ルネ・パンタール
Le Libertinage érudit dans la première moitié du XVIIe siècle.
純文学(自由奔放な詩作からリベルタンと見做しうるテオフィル・ド・ヴィヨー[1590-1626]やシャウリュー[1639-1720]など)と、地動説や機械論などを打ち出した新科学とは区別される文化的領域に定位して活躍したリベルタンは、批判精神を涵養する「文献的博識」の追求を特徴とする。とりわけ、ガッサンディ、ル・ヴァイエ、ガブリエル・ノーデの通称「四人組テトラド」は、1620年代以降、デュピュイ兄弟の「書斎」に集って、一枚岩とは決して言えないが、総じてリベルタンらしい思索を深めていった。