ロマンティック・マリッジ・イデオロギー
#結婚
かつてのロマンティック・ラブ・イデオロギーでは,「結婚につながる恋愛」 が正しいもので,「結婚につながらない恋愛」 は間違ったものとして断罪された. 恋愛は結婚によって拘束されていた. 正当性の判断の基準は結婚にあり,結婚こそが審判者であったのだ.
しかし,今は逆に,基準は恋愛にあって,結婚は恋愛 (愛) のあるなしによって,正しいか間違っているかを判定される. 恋愛が審判者に変わったのである. したがって,「ロマンティック・マリッジ・イデオロギー」 とでも名付けるべき,変奏されたロマンティック・ラブ・イデオロギーが見いだせるのではないだろうか.
▲ 『ロマンティック・ラブ・イデオロギー再考』 より
より良い配偶者を探すための機会を増やすために、恋愛を結婚から解放した (ロマンティック・ラブ・イデオロギーからの解放) と考えられる
一方でロマンティック・マリッジ・イデオロギーは支持されており、結婚は解放されていない
単純に、正当性を判断する審判者が恋愛から結婚に移っただけ
機会が増大することで、恋愛を避ける人も増えるし、恋愛が結婚を前提としたものではなくなったことで結婚を先送りする可能性も高い
いずれにせよ結婚へのハードルが高くなる