柄谷行人『力と交換様式』を読む
https://gyazo.com/06e41b1dc1366a6ff0606fecb8900243
柄谷 行人『力と交換様式』を読む
Amazon
2023
p.45~ 本人による短い基調講演
「世界史の構造」は支持を受けたが誤解がある
交換様式Dを人間の意思によって実現できるものであるかのように受け取った人が少なくなかった
例: オードリー・タン
Dが、人間が知り、意図すれば実行できるものであるかのように考えられている
私が意図したこととは違う
人の意思を越えて働くような力がDとして出現するのではないか
補足のために2017年に「交換様式論入門」を書いた
PDF
この考えをはっきりさせようとした
交換様式から生じる力を、それぞれがもたらす霊的な力として見る
それが「力と交換様式」(2022)
霊的な力は単なる比喩ではなく、異なる交換様式に由来する現実の「力」
マルクスが資本論で提示したのは交換様式Cによって生じた「物神」
国家を交換様式Bから生じた怪獣「リヴァイアサン」にたとえたホッブズにならった
AやDにも同様のことが言えるのではないか