ネットワーク形成システムとしての未踏
2011年当時、未踏に関して1ページの記事を書けと竹内先生に言われて、僕が一番伝えるべきだと考えたこと 情報処理,52(12),1487-1487 (2011-11-15)
自己紹介皆無で書いてから「自己紹介を入れろ」と言われたのでギリギリまで削って大変だった
「コミュニティ」や「ネットワーク」が字数が多いのでアルファベットに置き換えたり…
落合陽一 未踏は隣の人と「すごい」という基準で勝負できるのが面白いところ」 https://gyazo.com/5f61d167df0d8af5dd1e4d958c1829b1
図 -1 コミュニティの構造
認知能力の限界を各点の位数が6であることで表現している。
左: 密だが情報流通の範囲が狭い構造
右: 情報流通は広いが1対1の関係のため囚人のジレンマに脆弱な構造
面白いものを生みだすには異分野の結合が重要だ、かつては私は自分が複数分野を学ぶことが必須だと考えていたが、最近は得意分野の異なる人たちをつなぎあわせてコミュニティを作ることでも実現できると考えている。どうつなぐのがよいだろうか? 人間の認知能力には限界があり、大きすぎるコミュニティでは結合が疎になる。また,共に何かを行うには相手を信用できることも重要であり、それには共通の友人の存在が有効だ。 コミュニティの外との人間関係が新しい情報の獲得に重要であることもあわせると、小規模で密なコミュニティが、両方に属する個人を介してつながりあうネットワーク構造が好ましい(図-1).
幸い、未踏ユースにはネットワークを作り出すシステムがあった。ブースト会議だ。これが同期の横糸と採択年度の異なるOBとの縦糸を編み上げネットワークを形成した。このネットワークからはいくつもの面白い成果が生まれており、私は今後も生まれ
続けると信じている。このようなネットワークを増やせば世界はもっと面白くなるだろう。そこで事例を3つ紹介する。
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https://gyazo.com/4ea88d57ee788eb269c2447b7b9236bc
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