力と愛
ティリッヒによる力と愛の定義
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ティリッヒ(Paul Tillich)が『Love, Power and Justice』(1954)で示した核心的な定義
力 (Power)
「あらゆる生あるものが〈自己を実現しようとする衝動〉。それは自己肯定のダイナミズムであり、内的・外的抵抗を乗り越えつつ“存在の力”を現実化する運動」 (“the drive of everything living to realize itself … the self-affirmation of life in its self-transcending dynamics, overcoming internal and external resistance”).
力は単なる暴力や強制ではなく、「存在が非存在に抗して自己を保持・拡張する能力」を指す。したがって正当な権威や制度も力の一形態とみなされる。
愛 (Love)
「〈分離されたもの同士を統合へと向かわせる衝動〉」 (“the drive towards the unity of the separated”).
愛は相手の独自性を消さずに結合を志向する。ティリッヒにとって愛は力を否定するものではなく、力の自己超越的な方向づけとして働く。
力と愛の相互作用
ティリッヒは「力なき愛は無力に、愛なき力は破壊的になる」とみなし、両者の均衡を倫理の中心に据えた。力は存在の自己肯定を、愛は存在間の統合を目指し、両方が統合されるときに正義(Justice)が立ち上がる。
敵とのコラボレーション p.119
ほとんどの人が愛と関わりか、力と主張かのどちらか一方を快適に感じる
これ親和欲求と達成欲求だなnishio.icon
僕は「力と主張」側の人間
「愛と関わり」を強めていく必要があるわけか