2023年8月着想メモ
### 成功の確約
August 01, 2023 at 10:10AM
成功が外部によって確約されているなら、望外の成果は得られないだろう。
### 情報何術?
August 01, 2023 at 03:21PM
『知的生産の技術』の(京大式)カード法というのは、カテゴリとしては"情報整理術"でもないし、"発想法"でもないと思うのだけども、ではなんなのかと言われると答えるのはなかなか難しい。
強いていえば、"情報組成術"とかになるだろうか。
August 04, 2023 at 05:06PM
存外、"思考促進法"とかのほうがしっくりくるかもしれない。
### 類推とその確認
August 01, 2023 at 09:57PM
人が何かを類推するのは自然なことだけど、それがどれほど確からしいのかをどうやったら見極められるのかも合わせて考えておきたい。
### 方法について
August 02, 2023 at 09:07PM
僕にとって、方法とは人を自由にするためのものだ。奔放にするのではなく、自由にするためのもの。
August 02, 2023 at 09:23PM
『作家の仕事部屋』を高いブランデーのようにちびちび読み進めていますが、現代のかっちりしたノウハウを好む風潮からすると、あまりにも漠然としていると思われるんだろうなとちょっと感じます。でも、リアルな方法ってきっとそういうものです。
August 04, 2023 at 10:41AM
方法(メソッド)とは、ソフトウェアであろう。変化を拒めば、それが崩れる。
August 04, 2023 at 10:42AM
もう一つ、「ソフトウェア」というものとの関係性が固定的なものに変わってしまっている、という問題もありそう。
August 04, 2023 at 10:53AM
リベラリズムにおける"メソッド"とは何か。
August 04, 2023 at 08:52PM
「正しいやり方」という神話。
August 05, 2023 at 07:42AM
モダン後のメソッド。
共通性と普遍性をどのように考えるか。
### 他者によるディスターブ
August 03, 2023 at 08:23PM
他者によって自分の当たり前や日常がディスターブされること。それはネガティブな出来事でもあるが、同時にポジティブな出来事でもありえる。それによって、広い意味のシェイクが起こるからだ。あるいは、変化を呼ぶジャンプが要請されるから。
### 切実な問い
August 05, 2023 at 06:40PM
ある切実な(あるいはマージナルな)状況において問われる問い、というのがあるのだろう。そうした問いが、日常的には隠れているのか、実体化していないだけなのかはわからないが。
### 情念の生態系
August 06, 2023 at 09:16AM
新しいことに取り組む人を祝福する空間。それをどれだけ作れるか。
August 14, 2023 at 11:34AM
それと同時に、無念に惨敗した情念を弔う営みも必要だろう。つまり、「情念の生態系」を考える。
### 「読む」と「読み解く」の差異
August 07, 2023 at 09:02AM
「読む」と「読み解く」の差異とはなんだろうか。
### 感情を裏切る遊び
August 07, 2023 at 08:44AM
自分の感情(もっともファストに湧き上がってくるもの)を裏切ってみる、という遊び。
August 07, 2023 at 06:15PM
苦手だな、嫌だなと思ったら、逆にそれに近寄ってみる。恐れを感じたら、あえてそれをやってみる。そういう遊び。自分の直感の精度の低さを体感できる。
### 変化を拒む
August 07, 2023 at 06:16PM
たとえそれがネガティブなものであろうと、というよりもネガティブなものであればよりいっそう、それにしがみついてしまう、ということが人間にはある。
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August 07, 2023 at 06:16PM
その状況を肯定する、ありとあらゆる理屈も考え出せる。
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August 07, 2023 at 06:42PM
その意味で、自分をその状態に留めようとする力はすごく強い。"変化"を拒んでいる。
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August 07, 2023 at 07:05PM
つまりそれは「箱」でもあるわけだ。
### クイズ的理解
August 08, 2023 at 06:32PM
問いをクイズ的に捉えていると、
1.すべての問いに正しい答えが存在している
2.何かが正しければ、それ以外はすべて間違っている
という認識になるだろう。
### 問題の告発者というアイデンティティ
August 08, 2023 at 09:37PM
何かしらの社会問題の告発がアイデンティティと深く結びついてしまうと、その問題を解決できなくなってしまう。その構図は、ひとりの人間の内側においても起こるかもしれない。
### 独学の危うさ
August 09, 2023 at 12:47PM
独学が危うい方向に踏み込みかねない危険性というのがあるわけだが、むしろある種の頑なさを持った人は傾向として独学になりやすく、その頑なさが危うい方向に引っ張っていくのかもしれない。
### 問いの時間性
August 09, 2023 at 10:15PM
「ほげほげとは何だろうか」と問う時間はどこにあり、どこに向いているのだろうか。
### 人間はクリエイター
August 09, 2023 at 10:51PM
人は意味を見出す生き物である。元来そこにはないものを生成しているとも言える。人間は皆クリエイターなのだ。だからこそ、クリエイティブな力はそうした職業以外でも大切になる。
### n個の原理
August 10, 2023 at 08:49AM
「わかりやすさ」など、単一の指標の獲得を原理性にすると単純なものになりがち。複数の指標が混ざりあった、ときにアンビエントな原理性を持つこと。
### 論について
August 10, 2023 at 09:18PM
「〜〜論」というのは、なにかそれ自体が越境的な気がする。「〜〜」についてだけでは収まらない。
### 否定に晒されすぎている
August 11, 2023 at 09:12AM
全体的に、否定に晒されすぎていて、反動で肯定の殻に閉じこもってしまう、ということがあるのだろう。そこにどうやって孔を空けていくのか。
### 親の視点、管理者の視点
August 11, 2023 at 02:42PM
このツイートについてずっと考えていたのだけども、いわゆる自己管理を行う視点(自分の中の管理者の視点)は、この親と重ねられるように思う。この視点がある種の納得を拒否しているせいで、"問題"が次々に生まれてしまうことが自己管理にもある。 https://t.co/Q5MIl2KTu8 ---
August 11, 2023 at 02:43PM
管理者の視点が、超自我(内面化された規範)と等価であり、その規範が親的な存在から受け継いだものであれば、それが呼応するのはナチュラルなのかもしれないが。
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August 11, 2023 at 02:44PM
ポイントは、別様の管理者の視点というのがありうる、ということ。「管理」という言葉がすでにニュアンスを含んでしまっているのでややこしいが、管理しない管理者というのは普通にありえる。
### ドラマ
August 13, 2023 at 12:23PM
「人間ドラマ」という言い方があるので、「AIドラマ」みたいなものも出てくるのだろう。
### 文章の愉しさ
August 13, 2023 at 07:07PM
書き手は文章を書く上での苦悩をよく語る。たしかに文章を書くことには他に喩え難い苦労がある。しかし、そうした書き手は、それでも書くことを続けている。他にどうしようもないから、という側面はあるだろうが、それでも何かしらの愉しさがあるからではないだろうか。
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August 13, 2023 at 07:07PM
そうした「文章の愉しさ」に注目してもいいかもしれない。
### 感情の抑制
August 14, 2023 at 10:48AM
感情を抑えることに慣れすぎると、どんな感情がそこにあるのかをうまく把握できなくなる。
小さな泡なら時間が解決してくれるが、大きな石なら比重が変わりバランスの取り方を変えていかなければならない。
### 作文の捉え方
August 14, 2023 at 05:14PM
なんとなく見えてきたけど、僕は短いエッセイや短編については、料理的な捉え方をしていて、「本」については建築的な捉え方をしているっぽい。で、どちらであっても音楽的な側面は通底している。
### 人を責めるな
August 14, 2023 at 07:13PM
「人を責めるな、仕組みを責めろ」といいのはおおむねよろしいのだけども、人を責めている人を見て「仕組みを責めろ」と責めるのはなんか違う気がしてくる。
August 14, 2023 at 07:14PM
そもそも「責める」という態度が保存されていることが若干気になる。「人を責めるな、仕組みを変えよ」とかだといい感じな気がする。
### 文章のリズムとプロット
August 14, 2023 at 10:34PM
文章にリズムというか音楽的な感覚を重視するひとは、わりとプラン的なものと距離を置く傾向があるように思える。かなり母数が少ないうえにひどくバイアスがかかった観察からではあるが。
### デジタルだとまとまりすぎる
August 15, 2023 at 06:47PM
どうしてもデジタルだと、まとまり過ぎてしまう。混沌がかなり早めに整理されてしまう。もう少しだけ混沌を混沌のまま置いておきたい。ネガティヴ・ケイパビリティならぬカオティック・ケイパビリティ。
### 考えるとの距離感
August 16, 2023 at 07:42AM
得することに専念していると、わりと操作されやすくなりますね。心のセキュリティが甘い感じ。
自律的な他律と他律的な自律というのがありそう。
でもまあ、考えたくないのだろうな、と思う。あるいは大きな枠組みにおいて考えることが制約されている中で、"最善"の行動をとるとそうなるというか。
### 詰め込み教育
August 16, 2023 at 09:06AM
「詰め込み教育」というが、そもそも詰め込めていなかったのではないだろうか。
### 自分の注意に注意を向ける
August 16, 2023 at 10:06AM
どんな対象に、どんな注意や感情を向けているのか。自分のそれに自覚的になること。
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August 16, 2023 at 10:06AM
というか、まさにそれが一つの対象ですね。
### 自分をつくる
August 16, 2023 at 01:28PM
セルフメイドマン、とは少し違った意味で、自分というものはつくっていくものである、という認識の有無は大きいのかもしれない。
### 状況は複雑
August 17, 2023 at 11:05PM
たいていの場合、一見さんの批判者が把握しているほど状況は単純ではない。
「こんな風にすればいい」とだれが言う。たしかにそんな風にできたらどれだけ素晴らしいだろうか。でも、そうできないのだ。それをなすためには、すべての物事をすべてリセットするくらいのコストが必要で、たとえ誰であってもそのコストは支払えたりしないのだ。
### アウトラインは二度建てられる
August 18, 2023 at 02:40PM
「アウトラインは二度建てられる。一度目は指針として、二度目は構造の柱として」
### 持続の濾すと
August 19, 2023 at 01:51PM
「持続」は価値がある分維持するのが難しい。だからコスパに流されると、持続は分断され、常なる「刹那」の循環になる。
### 読書と読むこと
August 19, 2023 at 02:53PM
August 19, 2023 at 03:23PM
たとえばピエール・バイヤールは『読んでいない本について堂々と語る方法』の中で、まさにその「本を読んだ」とはどのような状態なのだ(そんなことは言えないのではないか)という議論を提出していますね。僕がたまに言う「本を読むことは、本を読み続けることだ」というのも似た含意です。 https://t.co/qJODpGA7aq August 19, 2023 at 03:24PM
「すべての読了は、とりあえずの読了でしかない」という言い方でもいいかもしれません。
### 苦労の価値
August 20, 2023 at 12:58PM
不要な苦労を負う必要はないにしても、自分の楽な方、楽な方にどんどん入り込んでいくと、数年後くらいに何も広がっていないことに気がつきがち。
### 自分で書いたことと対話する
August 20, 2023 at 01:41PM
自分で書いたことに自分が触発されて新しいことを思いつくことがある。一見すると自家発電的な感じだが、実際は何かを書くことがすでに創発的なので、ある種の対話が実現しているのだろう。
### 妥当な判断
August 21, 2023 at 01:29PM
妥当な判断や現実的な決定は、単一ではなく複数の価値観を同時に参照することで下される。社会が高速化し、刹那化してしまうとそうした参照が不可能になる。
### バラバラに書いていける
August 21, 2023 at 01:58PM
ブログやタイムラインなどただ時系列に投下していけば成立する場合、それぞれの記事や投稿の関係性についてまったく整理できていなくても問題ない。よって、それを続けているだけでは書き手の頭の中も(一つ上の次元では)整理されないだろう。
### 諦念
August 22, 2023 at 05:15PM
諦めたら何かが終わる。そして別の何かが始まる。
August 26, 2023 at 07:06PM
たとえば、自分ってしょーもないやつだなと認識したら何かが終わる。そして、別のゲームが始まる。
### 複線の道のり
August 22, 2023 at 10:37PM
グーテンベルクの時代から考えても、新しい本は生み出され続けていて、長く発行されている本もあり、絶派になった本、復刊された本もある。それに、本は過去の本を土台に書かれることも多い。その意味で、ぜんぜん単線ではなく複線で、しかも複雑な絡み合いを見せる流れがそこにある。神秘だ。
### 考える技術
August 23, 2023 at 09:52PM
「考える」ことはたいていの人が行えるが、おおむね自己流で開始される。人の頭の中は見えないから。
で、考えることができるからと言って、うまく考えられるとはかぎらない。知識の多寡やIQなどとは別に、うまく考えるための技術があるから。よって訓練が必要になる。
### 不快の抑制
August 25, 2023 at 09:01AM
起こりうる不快なことを、あらかじめ不可能にするために徹底的にルールを作っておく、というのはバッド・プラクティスな気がしますね。
### 言ったらどうなるかは言ってみるまでわからない
August 25, 2023 at 09:42AM
実際にそれをやるかやらないかは別にして、「やらない」という選択肢を俎上にのせることは有用ですね。皆がやらなくていいかもと思っているかもしれないのに、慣例というか空気だけで進んでいるようなことも多いので。 https://t.co/kZ2VGZQrAG つまり、ともかく言ってみること。言ったらどうなるかは、言ってみるまでわからない。
### 整理
August 26, 2023 at 09:48AM
情報を適切なリストに振り分けて終わり、みたいな作業は掃除的というか片付け的な印象があって、「整理」とは違うかもしれない。
「整理」は、理で持って整えるということだが、理を整えることもあって、後者は創発的な営みだと言える。
August 26, 2023 at 09:23PM
これも「名詞から動詞へ」で説明できる。整理とは一度切りの片付けではなく、その秩序を維持していることわりそのものを機能させる活動だと捉えればいい。
もっと言えば、継続的なものは生成的である、となる。
### 書くと書かされると
August 28, 2023 at 12:45PM
文章を書くことは、書こうとする作為と、書かされているという使役の二つが重なり合うようなところがある。
### まず書いてみる
August 29, 2023 at 11:21AM
「書く」のではなく、「まず書いてみる」。
### 定義の効能
August 29, 2023 at 10:01AM
明確な定義がないと、なあなあで変更されていく。それも自分が一番楽な形で。
### マイクロマネジメント
August 29, 2023 at 10:45PM
上司になった人は、ほんとうにマイクロマネジメントをやめることを意識してみて欲しい。パラダイムがひっくり返るから。
というか、マイクロマネジメントはそもそもマネジメントではなく、アンチマネジメントなのだ。
### 前提は同じか
August 30, 2023 at 05:02PM
何かしらのジャンルが昔に比べて売れなくなったみたいな話があって、そこで社会や文化の変化が説明として語られるときにクオリティーが一定であるという前提があるような気がするが、そもそもそれが本当なのかは一応疑ってみた方がよい気がする。
### ディスコミュニケーション
August 30, 2023 at 09:29PM
うまく話せないというタイプのコミュニケーション下手はよいのだが、自分の思いを口にせず伝わっていることを期待し、相手の言葉の断片から勝手にその思いを納得するタイプのディスコミュニケーションはなかなか厄介。当人はむしろコミュニケーションが上手いと思っている分なおさら。
### 隣町の斉藤さん
「切実な問いは、修辞疑問で終わらせないようにするんだ」と隣町の斉藤さんがおっしゃっていました。