孤独とセックス
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セックスにより、自他の境界線を忘却し、気を失うような性的絶頂を通して、疑似的な死を体験
「社会的な死」 (孤独) と 「小さな死」 (セックス) への誘惑にあらがうには、それらから逃げずに対峙する力が必要 1 章 孤独の可能性を知る
孤独と童貞
社会的に 「セックスができないと無である」 というメッセージが発せられている現代では、あえて性を遠ざけることが処世術のひとつ
セックスからの自由 (消極的自由) : したくないときにしたくない相手としなくてもいい自由
消極的自由では真の意味では自由になれない
セックスへの自由 (積極的自由) が必要
信頼できるパートナーを獲得し、自分がしたいときに (相手の同意も得たうえで) したい相手とできる自由
他者が必要 = 孤独からの脱出が必要
ある物事が有意味か無意味かは、人や場面によって違う → 有でも無でもない、「有かつ無」 ← これが空 恋愛もセックスも空であり、意味があるとかないとか考えたり意味を探すのではなく、自ら意味を創り出す 意味の分からないものや経験したことがないものを遠ざけるのではなく、それらを、自分の動機を育むエネルギーにする
孤独と包茎
包茎を気にする男性は、メディアで流布されている 「包茎はかっこわるい」 という言説に踊らされている 実際のところ、包茎とかを気にする女性はほとんどいない
情報の非対称性が孤独を増幅し、孤独が情報の非対称性の度合いを強める、という悪循環
偏った情報ばかりの世界にいると、そこが世界の全てだと思い込む → フィルターバブル 孤独の中で性的なコンプレックスをこじらせると実体験なきミソジニーの泥沼に モンスター化したコンプレックスを倒す武器は実体験
孤独と女友達
男子が特定の相手と関係を深められない理由の多くは、プライドの壁を壊せないから (弱みを見せたら負け、的な)
相手に性的欲求を見せるのが怖い ← 男性の性的欲求は汚くて恥ずかしいもの、という性を蔑む価値観 一か八かで告白するのではなく、相手との間で既成事実を積み重ねる
孤独と性犯罪
2 章 つながるための孤独
孤独と LGBT
性に対して完璧主義な世界 (高校生が妊娠したら自主退学させるとか、性風俗で働く人への支援は意味がない (その前に支援すべき) とか、不倫を社会的な問題にするとか、離婚したら人生が終わり、とか) 道徳の問題 : 道徳感情に基づいて人を叩く背景に嫉妬がある 孤独とインターネット
孤独と夜の世界
なぜむなしくなる? → レンタルな関係性しか得られない世界で、レンタルでない関係性を求めるから
なぜむなしくなる? → プロっぽいサービスに対する抵抗感、元を取れないのに元を取ることにこだわってしまう
男性が性的な孤独から抜け出すための 3 つの欲求 : 性欲、性交欲、関係欲
3 章 あなたの孤独が社会を変える
孤独と家族・結婚
現在では、結婚することが当たり前ではなくなっている 孤独と正義
孤独と虚無