ノウアスフィアの開墾と交換様式論
人間が持つ組織化のほとんどの方法は、希少性と欲求に対する適応行動だ。それぞれの方法は、社会的地位を獲得する別々の手段を持っている。
...このどちらともまったくちがっていて、人類学者たち以外はあまり認知されていない第三のモデルがあるんだ。これが贈与の文化だ。 Original English: Gift cultures are adaptations not to scarcity but to abundance. ... In gift cultures, social status is determined not by what you control but by what you give away.
贈与文化という点では交換様式Aと強く関連している
しかしこれを交換様式Aと同一視するのは解像度が低い表現のように思う "希少性ではなく過剰への適応"という指摘が重要
交換様式Aの生まれた時代の交換は有体物の交換だった デジタル財は複製コストが安いため、作成と同時に過剰になる 活版印刷の発明からインターネットの発明への進歩で、書き言葉の複製と輸送のコストが下がった
まずこれによってアカデミアという知識交換のコミュニティが発生した
知識交換も交換の一種
複製可能な性質がデジタル財に近い
これを交換様式Dと呼ぶかどうかに関しては保留、AとDの境界線に関して明確ではないから。
柄谷行人が交換様式Dにもっと大きな意味を見出しているようなので、大きな構想を小さくまとめてしまう
個人的には多種多様な交換活動がA〜Dの4つに分類枠に収まるはずがないと考えている