知的生産Q&A
📝知的生産ではなく知的生産のQ&Aです。
価値
Q: 知的生産物の価値はどう定義する?定義に価値の度合いは含む?
Ans: 価値は扱いません
ですので、明らかに誰の役にも立たないようなゴミでも知的生産物になりえます
Q: なぜ価値を扱わないのですか?
Ans: 好みです
私がASDであり、他者にとって価値があると感じる方向に歩み寄るのが苦手ということもありますし、芸術的な美しさや本質的な実用性といったものを探求したいからでもあるでしょうし、もちろん自由に遊びたいからだ、何物の制約も受けたくないのだといった気持ちもあるでしょう
実用性
Q: 実用性とはどういうことですか?定義がないのはなぜですか?
Ans: まだはっきりとした定義はなく、私の力不足です
おおよそ以下のニュアンスです:
いわゆるビジネス書、自己啓発、ライフハック、仕事術、人生論といったものが当てはまります
多様性、プロジェクト・エコノミー、VUCAなど何らかの(特にビジネスと人生に関する)あり方や考え方を指すものも含みます
スワンプマンなど哲学に寄ったもの、その他実用性に寄ってないものは含みません
専門知識のないビジネスパーソンに通じない、専門的すぎるものは含みません。ITも、です
ただし私はITエンジニアであり、多少IT寄りの概念をお出しすることがあるかもしれませんsta.icon
文章作成、コミュニケーション、マネジメントなど非常にありきたりなテーマは(専門的すぎるの範疇には)含みません。つまり知的生産物として想定します
名前付け
Q: 既存の何かに新しい名前をつけるだけでも知的生産?
Ans: はい
違い
Q: 知的生産と造語の違いは?
Ans: 同義です
強いて言えば、造語は「単に名前をつける」ニュアンスが強いと思いますが、知的生産はそれにとどまりません。
概念 = 対象 + 名前
1 ネーミングの営み。既存の(まだ名前のついていない)対象を見つけて、名前をつけるだけ
2 クリエイションの営み。対象自体を新しくつくる ※1
知的生産は2も積極的に行います
※1
クリエイションについては「つくるとは何か。見つける難易度や複雑性が違うだけで、営みとしては "見つける" だけではないのか」の立場も取れますが、これは哲学の範疇となるため割愛します
私は「いいえ」「"見つける" と "つくる" は違います」の立場を取っていますsta.icon
Q: 知的生産と言語新作(精神疾患に見られる一症状)の関係は?
Ans: 全く関係がありません
言語新作は無秩序です
たとえば🍎(りんご)という言葉に「おたらむめ」という名前をつけたりします
知的生産は逆で、芸術と同様、細部にまでこだわってつくりあげます
このような関係が話題になる背景:
知的生産は人類と相性が良くない
Q: 知的生産と哲学・発明の関係は?
Ans: 知的生産は哲学と発明の間くらいの存在だと思っています
発明ほど現実的で技術的に厳密ではありません
一方、哲学ほど抽象や本質にも寄っておらず、実用性を指向しています
実践者や界隈
Q: sta.icon以外の実践者はいますか?
Ans: 答えづらいですね
部分的な実践であれば、クリエイティブな文脈ではおおよそ誰もが行っているでしょう
問題は職業として、あるいは趣味として日頃から継続しているような者の存在です。一部のインフルエンサー、研究者、ライフハッカーその他🙏仕事術を扱うようなビジネス書作家は該当するでしょう。しかし、私としてはあまり認めたくない思いもあります。なぜなら彼らの本質はエンターテイナーであり、大衆が好む言語化、演出、サービスこそが本質だからです。知的生産は使っていないか、使っていても少しです
強いて名前を挙げるとすれば、倉下忠憲さん(/rashitamemo/倉下忠憲)です。私は彼とその周辺を知的生産界隈と呼ぶことがあります。ですが、このサイトで私が語ってる知的生産とは、おそらく色々と違っているとは思います。しかし、私が本格的に傾倒する前から知的生産の言葉を使い、生計も立ててきた先人であります。私も大いに影響を受けており、一方的に仰いでいた師の一人です
あえて違いを挙げるなら、以下でしょうか:
彼は読書含むインプットの重視と人間の尊重にも力点を置いていると思います。一方、私は手段の一つ程度にしか捉えておらず、必要に応じて軽視もします
私はソフトウェアエンジニアリングなどITの概念を重視し、彼はそうでもなかったように思います。が、過去の話であり、現在では彼も取り入れています。何なら彼の方が詳しいでしょう
私はストイックなアスリートを好みますが、彼は好みません。彼はむしろ、アスレチックを苦手とする人間の自然な性質を尊重し、アスレチックでなくとも済むようなシステムを指向しているように思います
Q: 知的生産の界隈が盛り上がらないのはなぜですか?
Ans: こちらを参照してください →知的生産は人類と相性が良くない