2017年を探さないで
https://gyazo.com/68bfd04f91b89b6716b2e79ab13567ea
もともとはこの画像を「2017年を探す」のヘッダーに置こうと思っていた
2017年を探す話
索引集
「だれも望んで無くてもな、自分が書きたいから書くんだよ。」
探す話
インスパイアされた
パクリともいう
最初の絵
なんでもとにかく画像を貼りたい
画像は大きく、引用は短く、というのは基本
Peasant infantry armed with scythes pray before the battle of Racławice (1794)
scythe とは大鎌のこと
「死神の大鎌」の章から、この絵を選んだ
ラツワヴィツェの戦い
彼がまだ三十代であった1776年から1783年の間は、アメリカ独立戦争に義勇兵として参加し、ジョージ・ワシントンの副官として戦い、大陸会議により外国人ながら陸軍准将 (en) に昇進している。その間、トーマス・ジェファーソンらの自由主義思想に強く影響された。 タデウシュ・コシチュシュコ - Wikipedia 1793年の第2回ポーランド分割後にポーランドに戻り、主にジャコバン派と農民たちを糾合してクラクフで蜂起(コシチュシュコの蜂起)。最大の戦闘「ラツワヴィツェの戦い」でロシア軍に大勝し一時はワルシャワ、ヴィリニュスをおさえたが、やがて兵力を次々と補充してきたロシア・プロイセン連合軍に圧倒された。1794年10月には彼自身も戦傷を負いロシア軍に捕らわれた。コシチュシュコの敗北によりポーランド国家は消滅の憂き目にあう タデウシュ・コシチュシュコ - Wikipedia 106
空から降ってくる話
その昔、tombloo のアップデートが空から降ってきたとき、「残り何GB」とか、とんでもないサイズが表示されていた
「そういうものだ」の話
本当は、死を意味している「そういうものだ」は105個だった
残りの1つはトラルファマドール星人の物言いを引用したもの。引用符がついている "そういうものだ"
あと訳者解説に1つあったので、電子書籍上には107個存在する
yomoyomo 氏 2007年の post
実は、こんなところにも2007年と2017年の関係が、
実は、ヴォネガット、スローターハウス5とガラパゴスの箱舟と「これで駄目なら」の3冊しか読んだことがない
ヴォネガットのなんともいえない皮肉的なボヤーとした雰囲気と、伊藤計劃の痛々しいリアルな描写の関係が、片や第二次大戦で味方からの爆撃という生き死にを経験していることと、片やたぶんオレと同じような、つまりヴィデオでみた戦争しか知らない、という環境で生きてきたにすぎないっていうその置かれている状況に反比例しているというのは、なんというか示唆的だなあと感じる。体験しているからこその抽象と知らないからこそのリアルという http://taizooo.tumblr.com/post/147571652045 404
マジアレさん
この文章は絶対読んでおくべきだと思う
(マジアレさんの発した言葉、いくつか転記する)
マグカップ、毎日使っている
確実に自分のなかには、 majiare サンの言葉がある。音楽とともにある。ファンクとともにある。ポップとともにある
10年
10 年。
世界が JavaScript の真の実力を発見するのに要した時間である。
1995 年、Netscape 社の Brendan Eich により開発・設計された JavaScript は、「世界で最も誤解されたプログラミング言語」などと呼ばれもした、ともすれば不遇とすらいい得る歳月を経て、あたりのそこここに満ち充ちていた「Web の旧来的なインタラクションの窮屈さを革命したい」という思いによって、ふたたび表舞台に招来された。
JavaScript は、Web の「あちら側」と「こちら側」とを取り結ぶ、もっとも古くてもっとも新しい、そして、もっとも重要な技術だ。次の 10 年を自らの手で創り出すために、我々は Shibuya.js を結成した。
tumblr が無事に(無事?)10周年を迎えたら、これを書き換えて post すると心に決めていた 10 年。
これだけの時間を要しても世界は未だ Reblog の真の意味を理解出来ずにいる。
2007 年、 Tumblr.inc の David Karp により創設された Tumblr は、「世界で最も理解し難いウエッブサービス」などと呼ばれもした、ともすれば不遇とすらいい得る歳月(“We’re not turning purple.”)を経て、あたりのそこここに満ち充ちていた「クローズドで断片化されズタズタに切り裂かれた Web が本来持っていたオープンさをを取り戻し、芸術家でも作家でも何者でもないわれわれに力を」という思いによって、ふたたび表舞台に招来された。
Tumblr は Web の「あちら側」と「こちら側」とを取り結ぶ、もっとも古くてもっとも新しい、そして、もっとも重要なインターネットだ。次の 10 年を自らの手で創り出すために、我々はリブログ・コモンズ結成した。
リブログ・コモンズについては、ここでは触れない
以前、 tumblr 創世記 という名前で4つばかり記事を書いた。そのうちの1つが「始まりの話」で、これは tumblr の始まり、日本での受容(日本で最初の男たち)、そして最後が shibuya.js についてだった
インターネット、2006年から2007年に渡るこの興奮的な時代の先駆けを、2005年のこの叫びに求めた
「紫色」の話
2013/5月、tumblr は yahoo に11億ドルで買収された。そしてデビッド・カープは莫大なキャッシュを手に入れたことになっている。しかし彼はそのまま tumblr に残ってそれ以前と変わらずに tumblr を指揮した
そして次のように宣言する
「オレたちは紫にはならねーぜ」
2016年、yahoo は不振を極め、11億ドルの価値を誇った tumblr は全損処理されることとなる
しかし tumblr はなくならなかった
tombloo なき世界
Firefox について
Firefox 57 より、XPCOM ベースのアドオンのサポートを全面的に廃止します。すべての拡張機能は新しい ブラウザー拡張機能 (WebExtensions としても知られています) への移行が必要であり、そうしなければ動作しません。
われわれにとって tombfix が重要な武器であったように、Web では Firebug が重要な武器であった
The story of Firefox and Firebug are synonymous with the rise of the web. We fought the good fight and changed how developers inspect HTML and debug JS in the browser. Firebug ushered the Web 2.0 era. Today, the work pioneered by the Firebug community through the last 12 years lives on in Firefox Developer Tools. Switch to the latest version of Firefox and see the very latest devtools updates. https://getfirebug.com/ tombfix が誕生した話
tumblr 創世記
「tumblr 創世記」誕生までの流れは、下の「いつか見た未来の話」を参照のこと
結局、tombloo については書けなかった。ちょっと相手がデカすぎた
このときに書きたかったのに書けなかったことは
Reblog のこと
Endless Summer の話
JJJKKT の T の話
交錯する
7つの型
tumblelog の歴史
tumblelog はその最初から post の種類、型があった
tumblr はその tumblelog を一般化した
plagger
tumblr
tombloo
IFTTT
android の intent も
今はなき yahoo! pipes も
セマンティック Web
hAtom とか xFolks とか
ロスト・テクノロジー
クロスカントリーの話
「交錯する」というモチーフは nbqx サンの wandarlust についての考察から得たヒントが大きい 一般化の話
マット・リドレーの「進化は万能である」の帯に、長谷川眞理子が「一般進化論」といっていた
これは「特殊相対性理論」に対する「一般相対性理論」の「一般化」の話
自分は tumblelog (tumblr) が示したコンテンツの型を tombloo が Web 全体に一般化したと思っている
穴を塞ぐ
tombloo patch の話
tombloo に patch が組み込まれたのは tombloo 0.3.7 ?
github で見る限りは2008/4の最初のやつに addBefore/addAround あった
tombloo もともとは google code にあった。確か
brazil サン、「Web に patch を当てるバージョンにする」って言っていた
tombloo の patch を作っていた人はそんなにたくさんいなくてそのうちの一人が polygon サンだった
穴を塞ぐ話
10年くらい tumblr 界隈を中心に観察を続けているわけだけども、人びとが通り過ぎていく様子から「穴を塞ぐ」というモチーフを見出した
例えば ku サンとか os0x サンとかは当時、まさにインターネットのマッドプロフェッサーというかロックスターばりの七面六臂の大活躍だったのだけれども、それなりの企業のそれなりのポジションについたり、家族を持ったり、そういうことで、それぞれ、自分たちの生活の穴を塞ぐのに精いっぱいなのだ、というみなし。達観
そうやって人々が移りゆくさま。栄枯盛衰
tombloo / tombfix が終わるのはそういう事柄のうちの一つ
いつか見た未来の話
ハワイのジョーズで世界一速いスーパービッグウェーブを乗りこなすために、ジェットスキーとストラップで足を固定するイカレたシェイプのサーフボードの組み合わせが発明されたのと、
アラスカのチュガッチのディープパウダーを滑るために、ヘリとスーパードゥーパーファットスキーやビッグガンスノーボードの組み合わせが発明されたのと、
Tumblrのすげぇークールなdashboardを乗りこなすために、FirefoxとAutoPagerizeとLDRiseとminibufferと未だ見ぬ何かの組み合わせが発明された話をいつか書く.
2007/09というと、tumblr と出会って2ヶ月ばかりあとのことだった
ku センセーが「tumblr論書きたい」 と仰せになっていたけども、オレも実は何か書きたい気分になったりなんかしてて、それっていうのは JavaScript Advent Calendar を見たときに、いつもお世話になってる JS 界隈に何かオレでも還元できるものが無いもんかと思ったんだけど、当然のようにプログラミングスキルがある訳でもなく、いつもの書き換えっつうわけにもいかないし、ましてや適当なギャグをかましたりなんかしてもたぶんそんなの通用する訳もなく、ウーン、なんだろう、オレの立ち位置で、なにかないのか? って思ってて、そういえば大昔、こんなことを言っていたのを思い出したりして、 Tumblr に出会ってからもう3年以上経ってしまっていて、かなり色んなこと忘れてきてしまってるんだけど、建築学に建築史っていう毛色の全然違うものがあるみたいに、プログラマーでもなんでもないオレにも語れる Tumblr と Web とイケナイ Tool 達と JavaScript についてのおとぎ話があるんじゃないか、なんてつらつらと考えたりなんかしていた、そんな大停電の夜。
で、まあ、いつ書くのか、結局書かないのか、わかんないんだけど、でも、もう書き出しは決っていて
「遠い昔、遥か彼方 Web 辺境の地で、」
2010年は日本のインターネットにアドベントカレンダーが立ち上がった年で、この年 Reblog Advent Calend*e*r も始まった
tumblr 界隈のことを「端っこ」と呼んだのは ku サンだった
それを指して、tumblr 界隈のことを Web 辺境の地とみなした
takaakik: AutoPagerize とか Tumblr まわりのツールの開発の速度はもうほんとに早くて、あと Github とかでやってりするので開発者の個人名が前に出てくるようになった気がします。Tumblr 始めるまでこういう開発者の人って全然知らなかったんです。
ku: Tumblr にいる人はウェブの端っこの人だと思いますよ。
takaakik: AutoPagerize を書いてる人は swdyh の人ですよね。Tombloo これもなんて読むんですかね。
ku: それは「トンブルー」でしょう。
takaakik: あれはもともと誰が作ってるんですか
ku: あれは brazil さんが作ってます。to の人ですよ。
この一連の post のあと、実際に tumblr 創世記を書いたのが2013年なので、かなり長い時間、寝かせ続けたわけだ
「tumblr 創世記」については、上の「tombloo なき世界」を参照のこと
そこから待つこと2017年、やっと tombloo について書いた
そういう長い期間を経ているので、当時思い描いた未来をすでに通り越して、今に至っている
それを指して、「今は未来だ」と、
ズルをしない
scrapbox ありき
ここの「ズルをしない」と、次の「死神の大鎌」、それから「交差する」のクロスカントリーの話、の三つのモチーフについては scrapbox があったからこそ書かれた
他の誰かの文章から影響を受けたこと
適当に書いた文章がリンクされたことで見通せたなにか
とか、
トゥーインサーフィンの話
言葉より写真で見た方が早い
https://gyazo.com/f0cd3a4b639589fd48d9b0017fcb6e59
鈴なりのサーファーがパドリングでテイクオフしてジョーズの波にのっている様子(現在)
https://gyazo.com/a976a1a72808bfdb6307ca54d077cc4c
トップガン(ラリー・ハミルトン)がジェットスキーに引っ張ってもらってジョーズの波に乗っていた様子(過去)
ズルをしない、という話はあらゆる場所に立ち上がっていて、
例えば、
フィルタリングの話
LDR から twitter へ、という流れ
LDR がインターネットになにをもたらしたのかというと、Jaws のビッグウェーブを乗りこなすためにジェットスキーがあったように、莫大な量のフィードを読むための機動力をもたらした
その中心は「インターフェース」にあったように思う(けども、その話はまた別途)
LDR 以降、もっとその先へ、先鋭的な方向に進むかとおもった
つまりインターネットの普通の人たちがみな莫大な量のフィードを読んで、炎上とは程遠い、全てがフラットに見渡せる世界
実際には違った。だれもが twitter のタイムラインに流れる URL に依存するようになった
虚無
普通の人たちは、ズルをする方向に舵を切った
ユーザーの問題なのか、サービスの問題なのか、人間の問題なのか
nbqx サンの アラン・ブース「ニッポン縦断日記」についての文章から、
ズルをしない、という概念は、別にフリークライミングの人がフリーソロで断崖絶壁に挑む時や、なぜか AlphaGo と闘わなければならなくなった場合だけでなく、日常に普通に転がっているということ
フリーソロとは
なぜ、ズルをしない、という概念が存在するのか
アダム・スミス 「道徳感情論」
中立な観察者
簡単に言うと、そっちのほうが共感を得るから
ズルをしない、というのは、人間の本質に依る話なのではないか
死神の大鎌
テクノロジーによって人間の能力が拡張されること
もっと簡単に言うと、「なんか便利!」っていうものによって、「楽しい!」という感じになること
なにかが救済される感じ
この小節、まだ十分理解出来ていない。自分で書いといてなんだけど、
ルネサンスへの興味とか、産業革命がなぜイギリスで起こったのかとか、インターネットはなぜアメリカで起こったのかとか、進化論とか、全部、このあたりにぶら下がっている
そういう切り口で、歴史というか、考古学というか、そういうファイティングポーズを取っている
ポップとは程遠い
レモネードの話
これで駄目なら
なぜこの索引集を書きたいと思ったのか
最上級のお褒めをいただいたが、
なぜこんなにも「まったく意味わからん文章」になったのかということ
自分自身も「まったく意味わからん文章」だと思っていた。なんとなく。それを june29 サンに指摘された
これは後から読んだとき、自分でもなにによってこの文章が出来上がったのかわからなくなるな、と思った
ということで、この索引集が作られた
書き始めたときのものと、出来上がったものが全然違うものになった
書こうとおもっていたことは全然書けなかったけど、書いてるときに言いたくなったことは全部書いた
全部書いたのですごいたくさんの文章になった
文章というよりは引用の方が多かった
自分の言葉よりも的確なものがあれば、そっちを使ったほうがイイ
何ヶ月か後に自分が読んだとき、引っかかるようなフックがたくさんあるような言葉を選んだ
最後の2小節、この「レモネードの話」と次の「2017年の話」は正直いうと、格好つけるために書いた
蛇足だったかもしれない
最初に書いた文章は、最後がメタメタだった
でも最後の2017年の話を書かないと、2017年の文章にならなかった
2017年のことを書いているのに、全然2017年と向き合っていないという
終わりの話、始まりの話
芭蕉が「おくのほそ道」で、過去と向き合っていて、その時のその場所のことを全然書かなかったみたいな
2017年の話
2017年についての文章
(曾良の「随行日記」みたいな)
インターネット中立性
tumblr とデイヴィッド・カープ
北朝鮮の ICBM と株式市場の話
ドナルド・トランプ
捻挫とRICE
サッカーの倫理と禁コーヒーの精神
洗濯物について
「自分の言葉よりも的確なものがあれば、そっちを使ったほうがイイ」
海が暖かくなって海苔が取れなくなった。海苔の値段が上がった。ルールは幾度となく変更され、ボーリングのピンみたいに会社が倒産し、産業の構造は移り変わった。北海道では新聞社が本気でサンタを探していた。こうしているうちにきっとクリスマスになるだろう。土地には大量の資本が投入され、富裕層向けのマンションが立ち並ぶ。税制破綻した町の学校がクラウドファウンディングで2千万集める一方で、函館の金持ちは1億円を市に寄付している。ほとんどの業界で叫ばれる人手不足。税制が変わった。上空を出来損ないのミサイルが飛び交い、私はいつもより1時間も早く起こされた。窓から離れてお風呂場に行く。私は風呂場で死ぬのか、どうせ地獄行きのバスならシャワーを浴びようと思う。海面に叩きつけられ粉々になったミサイルと、平然と過ぎ去った時間以外はもとの場所に帰ろうとしていた。ムカついて目覚まし時計を窓からぶん投げた。サンドイッチを一枚食べた。平成が終わろうとしている。私は生きている。しがみついている。ミサイルは加速が終わるまで軌道を計算できない。たちの悪いスポーツみたいな政治。 https://bastei.tumblr.com/post/168747673182/%EF%BC%92%EF%BC%90%EF%BC%91%EF%BC%97 2017年が一行に詰め込まれていた。パンチライン
ヴォネガット 「これで駄目なら」8章 「芸術家がすべきこと」より
さて、叔父のアレックスは今天国にいる。彼が人類について発見した不快な点のひとつは、自分が幸せであることにまったく気づかないことだ。彼自身はというと、幸せなときにはそれに気づくことができるようにと全力を尽くしていた。夏の日、わたしたちは林檎の木の木陰でレモネードを飲んでいた。
さて、わたしたちは今、未来にいる。そして自分たちが幸せであるかどうかまったくわからない。わたしたちは人生に空いた穴を塞ぐので精一杯だ。でも、わたしたちは10年前と変わらず、終わらない夏のような dashboard の下で、いまだにリブログを繰り返している。
「これで駄目なら、どうしろって?」