ポスト量子暗号
from
TLS を利用したアプリケーションやシステムを開発するうえで重要となるセキュリティ上の課題
量子コンピューティング
においても解読が困難な公開鍵向けのアルゴリズムが求められている →
ポスト量子暗号
や
耐量子暗号
などと呼ばれる
背景
離散対数
や
楕円曲線暗号
による
公開鍵暗号アルゴリズム
は、
Shor のアルゴリズム
(
Shor's algorithm
) という
量子アルゴリズム
によって解読可能
共通鍵暗号
である
AES
なども、
Grover のアルゴリズム
(
Grover's algorithm
) によって実質的に鍵長が半分程度の場合と同等の
暗号強度
になる
2016 年には
PQCrypto
において
NIST
により
ポスト量子暗号標準化
(
Post-Quantum Cryptography Standardization
) に向けたコンペティションがアナウンス
2021 年のラウンド 3 までに、
格子暗号
ベースのものを中心に、4 つの暗号化 / 鍵交換アルゴリズム、署名アルゴリズムが最終候補になっている
オープン量子暗号
(
OQS
:
Open Quantum Safe
) は、
カナダ
の
ウォータールー大学
と多数の企業による
ポスト量子暗号
のオープンソースプロジェクト
プロジェクトによってアルゴリズムライブラリ
liboqs
が開発
liboqs
のアルゴリズムは、
OpenSSL
、
BoringSSL
、
OpenSSH
、
wolfSSL
で試験的に使用できるようになっている