手段の良し悪しは現状と目的に影響される
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以下の2つは体験したことがある人が多い
「先生がAというのでA」
「互いに意見を言って、みんなでどれにするか決める」
しかし、防災対策に関しては「各人の置かれた状況」が異なっている
それぞれの状況を元にそれぞれが「取るべき行動」を決める必要がある。
意思決定をするのは自分
知識の交換は有益だが、取るべき行動について合議をするわけではない
上記2パターンの意思決定プロセスとは異なる
つまり「状況を引数にとって行動を返す関数f」
この関数の改善に繋がるコミュニケーションが有益
このタイプの意思決定プロセスに不慣れだと2番目のタイプの「正解が一つあって知恵を出し合ってそれを選択する」ってプロセスを取ろうとしてしまう。
ここに現代の「SNSで誰でも情報発信ができる」「多数派の意見の逆張りをした方が注目を集められるというインセンティブ」が加わることで、SNS上で「Aが良い」って意見と「Aは良くない」という意見が溢れることになって混乱を加速する。
これが「窓ガラスに養生テープを貼るべきでない」って投稿がSNSに現れて「結局どっちなんだ!」って悩む人が出る構図なのだな、と思った。
こういう現象は、プログラマにとっては見慣れたものだ。「言語Xが良いのか言語Yが良いのか」「ライブラリAがいいのかライブラリBがいいのか」「実装方針CがいいのかDがいいのか」
手段の選択の良し悪しは現在の状況とそれをどうしたいかによって影響を受けるので、それを無視した「良いのか悪いのか」の議論は無益だ。
人間は不安になると正解を与えて欲しくなる。
こういう現象は、技術的な手法の選択に自信がなくて不安な初心者プログラマが陥りがちな現象として良く観察されるものだったのだが、未曾有の災害が迫っている状態で一気に「不安な人」が増加したので一般の人の間で発生したわけだ。
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他社で成功しているやり方を単に真似してもうまくいかない、なぜなら他社と自社ではそもそも現在の状況が異なるからだ、みたいなのに関連してそう