楕円曲線暗号
関連 : 楕円曲線暗号法
from 徹底解剖 TLS 1.3
公開鍵暗号の一種?
楕円曲線上の点とそれに対するスカラー乗算を定義 → スカラー値が十分に大きい場合、楕円上の点に対するスカラー乗算の逆方向の演算が困難であることを暗号化に利用
RSA やディフィー・ヘルマンは、冪乗剰余の逆演算困難性を利用
一般的に、RSA のような素数に依拠するアルゴリズムよりも短い鍵で同程度の暗号強度を得ることができる
デジタル署名のアルゴリズムとしても利用 → ECDSA (楕円曲線デジタル署名アルゴリズム) が標準化されている
Diffie-Hellman 鍵交換と等価な構造に楕円曲線のスカラー倍演算 → 楕円曲線 Diffie-Hellman (ECDH)
暗号に使用する楕円曲線は、予め標準化しておき、利用者が同じ曲線を利用する必要
NIST が、通称 NIST 曲線と呼ばれる一連の曲線を標準化
SECG による曲線ともマッピングがとられており、TLS でも標準として採用
最近は、Curve25519 や Curve448 などの、演算処理が単純化される特別な楕円曲線も研究されている