仮死アイデアを生き返らせるには文脈の解明が必要
旧題:仮死アイデアを生き返らせる方法
アウトラインの元
Noratetsu Lab: アウトライナーの使い方ド下手問題①~「きちんとしている感」との格闘~
のらてつ(@Foam_Crab)/2021年04月01日 - Twilog(00:41~08:49)
/unnamedcamp/ゾンビメモ
アイデアメモを管理する要点/インターネットの知識の流れ/何を書くのか-セルフパブリッシング入門|倉下忠憲|note
/unnamedcamp/ゾンビの声
のらてつ(@Foam_Crab)/2021年04月14日 - Twilog(10:34~11:41)
なお倉下忠憲さんとのやり取りからも影響を受けています
倉下 忠憲(@rashita2)/2021年04月14日 - Twilog(10:36~)
私の中でこの話題のスタートは自分のブログのこの部分
Noratetsu Lab: アウトライナーの使い方ド下手問題①~「きちんとしている感」との格闘~
新たに思いついていることが、既にそこにある項目と何かしらの関係を作り上げられるとか、あるいは単体で新たな骨格を導く力を持っているとか、要は「そこに書く」ということにそれなりの納得感があるならば良いのだが、そうではない思いつきというのが必ず生まれる。
(中略)
そしてこの「どこにも位置づけられない思いつきの集合」が比較的短い時間で解体されていくのならよいのだが、ある程度はどこかへ巣立っていかせられても全てに就職先を斡旋できるわけではないし、もしデイリーやウィークリーで区切るということをしないならばむしろ膨張していくばかりである。「位置づけられないという場所に位置づけられた情報」が、どこかに位置づけられたいというメッセージを放ちながら、ほとんど無秩序にごちゃっとまとめられたままになる。いつか使えるかもしれない原石の山、と大きく構える心は残念ながら持てずにいる。
けれども、もちろん先人というものは常にどこかにいらっしゃるのである
アイデアメモを管理する要点/インターネットの知識の流れ/何を書くのか-セルフパブリッシング入門|倉下忠憲|note
認知的に言えば、「見出しメモ」のリストは、それを見るたびに「俺たちを何とかしてくれ〜」と迫ってくるゾンビの群れのようなものです(ひどい喩えだ)。当然、それを見た私はすぐに逃げ出したくなります。
しかし、「文章メモ」のリストは、浄化されいつでも転生可能な死体群です(これまたひどい喩えだ)。それを見た私は安心し、必要とあらば強力な仲間たちがそこにいることを確認できます。
私の中では、「見出しメモ」の感触=アウトライナーに書いてあるようなメモが伴うもの(そこそこ長い文言も含む)、「文章メモ」の感触=Twitterに放流したような短文が伴うもの、という感じがする
Scrapboxに書いているようなことはどっちにもなる状態で曖昧に存在している
ゾンビ状態のメモが持つ負の影響
/unnamedcamp/ゾンビメモ
ゾンビメモが、メモ・リスト・ノートツールに溜まってくると、ネガティブな印象を覚えるようになる。
嫌悪感や面倒くささ、自分がそれをコントロールできていないという自己肯定感を傷つける要素
その印象がツールを触る行為を遠ざけ、ますまずゾンビ化を進行させる。あるいはそのままの状態を維持してしまう。
ゾンビの声を聞き入れればいいのだろうか?
怨嗟に追い立てられてとりあえずどこかに位置づけてしまったものの、結局それ以上の何かにならない、ということが起こる
ゾンビがゾンビのまま大人しくなるということ
思いつきを「置かれていることに納得できる場所」にとりあえず置いた
例えばObsidianのデイリーノート(日誌)に書き、ひと月分を埋め込み表示で一覧できるようにした
【Obsidian】デイリーノートの作成と活用|のらてつ|note
自分が能動的に見に行くまで、恨みの声を発さなくなった
「目に入ってしまう」のがゾンビの声が迫ってくるポイント
「見出しメモ」のリストは、それを見るたびに「俺たちを何とかしてくれ〜」と迫ってくる
アイデアメモを管理する要点/インターネットの知識の流れ/何を書くのか-セルフパブリッシング入門|倉下忠憲|note
よって「後で見るから安心して寝ててほしい」と言えればゾンビの声はとりあえず落ち着く
しかし単に視界から排除しただけではその声は収まらないっぽい
前は場所を変えて視界から排除したとしても視界の外のそれがずっと気になっていて、思いつきたちは見えない場所から「おれたちをどうにかしてくれ〜」という声を発し続けていた感じがある。 https://twitter.com/Foam_Crab/status/1377407858145304578
なぜ「安心して寝ててほしい」と言えたのか?
(考え中)
大人しく寝ている死体を生き返らせたい
ゾンビメモの呻き声が聞こえなくなり、心は穏やかだが、動機づけもなくなっている感じがする…。それもそれで…。ちょうどいい囁きが聞こえてほしい…(?) https://twitter.com/Foam_Crab/status/1382145241654861825
ゾンビが熟睡の後リインカーネーションによってフェアリーかエンジェルになってくれたら嬉しい
むしろ逆に、熟睡による脳の整理作用によって昇天できなかったものがゾンビ化するのでは仮説。すると、熟睡による(自然な)処置とは異なる、ある種儀式的な処置がゾンビへのカウンターには必要になるかもしれません。 https://twitter.com/rashita2/status/1382148448170905601
なるほど!
死体(ゾンビ)が転生するまでにあり得る段階
①そのまま寝かしてすぐ転生
②寝てくれなくてリビングデッド化
③寝たけど死体のまま(←今ここ)
④死体のまましばらく寝たのちやっと転生(←ここに行きたい)
③から④に至るためには何かアクションを加える必要があるか
例えば「移植」(外山滋比古著『思考の整理学』より)
アウトライナーであちこち動かしてみることも含む
しかしこれは「もう転生するというときに転生先を指定する」というイメージがある
その前段階が必要?
考えられるアクションの整理
寝かせるための移植(ミイラ処置的なもの)
寝たあとに起きるための移植(孵卵器的なもの)
起きるまでにこちらからかける声(触媒的なもの)
もしアクションを加えなければ?
寝るにしてもちゃんと寝かせる場所を作らないで野ざらしにすると、ただ風化してぼろぼろになって終わる感じもする。 https://twitter.com/Foam_Crab/status/1382156796198998016
文脈を失ってどこにも紐付けられないただの文字の羅列になるということ
よくわからん場所にアイデアを見出してしまったものだからそれ以上それをどうにもできず、ゾンビたちは「このよくわからん場所から出してくれ〜(この場所のわからなさをなんとかしてくれ〜)」と言っているのかもしれない
プレハブ小屋を建てれば声は収まるが(②から③に進む)、黙ってそこにいることになるだけであまり解決しない(そこから出られない)
でも場所のわからなさはどうにもできないこともある
時間経過でいつの間にか解決できることもあるが、それでは運に頼り過ぎ
ということは
先人曰く
アイデアメモを管理する要点/インターネットの知識の流れ/何を書くのか-セルフパブリッシング入門|倉下忠憲|note
「アイデアメモ」の管理において必要なのは、見出しメモのまま保存するのではなく、それを文章メモとして保存すること、言い換えれば、書き残した見出しメモについて考え、その考えを文章化することです。
/unnamedcamp/ゾンビの声
その場その場で、後にゾンビ化しないように防腐処理をする(by issacさん)
文章化とは「文章にする」ことではなく、「文脈を明示する」ことではないか
文脈を整理して一緒に置いておくことで、その文脈の中でそのアイデアは本当のところどういう力を持っているのかが結晶化してくる
つまり、アイデアそのものを何とかしようとするのではなく、そのアイデアが発生したのはどういう場所であったかこそを鮮やかにしていく必要がある
そもそもアイデアというものは、何らかの場に於いて、何かしらの意味で変化を引き起こせそうな何かであるはず
それをどうにもできないでいるというのは、それがどういう場で生まれたもので、どういう場で育つことができるかが曖昧だからでは
蒔こうとしている種の分析よりも、種を拾った場所と種を蒔こうとしている土壌を調べることに注力する
余談
のらてつはScrapboxに思索のアウトラインを作る時に、「気持ち」「前提」「経緯」を書く欄を設けるようにしたら考えが進みやすくなった実感がある
Keicho的なものを使うと前進することがある
/nishio/聞き出しチャットシステム
考えられるアクションの整理(再)
寝かせるための移植(ミイラ処置的なもの)
アイデアが生まれた文脈を分析し明文化する
寝たあとに起きるための移植(孵卵器的なもの)
アイデアを別の文脈に置いてみる、別の文脈にあった他のアイデアを並べてみる
起きるまでにこちらからかける声(触媒的なもの)
(アイデアとは直接関係のない)自分の望みや価値観を整理する
自分の脳内環境を変えながら、何回もアイデアを見に行く
#情報・知識の扱いを考える
@Foam_Crab