ガッサンディ
ピエール・ベール(1696『歴史批評辞典』)曰く
エピクロスの著作はひとつも残っていないけれども、所説がこれほど知られている古代哲学者はいない。それは詩人ルクレティウスとディオゲネス・ラエルティオス、またそれ以上に、博学なガッサンディのおかげである。ガッサンディはあの哲学者の学説と人物について古人の本にのっていることを全部入念に集め、それを完全な体系に仕立てた。罪なくしてしいたげられた者にも時が最後に償いをしてくれると認める理由がかつてあったとしたら、それはエピクロスについてであろう。