脂肪化:肝細胞の大滴性脂肪変性
脂肪肝の病理学的評価
脂肪変性のみられる肝細胞が全体の 5% 以上に認められれば脂肪肝と診断する
大滴性を評価にすることが多いが、小滴性も評価に含むとすることもある
水腫様変性から風船様変性にいたる連続する変化をとらえつつ両者を区別する(*2022肝臓学会前期教育講演会)
水腫様変性を脂肪変性としないこと
風船様変性:丸く細胞内顆粒状変性凝集あり
水腫様変性:角張った形態は保持され、細胞内に顆粒状変性凝集無し
https://gyazo.com/24b87f96e5b43ce14970ad8706d452ce
https://gyazo.com/99b03359a480c82a843e5a759f0e9eff https://gyazo.com/452b68933807bcd9c6b70f1fd27af7bc
病理学的に何をもって%とするかは不明確で、定義したものはあまりない
脂肪滴がある領域の面積をぼんやりと決める(目視)
肝細胞の占める面積 VS 脂肪滴の面積(←慶応義塾大学:下記参照)
肝細胞の占める面積 VS 脂肪滴の面積(水腫様変性は除く)(←金沢大学:肝臓教育講演2022前期)
肝細胞の占める面積 VS 脂肪変性している肝細胞が占める面積
肝細胞の個数 VS 脂肪変性をみる肝細胞の個数(←金沢大学:下記参照)
肝細胞の個数 VS 脂肪滴の個数
* 肝生検の病理診断 全陽
→ 脂肪沈着をみる肝細胞の割合(個数)で判断する
脂肪沈着(変性)と腫大(淡明化)を明確に判別すること
nananana.icon おそらく日本語で唯一明確に定義された脂肪化度の基準であるが、以下の診療ガイドとあわない
* NASH・NAFLDの診療ガイド2015
→ 大適性も小滴性も対象とし、弱拡大と中拡大で総合的に判断する
https://gyazo.com/067003955d2b569575c91d73720e67cf
* 日消誌 2021;118:815―822 NASH/NAFLDの病理診断(慶応義塾大学病理診断部)
小滴性脂肪変性を含めた評価に加え, 大滴性脂肪変性中心の評価を併記するのを妨げるものではない
標本上で滴状に抜けてみえる部分を用いて脂肪変性の程度を評価している
nananana.icon 解析ソフトを用いた自動化のため肝細胞の占める面積 VS 脂肪滴の面積 を採用する ← 上記、日消誌2021の記載によれば、慶応大学と同じ評価方法と考えられる(大滴~小滴性脂肪化面積のすべてを評価)
https://gyazo.com/70d7916dadc597c0cbaaec8b263c9ed4https://gyazo.com/4fe3a0e017299cf67f1dca276a49ca21 小滴性脂肪変性
https://gyazo.com/3c848f7fad0b051af25bb82d0c535eb3https://gyazo.com/e2054619fcdf5c56e1ce662badd52683 大滴性脂肪変性
nananana.icon 解析ソフトを用いた自動化のため肝細胞の占める面積 VS 脂肪滴の面積 を採用する
https://gyazo.com/58f397d2721d18798ee39dace5d4dde6
https://gyazo.com/d17cb6b14b84416d826dc4e65dee61fa
https://gyazo.com/7892c236eab082387b4c0a0dc3af01ab
サイトメニュー