探索駆動
探索的な仕事の仕方。そのような考え方。
背景
仕事≒ウォーターフォールになりがち
ウォーターフォールはIT用語だが、超計画主義とでも捉えればいい。最初に厳密な計画をつくって、そのとおりに行動することを是とする
現代の組織パラダイムが「階層」である関係上、仕事の仕方もどうしても計画と階層になる → ウォーターフォールになる
しかしウォーターフォールは明らかに力不足
時代はVUCARDであり、最初につくった計画でカバーできるほど単純ではないし、見えない正解を見つけたり変化に対応したりするためには相応の勉強・投資・行動が必要 ウォーターフォールではVUCARDにカバーできないどころか、本質的な達成よりも「計画の遵守」と「計画に自身の活動を盛り込むための政治」が重視されるため費やせるリソースも減る
ウォーターフォールが必要な場面も引き続き多いが、少なくとも万能ではない
ウォーターフォール以外の新たな武器が必要である
概要
探索とは:
一言で言えば、制約無きベストエフォート
探索駆動とは:
Exploratory Driven
探索を前提とした仕事の仕方
心地よく集中・専念できることを最重要視する
管理もそれを維持・向上する方向で行う →管理3.0 エクササイズ:
No ABCDを課すことで「探索的に過ごすとはどういうことか」を体感できる 探索駆動に必要なもの
リソース:
1 探索期間の設定
探索に専念する期間を設定する
No ABCDが徹底される期間と言い換えても良いですsta.icon
2 探索期間中の探索を行えるだけの投資
エフェクチュエーションでいえば許容可能な損失です。最悪丸々ドブに捨てるつもりで一気に確保しますsta.icon ツールが足りてない場合も、ここで一気に確保しますsta.icon
スキルとツール:
3 非同期的な情報共有のスキルとツール
探索は極めて個人的な営みであり、その過程や成果物を出し合うことでお互いに刺激や参考を与えながら深耕させていきます。これができるだけの自律性、孤独への耐性、コミュニケーションツールの導入と活用などが必須ですsta.icon
同上、少なからず自身の考えを言語化する必要があります。また自分の内面を遠慮なく使って深堀りできるのは自分だけなので、自分ひとりで深く潜る必要もあります。大胆に言えば、知的生産とは孤独に深い思考を試行すること、そしてその過程や成果を言語化することです。そのためのスキルとツールが要るのですsta.icon
リード:
5 リードできる者
探索駆動に詳しい者が最低ひとりはいた方が良い
ただし、ここまでの説明や、後述する手法を見て「イメージが湧く」のであれば「詳しい者」の範疇で良い
詳しい者がいない状態でゼロから模索するのは難しいでしょう。あるいは、模索するための期間として試行するのはアリですsta.icon
手法