トランスフォーマトリー(Transformatory)
「変革が必要な」あるいは「それなりの投資をしてスタートラインに立つことが必要な」という意味の形容詞。
背景
DXを皮切りに、変革(Transformation)の重要性が見えてきた
変革の本質はスタートラインに立つこと
スタートラインに立つためには相応のリソースと自由が必要
継続的に活動できるだけの十分な予算と環境を確保すること
etc
これを行うためには事実上権限を持つ者(≒経営者)がどかっと投資をしなければならず、したがって変革の成否は経営者が投資できるかどうかに帰着されます。この性質を論じるための名前をつけたのがトランスフォーマトリーですsta.icon
出せるなら妥当で、出せない以上は無能。ただそれだけの話である。
Q&A
Q: 普通はボトムアップに少しずつ試して、良さそうだとわかったら拡大していくのでは?
Ans: それでは遅すぎるしたどり着けないです、甘すぎますと言っています
そうではなく、必要そうだとわかっているのなら、最初から整えて、できる人にがっつり任せてしまった方が良いですし、そうしない限りは手に入りません。変革はかんたんではないのです
Q: 経営を舐めている。そんなことはできやしない
Ans: 勉強不足だと思います
(経営者ではなくミドル層の話ですが)ミドル・エンハンスメントでも書きましたが、自分の仕事に忙殺されているとキャッチアップや思考や議論ができず、井の中の蛙になります。余裕を確保して、そのための時間をつくることは経営者の責務だと思います。あるいは、自分ができないのであれば、自分は経営に集中して、変革は別の者に担わせた方がいいでしょう 出島戦略はトランスフォーマトリーに対抗できる手段の一つです
会社のルールや文化に縛られないための、治外法権的な組織を別でつくることを出島戦略といいます。おそらく子会社など会社ごと分けることになるはずです。つまり変革のための治外法権的組織をつくります。これは想像以上に難しく、以下のハードルがありますsta.icon
1 出島になってない問題(ただの同社の一部門であり、会社のルールや文化には引き続き振り回される)
2 出島への来客が多い問題(成果や進捗を急ぐと、出島の住人が仕事や遊びに集中できません)
3 出島が閉鎖的すぎる問題(逆に閉鎖的にしすぎると「遊んでいるだけ」となって一向に成果が出ず、見えもせずとなります)
4 会社のドメインがわからない問題(出島とはいえ会社のための組織ですから、会社のドメインを踏まえる必要がありますが、その理解と調査は通常変革的な人材には不可能です。よって、会社のドメインを知り、かつ変革的人材にも連携できるようなアダプター(Adapter)役が最低ひとりは必要なのですが、そんな人材は希少です) など
参考: