共に変容するファシリテーション
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共に変容するファシリテーション――5つの在り方で場を見極め、10の行動で流れを促す
Faciliatating Breakthrough --- How to Remove Obstarcles, Bridge Differences, and Move Forward Together (Adam Kahene, 2021) の和訳
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Royal Dutch Shellのシナリオ・プランニング部門で社会・政治・経済・技術シナリオを統括(1990年代初頭)。その後独立し、1991–92 年の南アフリカ「Mont Fleur シナリオ演習」ではアパルトヘイト後の国づくり対話を主導。
以降 50 か国超で政府・企業・市民社会・武装勢力を同席させるダイアログを設計。コロンビア和平やグアテマラ和平協議、気候・食料・不平等など多様な案件に携わる。
アプローチの特徴
どちらかに固着すると膠着や分断の原因になる
どちらもコラボレーションを制約する
2つの極を状況によって循環することが必要
関連
グループによる知的相互作用を促進する働き
会議の司会進行(モデレーション)との違い
モデレーションはコンテンツに焦点を当てがち
ファシリテーションはプロセスに焦点を当てる
生み出す: メンバーの新たな理解、メンバーの関係性、意図
5対の動き
「主張する」と「探求する」
「結論を出す」と「先に進む」
「あらかじめ道筋を描く」と「発見する」
「指揮する」と「伴走する」
「外側に立つ」と「内側に立つ」
動き(Doing)を支えるのはあり方(Being)
5つの内面のシフト(Beingの変化)
オープンになる
見極める
適応する
奉仕する
パートナーとなる
ファシリテーション型リーダーシップ
長期戦略
6章: 現在の状況をどう捉えるか
7章: 成功をどう定義するか
合意に至ることはMUSTではない
結論が出ない状態で先に進む
8章: どのような道筋を取るか
ガバナンス
9章: 誰が何をするかをどのように決めるか
10章: 自分の役割をどのように理解するか
貢献に対する障害を取り除く etc
過去の著書の振り返り
反目するグループを協力させるためにファシリテーターがすること
本書
力と愛を実現する構造=正義
利益の相反
1つのグループの全体の利益
グループの個々の構成メンバーの利益
変容型ファシリテーションは制約を突破する
垂直型と水平型の間を循環する
循環が障害を取り除く
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民主的な意思決定を重視するあまり水平型の意思決定に固執してしまう こういうタイプの思考が循環を妨げる障害になる