選択してないという自己認識
nishio: 外から見て「選択」をしてるように見える人が「選択してない」という自己認識を持っていることがあるのが奇妙で、外から見ると認知が歪んでるように見えるし、その認知の歪みは多くの人が選択肢に気付くのを妨げてる原因張本人だと思う nishio: 選択肢自体やその量が人によって異なるのは自明。例えば生まれつき体が弱いと、スポーツ選手になる選択肢はかなり薄くなる。親の経済状態や思想も子供の選択肢に強く影響するし、田舎の学校教師が生徒のSNSアカウントを削除させる事例はその選択肢を奪ったことでどれだけ機会損失が発生することか… ukkaripon: よく子供向けに講演させてもらうといに、選択肢を選んだり、その結果を達成するときに必要になる努力の度合いが、その前の選択だったり、まわりの環境によって異なる、という話をしますね。なので、選択してないと思ってる人にはがんばらなくてもいいあまりに当たり前の選択だったのでは。 nishio: なるほど「当たり前の選択」ということね。 そもそもTwitterで情報発信してる人は皆「Twitterで情報発信するという誰も強制してこない行為を主体的に選択している」わけなのだけど、それが当たり前だと思うと選択したと認識しないのかもね。 nishio: 「当たり前の選択」って意味では選択をしてないつもりの人も日本にいる場合ほとんどが学校に通う選択をしてるわけだよな。通わない選択肢に気付いてないかも知れないけど、選択できる立場にある。 本当に学校に通う選択肢がない状態の子供も世界には沢山いる unicef.or.jp/about_unicef/a… nishio: 何かを当たり前だとみなす思考は、選択肢を見えなくする。 nishio: 報告のあった事例の中にも「大学院から大学を変えた、学科を変えた」などがあった.これはつまり暗黙に「同じ学校の同じ学科に進学するのが当たり前」という誤った思い込みが広がっていて、その思い込みが選択肢に気づくことを妨げている。 nishio: 「学校に通うという選択肢」も「通わない選択肢」が見えないままいじめを苦にして「命を絶つ選択肢」を選んでしまうケースとかあるわけだけど、とてもかわいそうなことで「通わない選択肢」とか「不快な状況から逃げる選択肢」を気づかせ、選べるようにしてあげるのが大人の責任だと思うんだよね