自発性
自発性のない社員に自発性を持たせることはできない
自発性のある社員の自発性を潰すことは容易
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反響
「やる気を引き出す方法」については、マネージメント関係の文章でよく語られているので、「自発性のない社員に自発性を持たせることはできない」と書いてあるのを見て驚いた。適当な枠を作ってあげたり、手の届く目標を設定してあげたら自発的に動き始めるんじゃないかなあ。
nishio.iconそれは「自発性=やる気」というイメージでしょうか?僕のイメージは「自発性=目標を自分で設定する気」でした。 私が考えていたものは「目標を達成するために必要なことを自発的に考えて実行する」ぐらいの感じでした。若手だと目標(ゴール)を自分で考えるより与えられることが多いので。
西尾さんが考えている「自発性」のほうが大きなものだったようです。
僕のイメージでは「自発性」とは「自分で目標を設定して行動する」なので、他人が「ああしなさい、こうしなさい」って言うとその時点で「自分で」の条件を満たさなくなる。
「若手だと目標は与えられることが多い」というメンタルモデルはそれ自体が自発性を損ねているのではないか。
会社に就職するのも起業するのも選択肢としては存在するのに、周囲の他人の声などに影響されて「就職するのが当たり前」と目標設定して行動するのは、自発性のない状態。
会社に就職した後も、会社に居続けるのか転職するのか独立するのか、上司という他人が言っていることをやるのかやらないのか、は選択肢として存在するのに「会社に居続けて上司の指示に従う」を選択するしかないと思い込んでいる状態は自発性が失われている状態。
複数の選択肢が存在することを認識して、その選択肢から自分の価値観に従って選択した場合はまあまあ「自発的」
だが「今見えている選択肢以外の選択肢があるのではないか」という問いが発生しないで、見えている選択肢だけから選んでいる場合、その選択肢が誰か他人によってコントロールされているとよくなさそう。
一方で「他人の意見から全く影響を受けない人」も存在しないので「自発性がある/ない」はグラデーション
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