2023年6月着想メモ
### 新しいタイプの競争
May 27, 2023 at 08:05AM
褒め合いながら競争することは可能だし、なんならその方が良さそう。妨害は競争を構成する不可欠の要素ではないというか。
競争が、自他の差異だけで測られるなら、自を伸ばすのと他を縮めるのは等価になる。しかし、総体としてどのくらい伸びたのか、という視点では等価ではない。より大きな視点で競争を捉えたとき他人を妨害している暇があるなら、自分を伸ばしたほうがいい。
その上、その「自」なるものも他に影響を受ける。相手がいい仕事をしていたら、自分においい影響がある。ということは、総体としてみればお互いに良いところを伸ばし合う関係が好ましい。
### 新しいライフハック
ライフハック−生産性向上=?
快適さの構築というのは間違いなくあって、でもその奥に何かありそうな気がする。
極端に言えば、ある愉しさをつくる、維持するということなのだろう。
ライフハックがなぜ行き詰まるのかと言えば思想的に単純だからだろう。一つの原理だけで対応できるほど現実の出来事は単純ではない。
よって、別のシンプルな原理に乗り換えても構図は変わらない。どこかに不毛な(機能不全な)部分が出てくる。つまり、「どの原理を唯一のものとして採択するのか」という選択をするのではなく、そのゲームからジャンプして抜け出ることが必要。
「生産性向上」というジャンルがあるが、本来の主眼は「良い仕事をすること」ではないだろうか。つまり、「何のために生産性を向上させるのか」という問いが欠落していると、ぎくしゃくしてしまう。
### ショートカットキー
「人生にショートカットキーはありません」
### 前例主義がもたらす結果
May 27, 2023 at 04:43PM
上の世代と下の世代に価値観に違いがあるとして、「販売実績」が豊富にあるのは前者向けの商品だろう。前例主義が何をもたらすのかは非常にわかりやすい。
### 好奇心を方向づける
May 27, 2023 at 07:56PM
好奇心はたいへん強い力であるからこそ、それを野放図にしておくと混乱が深まっていく。方向づけることが大切だ。
### 色と食欲
May 28, 2023 at 01:46PM
ものをカラッと揚げたときの色か青かったら人間の食欲はどう変化していただろうか。
### 人生の探求
May 28, 2023 at 01:55PM
もともとに意味があってそれを解き明かすというのではなく、すべてはたまたまでしなかいとした上でそこにどんな意味を見出すのか、という姿勢をとる。
### 切実さ
May 28, 2023 at 04:51PM
ある種の切実さ、というより切実さへのアクセスが隠蔽されているようなところかある。たとえば、思想なんて必要ないですよね、的な。
### 自分を見ていない
May 28, 2023 at 08:38PM
他人へのアドバイスを一般論で済ませるのはとても効率的だ。しかしそれは、目の前の人を見ていないということでもある。それと同じで、自分の生き方を一般論で済ませてしまうのは、自分のことを見ていないということである。
### 何のためのタスク管理
May 29, 2023 at 07:49AM
タスク管理というのは、夢を叶えるためでもやりたいことをすべてやるためでもなく、単に自分のやることを把握して、整理するためにやるもの。その理解がズレているとあまり嬉しい結果にはならない。
### 死後のノート
May 29, 2023 at 02:50PM
偉人のノートなどか死後研究されたりするわけだが、デジタルノートでは意図的なものでない限り難しそう。
### 自分の言葉を手にする
May 29, 2023 at 03:27PM
何かしらもやもやしてうまく言葉にならないときに、それをすぐ手に入る言葉に置き換えないでそのまま持ち続けていくことが、「自分の言葉」を持つためには必要なのだろう。
### 未確定なものへのアプローチ
May 29, 2023 at 08:38PM
あらかじめ結果への証拠が揃えられている道ではなく、どういう結果になるのか見通せない道を試行錯誤して進んでいくという姿勢。
### 反知性主義ですらない
May 30, 2023 at 08:39AM
反知性主義というか、慣例主義・権威主義なだけなものは多いだろう。
価値観や信念があるわけではないから、あるときころっと逆の状態になる。
### 時間
May 30, 2023 at 08:55PM
プロセスがある、段階がある、歴史がある、すなわち時間がある。
### インターフェースの哲学
May 31, 2023 at 10:19AM
人が何を思うのかは何を目にするか、何を耳にするのかの知覚に関わっている。
### 自分が嫌いだから世界が嫌い
May 31, 2023 at 10:40AM
ルサンチマンというのかはわからないけど、今の自分を引き受けていないから目につくものにイラつきっぱなし、ということがあるのだろう。
### 単一色な人
June 01, 2023 at 05:29PM
たいていの人は利己性と利他性がマーブル状に混じり合う感じで生活していると思うけど、稀にいくつもの行動のどの側面を見ても利他性が見当たらない感じの人がいる。もちろん、ただ見えていないだけかもしれないが。
### コツについての考え方
June 03, 2023 at 07:56AM
どんな問題にも解決を助けるコツがありうる、というのと、コツさえあればどんな問題も解決できる、というのは似ているようで違う。
### 鼻息の荒いノウハウ
June 03, 2023 at 08:27AM
ノウハウでも荒い鼻息のやつは結構ありますね。というか、ノウハウでこそ多いのかな。
「俺はすごいぞ」程度なら鼻につくくらいですが、「私は世界の真実を知っています」系だとちょっと引いちゃいますね。
まあノウハウなんだから役に立てばそれでいいのですが、自己完結しちゃっているから役に立てるのもちょっと難しいところがある、というような。
### 自己啓発の問題
June 04, 2023 at 01:40PM
単純に生産性を上げたいなら、考えないようにすればいい。そうして手を動かし続ければ、たくさん行動が生まれる。
自己啓発の問題点はまさにそこにある。
### ノウハウ本は短くまとめられる
たとえばヤングの『アイデアのつくり方』は、100ページほどの薄い本なんだけどもまさにエッセンスが詰まっていてこれだけで十分という感じがする。長々とした解説も説得力を増すための分厚いエピソードもいらない。
細かいことをやいやい書きすぎるのも案外良くない気がする。読者のイマジネーションが働く余白をなくしてしまう。あるいは細かい部分に注意がズームして全体が見えなくなる。
これくらい短いとぱっと読めて、何度も読み返せる。逆に、中途半端な長さで「一度読めばわかります」的な本は読み返しが起こらず理解も深まらないのではないか。
### 時間を生み出す
June 04, 2023 at 01:44PM
私たちは瞬間的になればなるほど反応的になる。それは「ありのまま」のバイアスにさらされることを意味する。
文明化とは「時間」を生み出し、反応的ではない在り方を求めるものだったどこかで閾値を超え、ベクトルが反転してしまった。
### 情念の短絡さ
June 05, 2023 at 09:44PM
強い情念は安直な結論を呼びがち。
概ね結論ありきの話になって、前提の検討は完全にスルーされる。
### モデルと世界の複雑さ
June 04, 2023 at 09:59PM
モデルは単純でなければならない。それは世界が複雑だからだ。
この構図を見失ってしまうと厄介なことになる。
### 人の統治欲求
June 05, 2023 at 06:40PM
この世界の生のままならさと、それを統治して予測可能にしたい欲求との均衡という構図で捉えるとどうなるか。
### ヒーロー欲求とヒロイン欲求
June 06, 2023 at 11:46AM
秘された力を獲得することで人を救う存在になるというヒーロー欲求と、いつか王子様が自分を救ってくれるというヒロイン欲求は、コインの裏表のようなものだろう。
### 具体性の欠如
June 05, 2023 at 11:15AM
「できるところまでやろう」という目標は、進捗を最大化する目標に思えるが、期待通りには働かない。イメージできる具体性が欠如しているから。
### 研究のある人生
June 05, 2023 at 08:38PM
たいしたものである必要はないから、何かしら自分の人生を通して「研究」をしてみるのはいいのではないかな、と常々考えている。
知識を増やすことは楽しいけれども、それだけだとどこかで行き詰まってしまうのではないかと愚考する。
### インターフェースとしての知的生産の技術
June 06, 2023 at 08:46PM
たとえば、本の読み方もそうだし、自分を考えを他人に伝えることもそう。適切な質問の仕方、ノートの書き方、概念のいじり方、推論の方法。そうした基礎的な能力がないと、知的な営みを続けても成果は上がりにくい(実体験)。
逆に言うと、そうした能力は世界と自分との関係を構築する助けになる。
つまり、学問の徒でなくてもそうした技能は有用だとなる。問題を解決するために本を手に取っても、その読み方がわからなければ役立たせることはできない。
### 案ずることは難しい
June 07, 2023 at 01:26PM
案ずるより産むが易しというが、まさに適切に案じることは技能的な難しさがある。
### 文章の飾り
June 07, 2023 at 03:53PM
文章の冒頭はいかにつかむかを考え、文章の終わりはいかに着地を決めるかを考える。たぶんそれは「内容」とはあまり関係ないが、全体を構成する大切な要素ではある。
### 発想は容易い
June 07, 2023 at 08:03PM
人の脳は連想マシーンなので制約を外すことに慣れればアイデアを出すこと自体は難しくない。問題はそこからだ。
### 文章の書き方
June 08, 2023 at 09:11AM
文章にはいろいろな書き方があるが、結局自分が書ける書き方しか書けない。
すべてのやり方の門が開かれているが、自分が中に入れるか(あるいは入ったとしてそこに居続けられるか)は別の話。
だから自分の特性を実施的に知ることが必要となる。
結局、セルフスタディーズに返ってくるわけだ。
### 企みを遊び
June 08, 2023 at 10:28AM
企みの中にも遊びがあり、遊びの中にも企みがある。
人の動機は単純ではなく、複合的だ。
その入れ子上の構造にあって、人は人生を生きている。
### 共経験
June 08, 2023 at 02:20PM
contentからcontextへ、そしてconperienceへ。メディアの世界ではそうした変化が起きるのではないか。
### 本の役割
June 08, 2023 at 09:49PM
それはそうと、単純な解決策を「わかりやすく」伝えるのは他のメディアに任せて、本はじっくり考えることを助けるメディアに専念した方が役割分担的にはよろしいような気がする。
### 自分を知る
June 09, 2023 at 07:24AM
自分の欲求をよく知っておくこと。
そうでないと他者に駆動されやすくなる。
### 好きなことをする
June 09, 2023 at 11:40AM
好きなことをしていれば楽しい。ただ、その段階ではまだ価値の視点は出てこない。
### 経験の評価軸
June 09, 2023 at 04:00PM
妙な成功を煽りすぎた結果それが基準点となってしまい、地に足のついた経験がうまく評価できなくなっているのではないか。
### やり方の変化
June 09, 2023 at 04:03PM
あるやり方をやっているとして、明らかにうまくない結果が出ていることを把握していても、そのやり方を続けるということが組織においても個人においても起こる。
そのやり方の中で何かを変えることはあっても、そのやり方そのものを変えることはしない。
おそらくは、そこに「やり方」があるのだという認識がないのだろう。唯一無二のものは差異を持たず、差異を持たないものは情報として認識されない。だから「変える」という発想が湧いてこない。
### 前持った言い訳
June 10, 2023 at 07:46AM
何かを始める前の「言い訳」はひっかかるものが多いのだけども、それは着手に対する免責ではなく、結果に対する無批判を呼びがちだからだろう。
ここでの無批判は、全肯定か全否定かくらいの意味である。
### 何が第二の脳と呼ぶにふさわしいか
June 10, 2023 at 10:45AM
脳はもともと単独で考えているのではなく外部を使って考えている。その意味で環境は第一の脳だと言える。そうだとして、じゃあ第二の脳とは何かを考えないといけない。
ニューロンがネットワークだからネットワークがあったら脳だ、みたいなのはあまりに雑だろう(雑でも別にいいけど)。一方で僕たちは連想的に思いつくので、それをネットワークリンクで支えるのは合理的。
まあ、何をどう呼んでもそのこと自体は別に構わない。まず内実が重要。ただし、単純なものを「第二の脳」と呼ぶことは、脳そのものを単純なものとして捉えてしまっている可能性がうかがえる。
たいていの場合、作られるものは“ナレッジベース”か“連想ネットワークによるWiki”という表記で十分事足りる。それをもっと派手な表現をすることも別に可能。でもって重要なのはそうした名詞ではなく、何を行うのかという動詞だろう。
### 「ノウハウセレブによる弊害」
「ノウハウセレブによる弊害」というのを思いついた。
たくさんの(そしてリッチな)ノウハウを知っている人がインフルエンサーとなることで、現実的なノウハウの価値が減じられてしまう現象。
それはそれとして、「自分はすごい方法を知っているんです」と言い続けるのもしんどさがありそう。
### チャレンジすることは諦めること
June 10, 2023 at 11:29AM
不思議なことに、チャレンジすることは、諦めることでもある。
### 自分の欲望を健全に保つ
June 10, 2023 at 11:44AM
人は他の人の欲望に感化されるのだとしたら、どういうものを見聞きするのかは、欲望の健全性において重要になってくる。ありていに言えば、強迫観念がうつったり、規範性が複写されたりする。
June 11, 2023 at 08:23AM
「規範性の防壁」みたいなものがないと、SNS的なものは使っているうちに徐々にしんどくなってくるのかもしれない。
### メッセージとコンテキスト
June 10, 2023 at 12:08PM
落ち着いて考えれば適切に用いれる概念やメッセージでも、刹那的な反応を求められる状況ではよくない結果を呼び寄せることはあるかもしれない。
### 営みの方法と考え方
June 10, 2023 at 12:33PM
営む。日々を営む。生活を営む。暮らしとは営みである。
「営みの方法と考え方」みたいものが欲しい。
### そこにあるものを認める
June 11, 2023 at 11:39AM
本を書いていると途中でちゃぶ台をひっくり返したくなることがあるけど、それを繰り返していてもしんどさは続いていく。それよりも、ちゃぶ台をひっくり返したい気持ちを抱えながら、それでも書き上げた方がいい。で、書いたものに「こうした方がよかったかも」などと考えるようにする。
そこには、「こうした方がよかったかもしれないが、このときの自分にはこれが精一杯だった」という肯定のニュアンスがある。不十分や不完全であっても精一杯ではある、ということを認めること。
それは、翻って自分自身や他者に対する想いにもつながっていくだろう。
### そこにあるものを味わう
June 12, 2023 at 03:51PM
すべての知識を得ることもできないし、すべての体験を得ることもできない。だとしたら、得られた知識や体験をより味わおうとする方が豊かだろう。
### 並べる順番を考えている
June 13, 2023 at 09:22AM
たとえばその章に書く項目群があるとして、それを適切な順番に並べようとしているとき、「何を考えているのか」は自分でもよくわかっていない部分がある。
少なくとも、起承転結などのフレームに当てはめようとはしていないが、さりとて何の参照もないのかと言えばそれも違うだろう。
経験から得られる「これはどうだろう」という推測から仮組みを作り、それが機能するかどうかを確かめて、機能しないなら別の仮組を試す、ということの繰り返しが基本だろうか。経験が増えれば推論の幅と精度は高まるが、絶対的な解が即座に得られるわけではない。
で、経験を経ずに知識のみによって推論の幅だけが増えると混乱が増長するのではないか。
### コントロールとのつき合い方:
一切のコントロールを放棄すれば「コントロールできない」という状態は消滅する。でも、本当にそれでいいのだろうか。
問題を生むのは、コントロールしたい・すべきという欲求から生まれる際限ない関与だろう。限定的な関与であれば普通に有用だと思う。
まあそういう微妙な議論は自己啓発界隈では求められていないのだろうけども。
「やりたいことをすべてやる」か「ありのまま」かの二択。
たぶんそうした指針が促すものがあって、それが求められているかそういうニーズが仮設されているのだろう。
### やる気の除細動
June 15, 2023 at 12:38PM
やる気の除細動、みたいなことが言えるかもしれない。
小さいことにやる気が分散してしまってうまくいかないとき、まず大きなルートを通すこと。
### 文章はどこからでも始められる
June 16, 2023 at 03:48PM
概念は平面的に展開できる。でも、文章を書くときはこのどこかから始めなければならない。幸いなことは、どこからだって始められるということだろう。あるいはそれこそが問題なのかもしれないが。
思い返すと昔は「始点になるべき点」を探そうとする気持ちが強かった気がする。理想の始点探し。今はどんな枝葉からだって書き始められる、という感覚がある。
### 思考を抑制すること
June 17, 2023 at 09:07AM
財テクや省エネ的なものの類似で、注意や思考を節約する意味での自己啓発の単純さがあるのかもしれない。
June 17, 2023 at 05:25PM
「あなたは複雑なことを考える必要はありません。この難しいツールを習得すれば、何もかもが簡単に進みます」というのは知的生産においてはまず嘘であろう。
### 濫書く
June 17, 2023 at 06:26PM
濫読というのがあるように濫書というのもあるのだろう。でもって、最初はそれが避けては通れないという点で二つは共通しているようにも思う。
### 理想とのつき合い方
June 18, 2023 at 09:20AM
プランとは可能な工程の配置図に過ぎないのだが、理想の状態からの逆算の工程であり、ゆえにイデアルなものだと捉えられてしまう。
表面的にはプランニングの技術の問題なのだが、実際は「理想」という概念とのつき合い方の問題。
並行して「強く思いさえすればそれは必ず実現化する」という考え方もその界隈にはある。どちらも似たような格好だ。
### 自分の方法
June 18, 2023 at 10:36AM
読書の技術は最終的には個々人において実装される「自分の方法」になる。仕事の進め方しかり知的生産の方法しかり。「自分の方法」になっていないものでたいした成果を上げることはたぶんできないだろう。
ではどのようにすれば各自が「自分の方法」を立ち上げられるようになるのか。定義から言って画一的な押し付けに効果がないことはわかる。一方で、勝手にやってというのでも情報は足りない。参考となる情報を整備しつつ、実践を促すことが必要。さらに、そうしたものを許容するパラダイムの変容も。
僕がやっていきたいのは、概ねそういうことなのだろう。どうすれば各自が自分の方法を立ち上げられるようになるのかを考えること。『すべてはノートからはじまる あなたの人生をひらく記録術』で、「技法に名前をつけてみてください」と促したのもそうした動きの一環だと言える。
### そうであるかのように見せる
June 18, 2023 at 05:54PM
成長することが大切だとする。すると「あたかも成長しているかのように見せる」ことにインセンティブが出てくる場合がある。しかしそれは、成長することではないことに労力が割かれていることを意味する。まるで逆の行動が促されている格好だ。この構図はどのように生まれるだろうか。
### 教えてもらえないスキル
June 19, 2023 at 08:32AM
「探し方」というのも一つのスキルで、しかも案外他の人から教えてもらいにくいものかもしれない。
### 推論確信の強度
June 19, 2023 at 08:36AM
無意識の推測と有意識の推測があって、前者はたいへん強度が高く、推測であるとは感じられない。それに比べると後者は実に脆い。脆さの自覚がある。
### 視覚と思考
June 19, 2023 at 05:41PM
視覚が思考を助けるからこそ、たまにそれが邪魔することもある。
### システムの柔軟性
June 20, 2023 at 08:38AM
自分が採用している情報整理・タスク管理システムについて、どこまで拡張性があるか、どこまで大規模な変化に耐えられるかを考えてみるとよい。それがシステムの柔軟性である。
### 教えてもらえないスキル
June 20, 2023 at 07:13PM
そう言えば、お金の使い方もあまり教えてもらわないかもしれない。
### 価値について考える
June 20, 2023 at 09:08PM
なんであれ自分で商売をするなら、価値とは何かを考えないといけない。誰かに価値についての定義を教えてもらうというのではなく、価値について考え続けること。それを抜きにしては、コツコツ努力しても望む結果は得にくいだろう。
おそらく一時期のPV=儲かるみたいな状況はその切実な問いを回避させてくれる装置だったのだろう。だから誰でもフィバーできた。でもそれは時限式の桃源郷でしかない。
### 「思考は現実化する」のビビッドさ
June 23, 2023 at 09:29AM
「思考は現実化する」がビビッドに響くのは、それが真理であるからではなく(むしろ真理はビビッドには響かないものだろう)、そうであって欲しいという根源的な欲求を言語化しているからだろう。でもって、そこに再帰的な何かを感じる。
### ハック・バイアス
June 23, 2023 at 01:34PM
ハックのマインドセットは基本的に「直接操作する」という感覚になりがちで、それが通用しない領域だと機能不全を起こしやすい。そこで第二の矢として間接的なハックという視点を導入したい。距離のある、ゆっくりとした、思い通りにするわけではないハック。
ハックという言葉をハックする。
### バズり狙いは悪いことではない
June 23, 2023 at 04:03PM
キャッチーさやバズりを狙うことはぜんぜん悪いことではない。問題があるとすれば、それに最適化してしまうことだろう。
ただしバズりは強い快をもたらすので、過剰な最適化が起こりやすい罠はあるだろう。
### 歴史と自由
June 23, 2023 at 10:57PM
歴史を捨てれば選択肢は増える。つまり、自由を再現なく追求するには歴史は邪魔だということになる。一方で、歴史を捨てるとそれは繰り返す。自由は増えていないのかもしれない。
### 方法は外から見えない
June 24, 2023 at 08:10AM
人の「本の読み方」というのは外からはわからないし、「考え方」も同じ。方法にある自他の差異を取りにくい。
### 何を言わないか
June 24, 2023 at 08:20AM
ある程度知的作業に慣れてくると何についても何かしらは言えるようになる。そうなると、何を言わないかがポイントになってくる。
### 短いスパンでのコスパ
June 24, 2023 at 09:28AM
短い時間でコスパを考えれば、何かを育むことではなくすでにある実を収穫することになるだろう。それを続けていったらさてどうなるか、という話。
### 大きな思いつき
June 24, 2023 at 01:23PM
人は何かを思いつき、そこから連想的に発展していくことを「考える」だと思いがちだが、そこに批判的な視点がなければ一つの大きな「思いつき」のままであることは多い。
### 何を基準にするのか
June 25, 2023 at 12:36AM
完璧な状態を基点にしてそこからの減点評価をするならば、この世界はすべて足りていないことになる。たぶんあまりヘルシーな捉え方ではないだろう。
### エビデンシャリズムの弊害
June 26, 2023 at 09:08PM
エビデンシャリズムのようなもので真っ先に損なわれるのは個々の人生の語りだろう。
### 弱い絆だけでは足りない
June 26, 2023 at 09:54PM
弱い絆が重要だとして、しかし弱い絆さえあればいいとまでは言えないだろう。
### 素朴自己啓発
June 27, 2023 at 07:58AM
素朴概念と同じような意味で素朴自己啓発ということもいえそう。
### 噛む力は噛みつく力
June 27, 2023 at 09:50AM
咀嚼する必要がなくなると噛む力が弱まり、そうなると噛みつくことができなくなる。なるほど。
### 何者問題
June 28, 2023 at 09:18AM
そういえば「何かを為したい」という気持ちと「何者かになりたい」という気持ちは共通しているのだろうか(表現の違い?)。それとも違うベクトルなのだろうか。
### 他者とは何者か
June 28, 2023 at 11:17AM
他者とは何者かと言えば、何者なのかわからないのが他者であろう。
### 〈コマの思考〉
June 29, 2023 at 02:53PM
〈コマの思考〉と僕が呼んでいるものがあって、渦中にあって動き続けることでしか立たない軸がある。
### 想像力の発展が追いつかない
June 30, 2023 at 09:44AM
想像力が文化の発展に追いついていない、みたいなことってあるかもしれませんね。
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