ゾンビの声
ゾンビメモがもたらす「俺たちを何とかしてくれ〜」という声は、結局、自分自身の声である。つまり、ゾンビメモは、「このメモをなんとかしなければ」という思いを立ち切れていないことから生じる。 対処
切断(ゾンビは首を切れ)
昇華(神聖魔法:ターンアンデッド)
では、いかにして対処は可能になるか。
構造に閉じこめておかないと、これらを失ってしまうかもしれない、という恐怖があり、それが構造(ようするにリスト)に情報を保存することになる。
その構造がまさに「これらを失ってしまうかもしれないし、きちんと保存しておこう」という意志も一緒に保存する。
Scrapboxを、Scrapbox的に使うようになると、サイドバーなどで大分類をフィックスし、そこに情報を位置づけておくようなことが不可能になる。
書いたら、書いたで、自然に流れていく。
一方で、リンク付けをしておけば、それらとたまたま邂逅できる可能性を手にできる。
つまり、「構造に閉じこめておかないと、これらを失ってしまうかもしれない」という恐怖感の前半部分を解体できる。
さらにScrapboxに慣れると、「これらを失ってしまうかもしれない」も実はたいした恐怖ではないことがわかる(情報に重みづけが生まれる)
しかし上記はあくまでScrapbox的に使ったら、という話であって、Scrapboxを使ったら、ではない。
Scrapboxでも、一行メモみたいなものを散々量産したら同じ現象になるだろう。
一行メモ、つまり「これについてはもっと書けるけども、とりあえずはこれだけ書き留めておこう」というメモは、ゾンビの首を切断していない状況だと言える。
issac.iconその場その場で、後にゾンビ化しないように防腐処理をする(ひどい表現だ!)
防腐処理がひどい表現だとするなら、「憑物を落とす」や「荒魂を鎮める」とか
その手間を掛けていないと怨念が生まれ、声が発生しだす
ゆえに死者の声を聞き、供養する=上でいう「昇華」が必要
さらにそれを「今これだけ書き留めておいて、後で処理しよう」と思うと、ゾンビが声を宿すようになる。