属人性の概念は海外であまり意識されてない
2022-03-01
>be dependent on individual skills/expertise
意外と「属人性」に一単語で対応する英単語がない
dmikurube: いくつか国外メインの企業で見てきたかぎり、そういう概念自体は持ち合わせているけどそんなに問題視していない (別の言い方をすると、見てみぬふりをしている or 仕方ないことだと思っている) というケースが多いかなあ。割と「あー、それやってたやつ辞めちゃいまして」で平気で済ませる感じ tagomoris: ちょっと前にマネージャ(カナダ人)と話してたときは「彼しかできないのはわかるけど、誰にでもできる仕事やってもらってるんだったら高い金払う意味ないでしょ?」という話になりました >あー、それやってたやつ辞めちゃいまして」で平気で済ませる
nishio: そう考えると「属人性をとても敵視して排除しなければならないものと考える」という傾向が日本では強いということになるのだろうか nishio: 「人間を均質で交換可能な歯車にしよう」的な考え dmikurube: 属人性自体が各人の job security の源泉でもある、という見方もそれなりに普及していて、「これ他の人にもできるようにしたいんだけど…」って言うと抵抗される (こともある) から、それはそれで慎重、という認識があるようにも見えますね dmikurube: 日本でその方向性が少ないのは「属人性の敵視」「個人を歯車に」とかの煽った言い方より、「自分に属人化すると自分に無限に仕事が降ってくるから各々が属人化の排除に協力的」というのがある気がします。それがない国では、無限に降ってきても特に急いで解消しようとしない (普通に待たせる) ので dmikurube: なんでまあ、どっちがいいという感じでもなく、良し悪しだなあという認識でいます。クッソ効率わりいなと思うことも実際けっこうありつつ、そのへんをうまいことってやるのがマネージャーの腕の見せどころ、みたいなところもあり dmikurube: ざっと検索して出てきたのを見ただけですが、わりとこのあたりの記事の感覚が近いかなとか >属人性自体が各人の job security の源泉 / 日本でその方向性が少ないのは...自分に属人化すると自分に無限に仕事が降ってくるから各々が属人化の排除に協力的 自分にたくさん仕事が降ってきた時に「忙しい」となるか「待たせる」となるかに文化の差があるのか? 各々が解雇を恐れずに属人化の排除に協力するのは、終身雇用の慣習が強かったからなのだろうか dmikurube: 理由の一部としてはあるような気はしますねえ。 US とかのケースの Individual Contributor としては、属人性を job security の盾にしつつ、待遇・仕事量・裁量等をマネージメントと交渉・駆け引きする、みたいなフシもあり、結果として全体効率は犠牲になってたりして、うーんなんともはや、みたいな dmikurube: 心理的安全性とか OKR みたいなのが出てくるのにはこういう背景もあって、そういう交渉をみんなが始めると組織も回らんし、もうちょっとみんな誠実に話ができる状態にしたいよね、というのもある気はしております。カネがあった頃の日本は (ある一面では) それができていたのか、さて…、みたいな tnj: 属人化が問題になるよりも組織の変化のほうが速いのが一般的だからなのかな。前任者からの引き継ぎという概念がないことも多いと聞いた。ドキュメンテーションやポリシーがしっかり残されているのは、あくまでその場の合意形成を追求した結果で、副作用として属人性を減らせてる的な感じかな 2023-12-20