2023 at 06:42PM
持続的な場、特に合理的な決定がなされることが担保されていない場において何が賭けられているかと言えば、やはり時間だろう。それが掛けられないとき、そうした場も経ち消えてしまう。