子宮体癌取扱い規約(第5版)第4版からの変更点(病理)
nananana.icon WHO・日産婦・FIGO・ICD-Oなどに準拠しており、ほぼ全ての項目がこれらより引用されている
nananana.icon 日本規約独自の取り決めはその引用前後に本文や注釈として記載されているため読者が再構成する必要あり
nananana.icon 引用した内容と重複した本文解説が散見される
https://gyazo.com/b893c8840894d1c1f97f5badd6caacb6
WHO組織分類(2020年)に対応した
実臨床に即してWHO分類を基に柔軟に記載を変更したと明記している
癌でも腺癌でもよい
nananana.icon WHO組織分類の和訳が組織分類としてリスト化されているが、日本規約本文の分類や解説はこれに沿っていない
分子遺伝学的予後因子
治療効果判定(ホルモン療法)
リンパ節転移の扱い
リンパ節転移
領域リンパ節には傍大動脈リンパ節が含まれる
規約に記載されている⑨鼠径リンパ節は領域リンパ節ではないので注意が必要
他の規約では⑨の記載はない
婦人科3領域日本規約において領域リンパ節はほぼ同じである
領域リンパ節に大網のリンパ節などの腹腔内リンパ節を含むと記載されていない
ITC・微小転移の概念に対応するため、リンパ節転移巣の最大径を計測することになった
ITCはUICC・FIGOではpN1、AJCCではpN0(i+)として扱う
日本規約ではTNM(UICC)で記載するとpN1となる
子宮頸癌規約では微小転移以上のものを転移と診断する(ITCは転移としない)ので注意
術中迅速組織診断
付 子宮体癌の免疫組織化学
* 第62回日本臨床細胞学会秋期大会
病理診断報告書の記載法の変更・修正
肉眼分類は外・内のみになった
断端が記載された
フックウ細胞診記載推奨
分子遺伝的検査所見記載推奨
WHO分類第5版オンライン版20221031に準拠
検体の取り扱い、固定が追記された
ゲノム取扱規程の紹介・記載
分子遺伝学的分類の紹介:POLE、p53など
TCGA分類・ProMisE分類
Mismatch repair deficient MSI
Copy-number high
組織パターン(亜型ではなく、)
類内膜癌の亜型:扁平上皮文化の顕著な型、絨毛腺管型、分泌型
Endometrioid
Serous
漿液性子宮内膜上皮内癌(SEIC)は初期病変として漿液性癌に含む
その他の上皮性腫瘍
中腎腺癌、中腎様腺癌、胃/腸型粘液性癌、扁平上皮癌
NEN組織分類が独立
混合癌において、判定量的な指標の5%以上が削除された
癌肉腫は上皮性腫瘍となった
肉腫成分は化生である
HG-ESS 高異型度子宮内膜間質肉腫
LG-ESS&HG-ESS&(UES)
2020WHO ESS=LG+HG (JAZF1 / YWHAE BCOR)
いずれも核の均一性がある
IHC:cyclinD1 BCOR
IMT 炎症性筋線維芽細胞腫瘍
Fasciitis-like などの亜型
ALK FISH → ALK IHCは95%以上陽性
Adenofibromaが削除
他の病変をみていたと思われる → WHO2020参照
(参考)
子宮体癌取扱い規約第4版 金原出版社
子宮体癌取扱い規約第5版 金原出版社
病理と臨床 2023 Vol.41 No.3 速報解説!「子宮体癌取扱い規約病理編 第5版」改訂ポイント
https://gyazo.com/7892c236eab082387b4c0a0dc3af01ab
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