学習の経路依存性
https://gyazo.com/553218bb4005a3f0d57e901453ae836d
ある状態S0から、アクションA1をやって状態S1になり、そこからアクションA2をやって状態S2になる
あるとき、新しいアクションA3が生まれた
これをやることによって状態S3になる
この状態はS1とX軸が同じであるため「S1とS3は同じである」と認識されている
がしかしY軸では相異なっている
図に描かれていないがコストの軸でも異なっており、S3の方がコストが少ないのでみんなそちらへ進むようになる
S3からアクションA4をやることによって状態S4になる
S3はS1ではないので、A2をできる保証はない
ベクトルとしてイコールであるようなA4を行ったとしてもたどり着くS4はS2ではない
S4がS2と同じXであるなら実害はないのかどうかは未知である
nishio.iconこのような考え方になんらかの分野で名前はついていますか?
gpt.icon(GPT-o1)
はい、このような考え方はさまざまな分野で議論されていますが、特に次のような分野や概念で知られています:
パス依存性(Path Dependence):
経済学や社会科学で使われる概念で、システムの最終的な状態がその経路や履歴に大きく依存することを指します。つまり、同じ最終地点に到達するための異なる経路が、異なる結果や影響をもたらす可能性があるということです。
このキーワードが出てくることは想定していた
数学や物理学において、操作の順序が結果に影響を与える場合に使われる概念です。あなたの例では、アクションA3とA4を順に行うことと、元のアクションA1とA2を行うことが同じ結果をもたらさない可能性があるという点で関連しています。
この関連は微妙だなぁnishio.icon
非可換っていうと「A1してからA2をすることがA2をしてからA1をすることと一致しない」だと感じる
これもある種の経路依存性ではある
システム思考と副次的影響(Systems Thinking and Side Effects):
システム工学やエコロジー、ビジネスプロセス管理などで、システム内の一部を変更すると、予期せぬ部分に影響が出る可能性があることを指します。
ソフトウェア工学で使われる概念で、抽象化されたシステムでも内部の詳細が外部に影響を与える可能性があるというものです。新しいアクションA3がA1と同じように見えても、内部的な違いが後続の結果に影響を与える可能性があります。
側面Xだけ見てS1とS3を同一視しているのは抽象化であり、そのときに無視している属性Yが今後影響する可能性はあるnishio.icon
これか
これを見つけてきたGPTはすごい、上記の抽象化した解説に書かれていない、僕の脳内にあった「プログラミングの学習」という文脈にとてもよくフィットする
つまり抽象化することによって困難を隠蔽し、それによってS3はS1より高い生産性をもたらすのだが All non-trivial abstractions, to some degree, are leaky. なのである
The law of leaky abstractions means that whenever somebody comes up with a wizzy new code-generation tool that is supposed to make us all ever-so-efficient, you hear a lot of people saying “learn how to do it manually first, then use the wizzy tool to save time.” Code generation tools which pretend to abstract out something, like all abstractions, leak, and the only way to deal with the leaks competently is to learn about how the abstractions work and what they are abstracting. So the abstractions save us time working, but they don’t save us time learning.
互換性と後方互換性(Compatibility and Backward Compatibility):
技術設計やソフトウェア開発で、新しい要素や変更が既存のシステムやプロセスとどのように互換性を持つかを考える際に使われます。
コンテキスト依存性(Context Dependence):
言語学や哲学、計算機科学で、要素やアクションの意味や効果がその文脈によって変わることを指します。
あなたの考え方は、これらの分野で議論される概念と関連しています。特に、システム内の要素やアクションが複数の次元(X軸、Y軸、コスト軸など)で異なる影響を持ち、その組み合わせや順序が最終的な結果に大きく影響するという点で、パス依存性や非可換性の概念が当てはまります。
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関連
これを読んでトリガーされた思考
最近この議論をしたことで脳のアクセスしやすい部分に情報があったのだろう