Plurality本発売
2025-05-02
plurality_book 【新刊】『PLURALITY 対立を創造に変える、協働テクノロジーと民主主義の未来』が2025年5月2日に発売になりました
著:オードリー・タン、E・グレン・ワイル、⿻コミュニティ
翻訳:山形浩生
解説:鈴木健
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オードリー・タン、グレン・ワイル著「PLURALITY」日本語翻訳|サイボウズ式ブックス
audreyt 私が若い頃に参加していた『マジック:ザ・ギャザリング』の大会は、単なる個人の勝利を目指すものではなく、多様な戦術を理解し、協力し合い、異なる手法の創造性に敬意を払う場でもあった。
⿻はこの精神をさらに広げ、私たちが互いを未来創造の複雑な交響曲を奏でる上で欠かせない存在として見るよう促してくれる。
本書をお読みいただき、これらの考えを皆さんの対話に迎え入れてくださることに感謝いたします。私は日本における、洞察に満ちた次なる進化の瞬間を、心から楽しみにしています。それはテクノロジーによる革新と深い人間の思索が結びついたときにこそ生まれる、大いなる飛躍の証となるでしょう。
そして本書が、皆さんにとっての⿻の新たなビジョンを形作る触媒となり、日本のみならず、私たち全員が共有するデジタル世界の未来を共に築く一助となることを願ってやみません。
オードリー・タン、グレン・ワイル著「PLURALITY」日本語翻訳|サイボウズ式ブックス
cybozushiki
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オードリー・タン氏( @audreyt )の
寄稿文を先行公開
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【先行公開】創造性は異なる視点が交差するところに花開く──『PLURALITY』日本語版 オードリー・タン寄稿 | サイボウズ式
サイボウズ式ブックスより『PLURALITY 対立を創造に変える、協働テクノロジーと民主主義の未来』が発売。
刊行を記念して、主著者2人の寄稿文を公開します。
#オードリータン #plurality
cybozushiki \ 特集もスタート/
「わかりあえない」から進むテクノロジー | 特集 | サイボウズ式
#オードリータン #グレンワイル #plurality
plurality_book 【先行公開】日本にデジタル民主主義の日が昇るとき──『PLURALITY』日本語版 E・グレン・ワイル寄稿 | サイボウズ式
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kensuzuki 台湾のデジタル大臣を務めたオードリー・タン、「ラディカル・マーケット」の著者として知られる経済学者のグレン・ワイル、そしてコミュニティの協力によって書かれたPluralityの日本語版がサイボウズブックスから5月2日に出版されました。
Pluraltyとは本書では「社会的差異を超えたコラボレーションのための技術」のことです。テクノロジーによって社会の分断が加速する社会情勢の中で、テクノリバタリアンやテクノクラシーに対抗する第三の技術社会思想を確立することを目指しています。
鈴木は、昨年、科学未来館で行われたWired Japanとの共催のイベントで、オードリーやグレンと仲良くなり、それ以来、交流を重ねてきました。イベントを通してお互いが気づいたのは、鈴木が2013年に書いた「なめらかな社会とその敵」と2024年に英語圏で出版されたPluralityが、かなりの共通点がある双子のような本だということです。これは、時と場所を超えた奇跡の偶然としか言いようがありません。
グレンも「日本語版刊行に寄せて」で、以下の文章を書いています。
「これほどの文化的差異や、この対話に到るまでのまったく異なる道筋を超えて私たちの視点が共振したことで、会の終わり頃になると私は目頭が熱くなったほどだった。なぜなら私たちが偶然にも、それぞれ独自のやり方で、長く記憶される真実に到達していたということを指摘しているように思えたからだ。その瞬間に私は、自分の中国名である衛谷倫(ウェイ・グールン)を 日本名の衛谷倫(えたにりん)に変えることにした。」
「この伝統は私たちが登場する以前にとっくに存在していた先行研究、たとえば2013年の鈴木健『なめらかな社会とその敵』 (勁草書房、2022年に筑摩書房より文庫化)などに見事に表現されている。この本は、本書のアイデアのほとんどを先取りし、オードリーがこうした思想を台湾で実践する10年以上も前に発表されている。」
こうした経緯もあって、この日本語版が出版されるに伴い、日本の読者にむけた解説を、光栄なことに不詳鈴木健が書かせていただきました。CC0ライセンスとして、こちらのサイトでも読むことができますので、ぜひご一読ください。
「Plurality」とは何か|日本語版解説
そして、解説を読んで興味を持っていただいたら、ぜひ本を購入していただくか、5/6-13に開催されるTokyo Pluralilty Week 2025のイベントのどれかに参加していただいて、来日中のオードリー・タンやグレン・ワイルの話を直接聞いてみてください。
Tokyo Plurality Week 2025
特に、鈴木が関わっているイベントですと、5/10の慶応大学でのイベントはすでに満席ですが、オンライン配信もされる予定です。
Plurality Tokyo Namerakaigi #2
5/11の六本木蔦屋書店でのイベントは有料ですが、まだ席があります。
蔦屋書店PLURALITY刊行記念トークイベント
5/4の東大AI研究会や5/12のUT-LABは参加型のイベントで、オードリーのトークイベントのあとに自分で手を動かしてみることができます。
日本のコミュニティも盛り上がっています。鈴木と安野貴博さんらが中心に今年の1月からスタートしたOSS開発プロジェクトの「デジタル民主主義2030」が開発しているソフトウェアは、日本の主要国政政党や自治体への導入が進んでいます。開発者のSlack Channelには800人が入っていて、毎日増え続けています。7月の都議会議員選挙と参議院選挙がとても楽しみです。
デジタル民主主義2030
こうしたモーメンタムを絶やさないように、様々な方にご協力をいただきたいと思います。われこそはPluralityのなめらかな社会運動に協力したいという方がいらしたら、ぜひ声をおかけください。
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Plurality本先行発売