ビジネスルール
会社の方針、政府の規制、業界標準、計算アルゴリズムなど
要求の発生源にはなる
Business Rules Group によるビジネスルールの定義
ビジネスの観点から : 「ビジネスルールは、特定のアクティビティまたは領域内に、行為やアクションやプラクティスや手続きに関する義務が存在することをガイドするものである」(ルールには、明確なモチベーションがあるべきだ。同様に、施行の方法と、守られない場合にどのような結果になるかという理解もあるべき
情報システムの観点から:「ビジネスルールは、ビジネスのある側面の定義または制約を表現したものである。ビジネス構造を確立し、あるいはビジネスの振る舞いを制御または影響しようとする」
ビジネスルールの分類体系
ファクト : 特定の時点でビジネスにとって 「真」 であること
例) すべての化学薬品容器には一意のバーコード識別子がついている
制約 : システムやユーザーが実行できるアクションを制限する
例) 図書館利用者は、いつでも一度に 10 冊まで本を借りられる
アクションイネーブラ : 特定の条件が真の場合に何かのアクティビティのトリガーとなる
例) 化学薬品容器の使用期限がきたら、その容器を所持している人に通知する
推論 : 他のファクトから新しいファクトを作成する
例) 期限日の 30 日以内に支払いを受けられない場合、アカウントは滞納となる
計算 : 特定の数式やアルゴリズムを用いて、既存のデータを新しいデータに変換する
例) 所得税源泉徴収の数式
ビジネスにとって重要な用語も大事
ビジネスルールは複数のアプリケーションに影響を与えうるので、企業レベルの資産として管理する必要がある
ビジネスルールをどこから得るか
組織に長く働いている人から常識となっていることを教えてもらう
既存のレガシーシステムから読み解く
既存の文書の分析 : 法規制や業界標準、以前のプロジェクトの文書など
データの分析
法規制に則る場合はコンプライアンス部門