2023年4月アイデアメモ
### 推しと贈与
「推しと贈与」みたいな論考があればちょっと読んでみたい。
### アウトライナー+
新しい目のツールで、アウトラインが左右に並べられるやつ便利だな〜と思うのだけども、それ以外の機能も多すぎて若干気後れしてしまう。「アウトライナー」の+α、くらいでいいのだけども。
### ChatGPT
社会的・人文的に言えることはいろいろあるだろうけども、まず個人的な感覚として「もっとうまくパソコンを使っていけるインターフェースの登場」というのが所感。
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「Xがあれば勉強はいらない」と「xを使えばもっと勉強しやすくなる」という考えが同時期に出たとして、その意見のどちらが正しいかはさておいて、2〜3年後にはやはり違いは出てくるだろう。
### 雑多な物書きのための情報整理術
「研究者のための論文執筆術」的な本はいくつかあるので、ぜひ「雑多な物書きのための情報整理術」みたいな本も出て欲しい。
多くの部分で共通点はあるけども、特定のテーマを持たず雑多に本を読む人間特有の課題があるように思う。
もちろん、「なければ自分でつくれ」の精神が引っ張り出されるわけだけども(こういうメンタルモデルも結構関係しているかもしれない
汎用的な方法論は「for 勇者」的な感じになりがちで、魔法使いとか遊び人向けの方法論も必要ではないか。
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ごく単純に言って、興味の広さや強度が違っていれば、そこで得た情報をまとめるためのあれこれも違ってくるだろう。
一つの対象に深く潜り込む人もいるし、さまざまな対象に移り変わっていく人もいるし、遊牧のように一定期間で似た対象を循環する人もいる。どれが「正しい」などはなく、自分にどういう傾向があるのか、という話だろう。
で、そうした傾向の違いがあるのだから、個々の具体的な「ノート術」は違ってきてしかるべきだろう。ある抽象度のレベルでは共通点はあるにせよ、具体に潜れば差異はあって当然。
### 読書について
読了への道は面白さで舗装されている。
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『読書にノウハウはいらない』というタイトルを思いついた。すごく売れそうな気がする。
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そういえば小説を読んでがっかりした経験がない。たぶん特に何も期待していないからだろう。
「読む」という行為で時間が満たされたらそれで最低限の満足が得られる、ということだろう。舌が肥えていない、ということかもしれないが。
### 方法について
方法は自分なりにアレンジしていけばいいわけで、ついでにその方法に何かしらの名前を与えておくとよろしいかと思います。自分なりの名前を。
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「まず結論から話す」みたいなの、相手がそれを求めているときには適切なので部分的には正しいのだけども、実際は「相手が求めているものをイメージしてそれに合わせて話す」が必要なルールだから、「まず結論から話す」に従っているだけならまったく逆のことをしていることになる。
ただ、部分的に正しいノウハウだと、他のノウハウも売れるようになるので、市場的にはそういうものが結果的に選ばれやすいということはあるかもしれない。
逆に言うとそういうのはレッドオーシャンになりがち。ブルーオーシャンを目指したい。
### 断片の扱い
情報をフラットにメモしていくと陰影がなくなってしまう。その点をもうちょっと考えたい。
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時間の流れ=意識は連続的で、そこで生まれる着想の内容は離散的。
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離散的にメモを取り、連続的にノートにまとめる。
### 欲望について
正しい欲望がどんなものかはわからないけど、健全な欲望はきっと雑多なもの。生きている欲望。
### からの原理
「世の中がAに動いているからAする」とか「世の中がAに動いているからAしない」とかはどちらにせよ動向に影響を受けていて作用の方向が逆向きなだけ。これを「からの原理」と呼ぶなら、「てもの原理」も考えられるだろう。
### 真実と仮説
「真実」の旗取りゲームになると、「仮説」という考え方がなくなってくる。
### グローバルビレッジの限界
ムラ社会的なものを念頭に置くと、グローバルビレッジはだいぶつらいものになるのではないか。
結局そういう統一的イメージではなく、多元的かつ雑多なイメージが必要なのだろう。
### 学ぶこと
勉強することは大切だけれども、勉強さえしていればすべての問題が解決する、ということはない。当たり前だけども。
何かをありがたがりすぎてそこに銀の弾丸を見立ててしまうと、本来別の頭の使い方が必要な場面で同じような頭の使い方に逃避してしまう可能性が出てくる。
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Youtubeとかで良さそうなツールの使い方を見つけてそれを真似しようとしているときにすっかり抜け落ちているのは、自分は何がやりたいのか、だ。別にそれを忘れることは悪いことではないが、どこかの時点でその問いに立ち返る必要がある。
### 他者について
他者の不在とは、他人の存在を認めていてもその人の内側に自分と同じような、しかし形が違う内面があることへの想像が欠如していることだろう。
### 心の動き、体の動き
号泣するとか大笑いするとかは、感情の発露でもあるが、大きな「動き」でもあって、普段あまり動かさない筋肉を動かすことによるほぐれもあるのだろう。
### 後から決まること
知をわたり歩いていると、カテゴリやグルーピングは後から(遡及的に)生成される。この理解が欠如しているとデジタルノートであってもその動的さをうまく扱えないだろう。
バックミラーを見ながら未来に向かって進んでいるなら、立ち止まって振り返るときにこそ未知の既知が立ち現れる。
### 抽象化と時間
抽象化というのは後から便利なのだ。「今」ではない。そこには時間がある。逆に具体的なものは常に「今」である。
### 文章を書くこと
何も考えていないとろくな文章にならないが、考えすぎるとそもそも書けなくなる。
よって、考えるだけ考えた後は何も考えずに書く、がよいのだろう。
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個人的には、ちょっと気になってリンク先を開いて1行目を読んだら、気がついたら最後まで読んでいた、みたな感じで記事を読んでもらえたらいいな、という気持ちで書いております。
### トップダウンとボトムアップ
モダンな考え方では「トップダウン」は嫌われがちだが、ボトムアップだけでトップダウンが皆無というのはそれはそれでバランスが悪いだろう。問題があるとすれば、トップダウンではなくそこにフィードバックが欠落している状態なのだと思う。言い換えれば逆流がなく単流になっているといびつになる。
PDCAサイクルと呼ばれているものが長期的にうまく機能しなくなるのも、そうしたフィードバックの欠如によるだろう。ある目的達成に対して、その目的そのものを検討し直すフィードバックがあるなら長期的にも回っていく。
逆にごく短期間だけならそうしたフィードバックは不要だろうし、あるとむしろ邪魔(≒非効率)かもしれない。その意味で、短期間に最適化されたメソッドは、長期間には適合しない。
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理性の発露をトップダウンだとするなら啓蒙思想はトップダウン至上主義だと言えるだろう。逆にボトムアップはポピュリズムとなる。だとすれば、その二つからどちらかを選ぶのではなく、フィードバックによって接続する道を探すことが必要だろう。
### 世界が変化する経験
個人用コンピュータの前後、インターネットの前後、スマートフォンとSNSの前後といった経過を経験することで「世界は変わりうる」という価値観が育まれることはあるのだろう。
### 視点の移動
何かの評価が出てきたら「何と比較してそう言っているのだろうか」と考えてみるのは視点をズームアウトするために役立つ。さらに「その比較は適切だろうか、他の比較はできないか」を考えるとよりズームアウトできる。
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「自分のことだけ考えている」と視点はズームインしすぎてしまう。自己中心的ということではなく、単に注意を向ける対象が「自分」だけになっている、ということ。それ以外のことは想像で埋めてしまっている。
### 文化の継承
直接投票所に行くなんて非効率だと思っていたけども、ああいう厳かな場の中で投票し、お疲れさまでしたと声をかけられることで、投票活動がこの社会において重要なものなのだ、というメタメッセージが伝わっていくのだろうなとちょっと感じた。
### 知は力
異世界転生ものでは、鑑定のスキルがごく一般的なものか主人公が使えるチートの一つであることが多い。メタ的には説明の簡略化のためだろうが、それはそれとして「知は力なり」を示す事例であろう。
### 本を読むこととフレームワークの学習
人はパターンを抽出する動物なので、たくさんの物語を読めばそのパターンが抽出される。そのパターンが、自分で物語を書く際のバックグラウンドになる。フレームワークの学習はそうした抽出作業の代替というかショートカットではあろう。
### 文体もメッセージ
メディアがメッセージならば、文体もまたメッセージだろう。
### ChatGPT的ライティング
April 21, 2023 at 08:31AM
結局文章を書くときも、一つ前までの文章の流れをベクトルとして捉えて、じゃあ次の出力は? みたいな感じで考えているのでほぼChatGPTだな、という感じはする。
### 人はなかなか学ばない
人は自分に利害のあるものでない限りなかなか学ばない。利害があるものですら、それが短期的なものでないとなかなか学ばない。基本的にそういうものだ。というのが出発点だろう。
ここでの利害は、「ドーパミンが反応する」くらいにとっていただければ。
### 贅沢な知的生産
メモを書き留めてそれらをすべて使い尽くすのと、メモを書き留めてしかしそれをほぼ無視するのは、どちらが「贅沢」だろうか。
### パソコン道具と思想
April 16, 2023 at 09:52AM
パソコンのマルチウィンドウシステムから、スマホのシングルビューシステムへの移行に何か思想的なものを見出せそうな気がしなくはない。(同質/異質な)二つのものを並べられない、という。
### タスク管理が役立つ状況
April 16, 2023 at 12:05PM
状況に対して手持ちのパターンで対処できるなら、そこはタスク管理の領分と言える(むしろそういうものをタスクと呼ぶ)。そしてもちろん異なる領分もある。
### 原理性の問題
April 16, 2023 at 12:08PM
多くの場合、原理そのものが問題というよりも、原理の単純な適用が問題を生む。
April 16, 2023 at 12:18PM
多くのことが「結局両方やるしかない」みたいなもので、「これだけやっていれば」という解は修辞にすぎない。
### セルフスタディーズ
自分の状態を把握し、自分ができることをできる範囲でやるしかない。たったこれだけのことでも、自己についての理解が不足していると空回りする。
消費世界においては、興味は常に外側へと、注意は常に他者との比較に寄せられる。新しい自分についての理解が深まることはない。
もちろん、自己は常に他者を通して理解されるのだが、既定の評価においてなされる対比は常に知っていることを再確認するにすぎない。
### 手仕事的な「つくる」
一方で「ビルディング工法大全」とかならそこまで惹かれない気がする。つまり、「つくる」ことは好きだけどもそれは手仕事的な「つくる」なのだろう。
### 切実な自分なりのテーマ
April 17, 2023 at 02:26PM
皆それぞれに切実な何かがある。それはテーマでもある。
### 適応と抵抗
April 17, 2023 at 07:38PM
効率を第一に考えると、ある管理・支配構造への抵抗ほど非効率なものはない、ということになる。
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April 17, 2023 at 07:39PM
逆にその中で効率的に振る舞うことは、その構造を肯定するばかりか強化することにもなる。
### 雑文家のための情報整理術
April 17, 2023 at 07:51PM
それはそうと、バカみたいに本を読んでいる人にはZettelkastenの方法はあまりに負荷が高いと思います。
April 17, 2023 at 06:59PM
物書きというだけであって、専門というか職務みたいなものがまったく定まっていないので「これをやっておけば最低限OK」的なものが見つからない。まあ、そういうのはそもそもないのかもしれないが。
April 17, 2023 at 11:04AM
『TAKE NOTES!』/『How to Take Smart Notes』についても以前いろいろ書いたが、結構前なので自分でも発掘が難しい。
April 17, 2023 at 11:05AM
この辺など→◇『TAKE NOTES!』を読む その1 / 仕事と自己満足 / 本を紹介するための準備|倉下忠憲|note
### 方法建築家
のような仕事のスタイルはありえるだろうか。
### テキストをテキストとして読む
テキストをテキストとして読めないと、テキスト群からなる本も読めない。むしろ本を作り出してしまう。
そうした創出の「抑制」こそが鍵なのだ。
ファーストインプレッションで湧いてくる印象をぐっと抑え、そのテキストに書いてあることに迫るように努める。テキストをただ読む、というのはそういうことだろう。
最初はどうしても我慢の訓練みたいなものが必要で、僕はそれを難解な哲学書でトレーニングされたようなところがあるが、リアルタイムのSNSはこの訓練に非常に適さない。瞬間的な反応をプロモートしてインプレッションを最大化するように設計されがちだから。
### ChatGPTのインパクト
ChatGPTが時短ツールというのはわからないのではないが、それではそこにあるインパクトを十全に表現できていない気がする(なんなら矮小化している気すらする)。
たとえばそれは、知的生産の技術を単なる能率の問題と捉えるのに似ている。
### カタルシスなき生は可能か
人はカタルシスなしで生きていけるのだろうか。
そももそもなぜ人はカタルシスを欲するのだろうか。
### 自分をどう定義するのか
April 18, 2023 at 10:10PM
自分というものをどう定義するのか。その中身ではなく、いかにという点が存外に語られていない。
### 物語の強度
April 20, 2023 at 09:03AM
その人自身の物語の強度。複雑な物語に耐えられる度合い。頭の良し悪しとは別に、生きやすさ/生きづらさに少し関わってくるのかなと思う。
### 忙しさのタイプ
忙しさにも瞬間最大風速的なものと持続・継続的なものがあって、前者は「慌ただしい」感じである種祭りごと的に片付けうるが、後者は地味にじわじわと浸透してきて祓うのが難しい。
### いかにアウトライナーと仲よくなるか
April 20, 2023 at 01:36PM
一つの考えですが、たとえばアウトライナーをはじめて使うときに一気に本命本丸の文章の構成作りからやるのではなく、もっと日常的なメモやリスト作りでアウトライナーというツールに慣れてからの方がいいのではないか、という印象があります。
### 生きた知識としてのノウハウ
April 20, 2023 at 04:19PM
ノウハウは標本ではない。生きた知識である。
### ノウハウについて
April 28, 2023 at 07:27AM
方法論は形式を使わざるを得ないが、形式主義に陥ると実践からは遠ざかる。
ツールの背景にあるフロー(ワークフロー)が重要で、それは手順的な側面もあるが認識・思考の流れ的な側面もある。
技術=(技能+形式)/n
自分に理解できないものほどすごそうに思える。では、すごそうなノウハウは実践できるだろうか。
単一の目的に還元するとすごくわかりやすいし腑に落ちる感覚もあるけれども、微妙な差異や抱える矛盾がもたらす均衡といったものがごっそり抜け落ちる。
モデルだけあって具体的な方法が提示されないこともあるし、具体的な方法だけあってモデルがうまく提示されないこともある。
思う存分体験して、その後その体験について内省する。その二つがつながっているならばノウハウから得られるものは飛躍的に多くなる。
でもってこれはSECIのミニマムな実践でもある。
### フィードバックが不足する
April 28, 2023 at 08:42PM
大人になると「その発言はあまりに配慮が足りないのではないですか」となかなか言ってもらえなくなる。
少なくともプログラミングは、エラーを返してくれる。どこか間違っているところがありますよ、とフィードバックをくれる。相手の役職や立場など関係なく。向上のための足掛かりがそこにはある。
### テーマに火をつける
April 28, 2023 at 08:43PM
薪に火をつけるときは、十分に間隔を空けて空気の通り道を作らないといけない。テーマの扱いも似たようなものではないか。
一人で何かを「考える」ことにはそれがない。自信満々に論立てして、runせずに次に行けてしまう。
### 勉強観
April 27, 2023 at 08:24AM
知識を経験値と捉えてそれを獲得してレベルアップする、的な勉強観もあるだろうが、自身をその時点では想像もしない形へと変化させていくという勉強観もあるだろう。前者は閉じた勉強、後者は開いた勉強と呼べるかもしれない。
優位性という意味での「パワー」を求める姿勢と、しなやかさ・強靭さという意味での「ストレングス」を求める姿勢があるのかもしれない。
### 規範とのつき合い方
April 27, 2023 at 09:42AM
ある規範から逸脱した状態を肯定するために、その規範を破壊することは必須ではないだろう。
### 体を動かしながら深刻な問題について考えるのは難しい
April 27, 2023 at 07:44PM
たとえば、ラジオ体操しながら深刻なことを考え続けるのはすごく難しい。
### 自分の切実さと付き合うこと
April 27, 2023 at 07:53PM
自身の困難さに時間をかけて向き合う代わりにその辺にある言説を採用してしまうことについて。
### 理知的な振る舞いを学ぶ
April 26, 2023 at 08:51AM
考えてみると、周囲に理知的に対話する人がいない環境で、どのようにしてそれを学ぶことができるだろうか。かなり難しいんじゃないだろうか。
変な話、ポッドキャストなどの音声メディアってそういう側面で意義があるんじゃないかななどと思う。
### Twitterの楽しさ
April 26, 2023 at 02:00PM
直接的なリプライの応酬も楽しいのだが、関係あるかどうかちょっとわからないくらいの距離感のエアリプも楽しい。多分この辺がTwitter型のSNSの楽しさであろう。Discordなどはもっと会話にコミットしている感じがある。
### 意味で埋めてしまう
April 26, 2023 at 05:21PM
そうか。意味の欠落に耐えられないと、そこに無意味という意味を充してしまうのか。
### 知的生産のイメージ
April 25, 2023 at 08:23AM
「知的生産」というと何か大きな成果物がイメージされるけども、それを支えるのは問いを立てたり質問を整理したりする能力で、その能力は大きな成果物をつくるとき以外でも役立つ。
たとえば適切な問いを立てるとは、いきなり整合的な問いを立てることではなく立った問いを少しずつ調整していく行為である、というような理解が大切。
### 他人からどう見られるか
April 25, 2023 at 10:30AM
バカにされないために延々と自慢や自己弁護を繰り返すことはむしろ逆効果である。
### 心の癖
April 25, 2023 at 11:18AM
他人を簡単に断罪する心の癖は、自身のストレスをむしろたかめるんだろう。
### 注意が向けられる対象の偏り
April 25, 2023 at 06:13PM
人はネガティヴな要素に注意を引かれやすいので(生存のためには必要なバイアス)、不安な事柄に目を向けてしまいやすいのだろう。
だからこそ、カウンターを当てる意味がある。
「自分は他者を評価し、断罪する権利を有している。それはまったく正当である」というようなあの感覚はどこからやってくるのだろうか。
わざわざイライラする考え方を獲得する何かのルートがあるのだろう。
### 二つのまなざし
April 25, 2023 at 09:52PM
圧倒的確信と絶対的懐疑。その二つを併存させる。
### わかっていないことがわかっていない
やってみるとわかるが、一読してもほとんどその本についてわかっていない、ということがわかっていない。読書メモを作る段になって、あるいは書評やレポートを書く段になってはじめてそれがわかる。
それは別に本に限ったことではなく、僕たちはたいていタイムラインを流れるツイートについてもその内容がわかっていないことがわかっていない。
### 受け入れる
April 24, 2023 at 08:14PM
ともかく自分は凡才で無知であるということを早めに受け入れた方がいいのだろう。その上でじゃあどうするのかを考える。
もちろん、愚直に学び、ひたすらに練習するというのは選択肢の一つになるだろう。
凡才であることを受け入れるとは、もうそのことについては考えないということだ。注意を別の場所に移動させる。
### 二つの自由
April 23, 2023 at 07:17AM
並列的に並ぶ"目的"から一つを選択できる、という自由と、一つの行為に多層的な"目的"を見出せる自由、という形で構図が作れるかもしれない。
### タスク管理について
April 23, 2023 at 12:57PM
「生産性向上」の観点ではタスク発生の抑制、という観点はほぼ出てこない。しかし、タスク管理において一番大切なのはタスクの発生を抑制することではないか。
新時代のタスク管理ツールは、そもそもタスクを作るのが難しいようになっているべきである。
発生した気になることをすべて登録して、それをすべて片付ければハッピー、みたいなパラダイムは過去のものとしたい。
あと、100個タスクを登録してそのタスクすべてが均質に見えるならその管理はたぶんうまくいっていない。
逆にいうと、実際に取れる具体的な行動レベルでは優先順位はつけ難い。一つ上の視点が必要。
タスク管理をどうするのかの手前に「どう考えるのか」があって、それをどう習得するのかがポイントなのだろう。
だとすれば、ノウハウは考え方を支援し、習得を促すようなものであった方が好ましいだろう。
April 22, 2023 at 10:07AM
何かしら最新のテクニックを知らないことよりも、ごくごく当たり前の考え方を知らないことの方が根源的なトラブルは多いだろう。
あまりにも当たり前すぎて意識されず、されたとしても新奇さを求める空間では言葉にされない事柄。
### 理解を進める
英語でも数学でも間違えを恐れていては理解は進まない。人生も同じだろう。
### トップダウンの弊害
April 22, 2023 at 09:22AM
上層部の精神論、現場のブラック。
### 「準備ができていない人たち」
という論考が書けそうだ。
アテンションエコノミーに囚われている間は何かに備えることができなくなる。
ここ五年くらい仕事術的な大きなメソッドの新しいものをほとんど見かけなくなったが、もしかしたら何かを為したいという気持ちがもう薄れているのかもしれない。
### 誰でも稼げるとしたら
商売の難しさを考えると、「誰でも稼げます」が本当だとしたら何かヤバイものがそこにあると想定できる。
「誰でも一円以上の売り上げは作れます」だったらぜんぜんありえるけども。
### 浪費と消費の脳神経的な違い
ボートリヤールの浪費と消費の区別を脳神経学の観点で捉えるとどうなるだろう。
ドーパミン。地位財。
### 読書の時差のある影響
April 22, 2023 at 09:06PM
本を読み終えた後しばらく──一分や一時間でなく一週間や一ヶ月──経ってから、その本に書いてあったことが思い出されて何かしらの影響があったとき、その時差のある影響はたぶん独特の存在感を持っている。
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April 30, 2023 at 07:34PM
テクノロジーが発展しているなかで、テクニックは十分に追いついているだろうか。その二つの「技術」の兼ね合いはどうなっているか。
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April 30, 2023 at 09:11PM
自分が感じている二項対立を分析した上で、そうでない選択肢を創出する。
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April 30, 2023 at 09:15PM
分析を経ずにジンテーゼらしきものを作っても大きな変化にはならない。