2023年10月着想メモ
## 2023年10月着想メモ
### つくる楽しさを取り戻す
October 01, 2023 at 08:18AM
与えられることに慣れすぎて、つくる楽しさが剥奪されているのではないか。それを奪還するためのレジスタンス。
### デジタルとアナログ
October 02, 2023 at 07:59AM
アナログのノートについていろいろ考えていたら、デジタルノートについての理解も深まってきた。
むしろそうした相対化を経ることでより理解が深まるのだろう。
### self-digging
October 02, 2023 at 08:48AM
自分のワークフローにおいて今欠けているのは、きっとself-diggingだろう。
自分が書いたものを掘り起こし、その上で新しい意味付けを行うこと。
### 考える力
October 02, 2023 at 10:05AM
単純に考えて、考える力が必要なら、答えをもらって終了とはいかないだろう。
つまり、「考える力」を得るための答えというものは原理的にあり得ない、ということになる。
### 一度下手になる
October 02, 2023 at 12:30PM
うまくなる手前で一度下手になる、というのは確かにありますね。
いろいろ試す中で、これまでやっていたことが一度できなくなる。そこから組み換えが起こる。
これを知識について適用すればどうなるか。
### 正義感にあてられる
October 02, 2023 at 09:13PM
「暑さにあてられる」みたいなのと同じように正義感にあてられることもある。
声高に悪を断罪している姿を目にすると、それだけでこちらの精神が削られてしまう。
### ディティールとは何か
人間の認知における「ディティール」とはなんだろうか。
客観的にはわかるのだが、たとえばまず「詳細」に目を向ける人にとってそれはディティールなのだろうか。あるいは、そのような認知の構造はありえないのか。
僕たちがまず概念のレンズを通して物を見るなら、ディティールとは、それが一番弱まったものなのかもしれない。
### 確信とバルブ
October 03, 2023 at 07:28AM
確信はバルブの栓みたいなもので、それが強く閉まっていると、新しいものがまったく流れ込んでこなくなる。
今まで見ないようにしてきた領域を意識的に刮目しないと新しいものは見えてこないのだろう。
新しいものが見えてこないなら、新しい感想も生まれない。逆にいうと、いつも同じような感想しか出てこないなら、同じようなものばかり見ているのかもしれない。
何かが一定のボリュームで影響を持っているなら、たいしたことはないと軽んじるのは早計だろう。注目すべき何かがそこにあるかも、という姿勢は持てるはず。
### 体験から教訓を生成する
October 04, 2023 at 09:52AM
本の冒頭に何もかもを詰め込んではいけない。それは本文でやろう。
この教訓を「何のために本文があるんだ?」という疑問文としてsaveしておく。
### 問いを課題に変換する
October 05, 2023 at 08:29AM
書き出しがうまく見つからないときに、「どういう書き出しが良いのか?」というオープンな問いに突入する代わりに、「とりあえず10パターン書いてみる」という課題に変換するとよろしいような気がする。
### 知る、考える、変える
October 04, 2023 at 01:17PM
何かを変えたいなら、それについて考えなければならない。それについて考えたいなら、それについて知らなければまだならない。
### 中間的な在りよう
October 05, 2023 at 09:12AM
何かしらが外部によって完全に規定されているわけでもなく、かといってすべてが恣意的に決められるものでもない、その中間的な在りようを示す概念は何だろうか。
中動態がまず思い出される。アウトライン・プロセッシングもそう。「関係づけられた存在」というツイートも頂いた。
### 身の回りの知的なもの
- 「当たり前の知的生産」
- 「身近な人文知」
### すべてが自己流
October 05, 2023 at 07:14PM
なんとなく、すべてが自己流という感じがしている。「本式」なものがほとんどない。
ところで、独学と自己流はどれくらい重なるだろうか。私淑はそれにどう影響を与えるか。
### 異なるものは掛け合わせることしかできない
October 05, 2023 at 09:38PM
異なるものは足し合わせることができない。しかし掛け合わせる(組み合わせる)ことはできる。
つまり、足し算の「知る」と掛け算の「知る」が想定できる。
### 勝者になれないことが決まっているかのようなゲーム
October 06, 2023 at 06:43PM
そういえば、「時間をかけて積み重ねることが大切です」という言説は、すでにそれを行っている人間との差を絶対にひっくり返せないという点で絶望的というのはちょっと考えていた。ただそれは競争というのを狭く捉えすぎているわけだが。
### 楽にできるがゆえにできないこと
October 06, 2023 at 08:33PM
さらっと文章が書けてしまうがゆえにうまくできないこと、というのはありそう。
### 自己肯定を必要とするとき
October 07, 2023 at 08:42AM
これはほんとうにそう思う。自己肯定感を高める必要がある、と感じているその状況は結構自己否定的な感覚が強まっていて、たしかに「自分で自分の肯定感を高めることができた」ということでメタな自己肯定感を高めることはできるかもしれないが、否定と肯定が高いレベルで緊張する結果になりそう。
特に、自己否定の「声の強さ」が問題だと感じる。ほとんどその声しか聞こえなくなる。で、それをより大きな声で上書きする、というのは一つの策ではあるが、別の策もあっていい。
ユーモアのようなある種のズラしは、そうした緊張を一旦緩和してくれるようなところはあるだろう。
### マーケットを意識する
October 07, 2023 at 09:58AM
資本主義についてどういう思いを抱いているにせよ、マーケットを無視するのは悪手ではあろう。イマジナリーな市場ではなく、それを欲している人の具体的なイメージとして考える。
### 独学と自己流の関係性
ところで、「独学」と「自己流」はどこまで重なるものだろうか。"私淑"はそれにどんな影響を与えるだろうか。
### 実のあることをするために
October 07, 2023 at 05:45PM
エクスキューズと酸っぱい葡萄への批判を減らしていかないと、なかなか実のあることにはならない。
### 劣等感は思い込み
October 08, 2023 at 10:24PM
ちなみに、多くの劣等感は勝手な思い込みで、周りの人に話を聞いて回ったり、資料を調べて確認することは行われていないことが多い。にもかかわらず、それが確かな真実であるように感じられるのがポイント。
### 手間のデザイン
October 09, 2023 at 08:55AM
「手間のデザイン」というのはたしかに大切な視点。単に手間をなくせばいい、ということではなく、手間を無くすところと手間をかけるところを、一つ上の目的から考えること。
### ○の効能
October 09, 2023 at 09:16AM
アウトライナーの行頭のバレットが知的操作に影響を与えることはよく知られているが、行末の「。」をつけるかどうかも影響はあるわけだ。
### 確信が早すぎる
October 09, 2023 at 02:44PM
「確信が、はやすぎる」ということは結構多い。第一印象がファイナルアンサーというか。
### 遅延式
October 11, 2023 at 05:47PM
「得意の幅」というか、初めてやってそれで何もかもうまくいくものだけを「得意」とするならば、非常に限られた対象になってしまうだろう。
遅延式の評価というのは、さまざまな事象に関わってくる姿勢だと思う。
October 12, 2023 at 01:37PM
遅延で言えば、問題解決も同じだ。距離を置いて見守ることや、時間をかけて付き合っていくことが必要な場合でも、「その場」で問題解決しようとしてしまうと、結果的に相手を追い詰めてしまうことがある。
### 解釈の素材
October 10, 2023 at 08:10AM
解釈の素材を与えること。そうすれば、人は解釈を始める。
### 何かを続けるのは難しい
October 10, 2023 at 12:57PM
基本的に何かを続けるのは難しいことなのだけども、わざわざ自分で自分を追い込んで難易度を上げてしまっている場合も多い。
「人間」という存在に対する要求スペックが高い、ということなのかもしれない。
何かを思っただけ(=意図しただけ)でできるほど人間の能力は高くなくて、準備が必要だったり、地道な練習が必要だったりする。そういう素朴な人間像への回帰が求められる。
### 訂正可能性の哲学
October 10, 2023 at 02:53PM
『Re:vision』とは、訂正可能性の自己啓発である。そんなふうに言えるかもしれない。
### 原初の創造
October 10, 2023 at 09:32PM
「ありあわせのもので何か作る」というのは、価値のないように感じるが、創造というものの原初の姿だろう。
### 重コスパ主義
October 11, 2023 at 09:15AM
コスパと重コスパ主義、という風に分別できるかもしれないな。もちろん、重商主義との対比として。
### 過剰と余剰
October 11, 2023 at 10:02AM
ある種の過剰さが余剰価値を生むことがあるのだろう。
### デジタル的整理
October 12, 2023 at 04:43PM
デジタル的整頓と、デジタル的整理という二軸があるかもしれない。
たとえば、エディタで新しいウィンドウを開いてそこに少し書きつけ、仮想デスクトップの上にそのまま置いておけば、目に入ったときに書くことを思い出す、というのは仮想空間内での「物リマインダー」だろう。これはアナログ的感覚でのデジタルツール利用と言えそう。
### Write it later
October 13, 2023 at 08:17AM
「Read it later」系のツールがあるが、それと同様に「Write it later」的なツールがあってもいい。
### 文学的救済
October 13, 2023 at 08:57AM
バタバタと浮上するのではなく、一旦底へと潜るということ。文学。
### 『デジタルノートプリンシパル』
October 13, 2023 at 04:33PM
さまざまな機能を持つデジタルノートツールをいかにして使い分けるのか。その原理性に迫る一冊!『デジタルノートプリンシパル』(刊行未定) #脳内企画案 ### 方法は進化する
October 14, 2023 at 08:02AM
「方法」とは完成しないもの、常に一定の不完全さを含んでいるものなのだ、という認識がたぶん大切。
これも名詞ではなく動詞的に捉えるということだろう。method-ing
「方法」は流転し続ける。なぜなら方法がつなぐ二つの要素が変化し続けるから。
二つの要素をつないだそれが「方法」なのではなく、二つの要素をつなぐものが「方法」なのだ。
微細な違いしかないように思えるが、要素が変化したときに決定的な違いとなる。
僕は人間は変化する存在だと思っているし、その変化を抑制することを是とするような観念には異議を唱えることが多い。で、静止的な「方法」がまさにそれをやってしまう。
方法は流浪する。
### 当たり前の方法
October 14, 2023 at 10:38AM
人は"画期的"な方法で革命的問題解決を求めるが、試行錯誤をくぐり抜けた着地点は"当たり前"の方法なことが多い。
"当たり前"の強靭さを想うこと。
あるいは、"当たり前"に斬新さという衣装を着せることが受容に貢献するのかもしれない。
### 何のために本を買うのか
October 14, 2023 at 08:42AM
そういえば「積読」という概念があるわけだが、それは「買った本は読む/読まなければならない」という信念から発生するものだろう。一方で、「本を買って自分の本棚をデザインする」と考えるなら別段読むことは必須ではなくなる。
### 単純さと複雑さ
October 14, 2023 at 10:59AM
単純さの中に折り畳まれた複雑さ、というのがある。
なんにせよ、ここ数ヶ月で僕の中にあった「単純さ」と「複雑さ」の二項対立が崩れつつある。
### 情報の性質
October 14, 2023 at 11:10AM
時間的に普遍なメモと、コンテキストに割り振られた原稿。
### 有限的な環境における開放的な方法
October 14, 2023 at 11:13AM
「どこでも原稿が書ける嬉しさ」はおそらくめちゃくちゃ忙しい人が確保した時間(つまり有限化された時間)を使う上で出てくるのだろう。そういう制約がない状態だと単に区切りがないだけになってしまう。
October 14, 2023 at 01:31PM
大きな枠組みとして、裁量の高低と業務の密度(忙しさ)の二軸で仕事の進め方が分類できるのかもしれない。
他のパラメータとして、当人の気質があり、さらに内側に業務の内容がある。かなり複雑。
### 無用な争い
October 14, 2023 at 12:10PM
コスパを気にするなら、"無用"な争いは回避するようになるだろう。それは場の安定には貢献する気もする。ただ、それをwin-winと言えるのかはわからない。
### 「読んだ」の定義
October 14, 2023 at 02:01PM
そういえば、梅棹は「よんだ」と「みた」を区別していると述べていたが、それはルールというよりも、ある種の知的誠実さを担保するための自らへの戒めといったところだろう。
「みた」も「よんだ」に含めることはいつでもできる。それが言語ゲームということだ。でも、だからこそそれが壊してしまうものがある。
どうとでも言えるからこそ、どう言うのかが問われる、というような。
### アウトライナーの使い方
October 14, 2023 at 03:57PM
アウトライナーを使った執筆、アウトライナーを使ったタスク管理、アウトライナーを使った情報整理、アウトライナーを使ったナレッジマネジメント、あたりの分類はできるが、問題はこれらがそれぞれに重なり合う部分を持っているということだろう。
もう一点、これらはすべて視点を変えれば「情報整理」をしていると言えること。誰のために、何を整理しているのかは異なるが、全体としてはすべて情報を整理している。
ただ、その解像度の話はあまりニーズが無さそう。
### 道具思考
October 14, 2023 at 08:41PM
いろいろな状況・状態に合わせた道具がある。顕微鏡と望遠鏡とサングラスはそれぞれ役割が違う。そのことを気に留めておくこと。
### 思考の方法
October 15, 2023 at 06:58AM
たしかに。どちらかを優先ということがあまりなくて、一つのプロジェクトに両方を適用しながらアップデートして進めていくことが多いですね。
二つから選ぶ、という時点で「思考の進め方」のオプションがひどく限定されている気がする。
というかここで問われているのは思考というよりも、価値観や信念な気がする。どうあって欲しいのかと一番最初に思うのか。思考の前半部分。
おそらくファーストインプレッションで思いつく方、ということが問われていて、それはたしかにある程度傾向があるように思う。
ただ、思考というのはそうしたファーストインプレッションから展開させていくもので、そこで逆側の理路が役立ってくる。そういう多重の原理性がリアルだろう。
逆に、それができないと「考えるのが下手」ということにはなってしまう。
逆算が問題なのではなくで、それを仮説ではなく真実だと思う点に問題があるのではないか。でもってまさにそれが「考えるのが下手」ということだろう。
### 個人であることの身軽さ
October 15, 2023 at 10:32AM
社会システムをグレートリセットするのは難しいが、個人が使っている情報ツールならまるっとゼロから作り直すことができる。その身軽さ。
### 選択肢の幅
October 16, 2023 at 08:06AM
「今すぐに効果があり、問題をすべて解決してくれる」もの以外無意味と考えているなら、ものすごく選択肢は狭まってしまうだろう。
### やる気の価値
October 16, 2023 at 10:07AM
たとえば、人体に悪影響なく「やる気」を引きだせる薬があるとして、人はそれにいくらまでなら支払うだろうか。
あるいはその金額の高低は何を表していると言えるだろうか。
### 努力を好まない世代
October 16, 2023 at 12:21PM
「Z世代は努力を好まない」というような話を見かけたが、だったら努力するだけでアドバンテージが得られるじゃん、などと考えてしまう。
この場合の「努力」は、夢中になって本気で取り組むという「努力しない努力」になるわけだが。
たぶん「アドバンテージを得る」という発想がもうおっさん的なのかもしれない。それでも、何かをやりたいと思ったときにそういうアドバンテージの有無は効いてくる。
### 趣味としての
October 17, 2023 at 04:59PM
「職業としての〜」に対抗して「趣味としての〜」はどうか。「趣味としての知的生産」とか。
October 17, 2023 at 05:25PM
「趣味としてのインターネット」
### 趣味と実益の現象学
October 18, 2023 at 12:58PM
「趣味と実益の現象学」というのはどうか。
### それもまた効能
October 17, 2023 at 10:04PM
何かしらを入手すれば瞬く間に人生が好転するという信念も、それが一つの希望や癒しとして機能しているなら、退けるべきものと簡単に断じれるものではないのだろう。
### 現代的なキーワード
October 17, 2023 at 10:14PM
「癒し/整う」「縛られない」「自分らしく」
よく見かけるキーワード。
そこから何が言えるだろうか。
### 人を扱う方法の不足
October 18, 2023 at 07:59PM
社会全体で「人の扱い方」の方法と考え方が不足している。
その意味で、実務者にリスキリングなどという前に、経営者や管理者が自身のマネジメントを再検討すべきだろう。ある程度歴がある人ほど特に。
### 憧れの効能
October 19, 2023 at 08:19AM
憧れの対象になれるとは限らないが、憧れのエネルギーは前に進むためのエネルギーにはなる。
そこにはねじれがあるわけだが、「思い=>現実化」のような図式だとそれが消えてしまう。
### 単純化とラディカルな思考
October 19, 2023 at 11:34AM
物事を単純化することで前に進むということはあるわけだが、そこに最適化してしまうと単純なこと以外できなくなる危険性もある。
あるいは、ラディカルに考えられるひとは扱いが面倒なので、そういうのはない方がいい、的なことなのかもしれない。
### 「答え」は実践において生成される
October 19, 2023 at 05:34PM
「答え」というのは実践の中で生成されていくところがあるので、先回りして「答え」を得ようとすればむしろどんどん遅れてしまうという逆説がある。
### 実用的なもの
October 20, 2023 at 03:42PM
「実用的なもの」の実用性の低さ。
### 図示の効能
October 20, 2023 at 05:40PM
図示は理解を深めるよりも、そのレベルでの理解に留める効果を持ってしまうことがある。
### 正義の味方
October 20, 2023 at 09:07AM
「正義の味方」は、正義属性を持つ味方のことなのか、概念としての「正義」についての味方なのか。
### 現金なやつ
October 21, 2023 at 03:37PM
人のある性質を指して「現金なやつ」と評したりするわけだが、現金のどの性質がそこでは意図されているのだろうか。
### 目を凝らしてやっと感じられるもの
October 21, 2023 at 04:13PM
この世界にある小さな善意の粒は、ニュースを観測しているだけでは見えてこないだろう。生きる日々の中で、目を凝らしてようやく感じられるものだ。
### ノウハウと文芸のミックス
October 21, 2023 at 07:39PM
何かしらのノウハウを文芸を用いて表すこと。名づけるとしたら?
### 知的準備運動としてのメモ
October 22, 2023 at 09:50AM
「文章を書く」という話だと、さあ原稿用紙に向かってどうするか、みたいなノウハウが多いわけだけども、その事前の話が重要で、にもかかわらず案外語られない。
### 手帳システムの代替名
October 22, 2023 at 10:00AM
「手帳システム」という表現はよくわかるが、実体をうまく示せているかというと微妙な感じも残る。ようはセルフ・オーガナイザーということなのだが、しかしそれだとニュアンスがちょっと強すぎる。
セルフ・ヘルパーという言い方もできなくはない。
### 当事者意識とその限界
October 22, 2023 at 05:20PM
当事者意識が大切と言われるが、たしかに当事者ではないと感じられない切実さがあってそれにより提示される問題は重要だが、その反動として視点がズームしてしまっていることも多く、その場合極端な解決策が選択されてしまいがちなので、何かしらの第三者が入ることは有用だろう。
### インターネットの回遊性
October 23, 2023 at 07:38AM
インターネットはさまざまなルートを辿って情報を送り届けることができる。それはパケットのレベルでもそうだし、プラットフォームやメディアのレベルでもそうだろう。送り手は、常にそのことを意識しておいた方がよい。
### ほどよい制約
October 23, 2023 at 11:36AM
「ほどよい制約」(ゴルディロックス制約)をどうデザインするか、という問題。
制約の是非ではなく、その程度の問題として捉える。
たとえば本の解釈も、厳密に一つに定まるというなら制約が強すぎるが、何をどう読んでもまったく自由というのでは制約がなさすぎるだろう。その間において揺蕩うこと。
### 責任と自由
October 24, 2023 at 02:59PM
責任をことごとく捨て去れば、たしかに自由ではあるかもしれない。
これも制約の問題なのだろう。身動き取れないほどの責任は制約として大きすぎるが、何一つ責を負わない姿勢は軽すぎる。
### 問いと共に生きる
なんでも自由、というよりは限られた時間の中で何を選ぶかの方が自分の好みに合っている気がする。少なくとも、後者には問いがある。問いとともにある人生。
### サボタージュとしての自己啓発
October 23, 2023 at 09:19PM
効果の上がらなそうな自己啓発は、無意識のサボタージュなのではないか、という気がしてきた。
### マネジメントからマネージングへ
October 24, 2023 at 08:33AM
それについて論じるときは「マネジメント」でよいが、実践するときは「マネージング」でなければならない。言われたこと、決められたことをただこなすという静止的な姿勢はマネージの在りようではないだろう。
### ゆるい自己啓発
October 24, 2023 at 10:59AM
ゆるい自己啓発、あるいはぬるい自己啓発というのはどうか。
そこにあるノリに乗り切らないという態度。
### 間
October 26, 2023 at 08:42PM
僕は「矢印」に興味があり、必然的に「間」にも興味があります。間がなければ、矢印もないわけで。
「間」とはマージンで、空間的•時間的・意味的なものでありうる。そのマージンがスペースとしての「間」も担保する。
### 問うことと間
October 26, 2023 at 10:29PM
問うことにも、間は結構大切。
問うためには、問う主体と問われる対象が必要で、その両者がぴたりとくっついていてはそもそも問うことができない。つまり、その二つに「あいだ」があることが問いの起点となる。
あるいは、問うことでその分化が始まると言ってもいい。
### 認知容易性の利用
October 29, 2023 at 07:20PM
表現において認知容易性をいかに利用するか。それはその表現の目的が何なのかで決まってくるのだろう。
ただ、ある種の緩急を用いることはできるだろう。
### 連ねて生まれてくる個性
October 29, 2023 at 11:13PM
一文字分の個性は限界がある。連ねることで、その幅が出てくる。
### こぢんまりした
October 30, 2023 at 12:28PM
生活の中に何かをつくることや学ぶことを入れていくのは大切だと思うが、はじめからそれを大げさなものと考えると行き詰まることが多い気がする。何であれ起点はちょっとしたことやこぢんまりしたことでいい。
November 01, 2023 at 08:06AM
何か興味を持つ対象があったら、自分なりにそれについて調べてみる。あるいはその関連を辿っていく。そうした営みは広義の勉強なわけだが、「勉強」というものが先入観的に嫌いだと距離を置いてしまうかもしれない。
自らの知の広がり、あるいはその動きを阻害しないようにしておくこと。趣味的人生であり、研究的人生でもある。
たぶん、身近な人間の中にそういう楽しさを発露している人がいれば、その先入観が"撹乱"されることはあるかもしれない。
November 01, 2023 at 10:27AM
・ゆっくりと時間をかけた
・日常的で大掛かりではない
・自分の関心に沿った
・発展的な
知的生産活動。
November 01, 2023 at 01:24PM
「街場の知的生産」というのを思いついたけどもこれは内田先生のフレーズであたった。
でも何かそういうのを表す言葉が欲しいところ。僕らの日常の中にある、学ぶこと、考えること、作り出すこと。
November 02, 2023 at 08:14AM
包括的に言えば、これらは「よく生きる」に含まれている。つまり、「生きるよすがとしての知的生産」。
### 問題を適切に切り分ける
October 30, 2023 at 08:01PM
「問題を切り分ける」というが、テレビをノコギリで切断するような分け方ではうまくいかないだろう。
### くすぶり
October 31, 2023 at 07:26AM
燻っていると、燃えやすい。
### 疑うために信じること
October 31, 2023 at 05:50PM
疑うという活動においてすら、何か信じられるものがなければならない。
### 生活の難しさ
October 31, 2023 at 07:37PM
生活を回していて、その上で「あれもできない、これもできない」と思ったとしても、まずちゃんと生活を回せている時点でけっこうな達成ではあろう。
### ワンダー
October 31, 2023 at 09:54PM
たしかに我々は「物自体」にはアクセスできないのかもしれないが、我々は物を感じてしまう。まずそのことが驚きだろう。