クラウドサービスを活用した授業設計と実践に関する学会発表等
本ページについて(2020/3/20 記載)
昨今の情勢により、授業のオンライン化に対するニーズや問題意識の急速な高まりを感じています。 授業には、教育/学習目標に応じたデザインが必要ですが、「オンライン化」の文脈において、どのような目的でどのようなツールをどのように用いるとよいのか、全国の教育現場でさまざまな試みがなされているものと思います。 ここでは、2018年度後期より担当している教養科目「教養としてのデータサイエンス」の授業設計と実践に関連した学会発表等について、発表資料を公開します。本授業にはもちろん、山のような改善点がありますが、さまざまな「オンラインならではの効果」も感じています。あくまでひとつの事例に過ぎませんが、もし何らかのヒントや示唆があれば幸いです。 もしなにかありましたら、メール(kondo<at>tmu.ac.jp)や、twitter等でいつでもコンタクトください。 以下、2018~2019年度の授業実践に関連した学会発表等の発表資料です。
授業設計や実践上の工夫
近藤伸彦, "クラウドサービスを活用した相互閲覧・相互評価ベースの授業設計と実践", 第26回大学教育研究フォーラム, 2020. (発表スライド - Slideshare) 本授業で、Scrapbox、Googleフォーム、Googleスプレッドシートをどのように用いているか、その具体的な工夫についてまとめています。
近藤伸彦, “Scrapbox による外化と協調学習を核としたアクティブラーニング型授業の設計と実践”, 日本教育工学会2019年秋季全国大会講演論文集, pp.171-172, 2019. (ポスターPDF) 本授業の授業デザインの全体像についてまとめています。
本授業実践における学生行動等の分析
近藤伸彦, “Scrapbox を用いたアクティブラーニング型授業における学習プロセスの可視化と共有”, 教育システム情報学会第44回全国大会, pp.365-366, 2019. (発表スライド - Slideshare) ポイント制による学習プロセスの可視化と共有に関するしくみ作りと実践結果の分析についてまとめています。
近藤伸彦, 畠中利治, 松田岳士, “Scrapboxを用いたオンラインノートの学習記録と学習成果の分析”, 第33回人工知能学会全国大会, 2019. (発表スライド - Slideshare) Scrapboxを用いたオンラインノートのログをもとに、学習記録と学習成果の関係について分析しています。
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本授業について
首都大学東京(現 東京都立大学)にて2018年度後期より担当している教養科目「教養としてのデータサイエンス」では、フリーのクラウドサービスを組み合わせて活用し、オンラインでのアクティブラーニング型授業の形を模索しています。 この授業では、次のようなアクティブラーニング的要素を、複数のクラウドサービスを活用して実現しようとしています。
反転授業の要素
オーセンティックな演習課題
正解のひとつに定まらない演習課題を多数出題
Scrapboxによるオンラインノートの相互参照
Googleフォームを活用
ポイント制による学習プロセスの定量化とオンラインでの常時公開・共有
課題の採点結果のオンラインでのフィードバック
相互評価の結果のオンラインでのリアルタイムな閲覧
https://gyazo.com/0b6d435025d59330c01ffa33b5538fba