山崎正和「柔らかい個人主義の誕生」1984/5
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消費 | 消耗
消耗 = 生產
人閒が欲望を滿足させるためにものの價値を消耗すること
そっくりそのまま生產の定義にこそふさはしい
「生產 = 消費」
生產
生產とはすべて效率主義に立つ行動であり、過程よりは目的實現を重視し、時閒の消耗を節約して、最大限のものの消耗と再生を目指す行動
目的のために過程を完全な手段と化す
物質生產しない消費。破壞。象徵生產する消費
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價値法則
1. 自然的價値法則 (ルネッサンス期)
2. 商品の價値法則 (產業革命期)
勞働力商品
3. 構造的價値法則
商品はその使用價値と關係無く、他の商品との關係 (交換價値) によってのみ價値をもつ 物ではなく觀念を生產し消費してゐる
勞働 = 閑暇。閑暇 = 勞働
構造的暴力。構造的無意識 (原抑壓)
顯示的消費 (見せびらかしの消費)
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張り合ひ (emulation)
モノ作り本能 (instinct of workmanship)
industry (產業。勤勞)
掠奪・防衞
英雄的行爲
力の發揮を、人格や「意志力」といふ觀點から解釋する古代的習慣
事實や出來事を交戰の觀點から判斷するといふ行きわたった習慣
戰利品 (trophy)
名譽
有閑階級
統治・交戰・宗敎的職務・sports
立派な體軀の男性から成り立つ高貴で優れた階級
贅澤品の消費は、生まれも育ちもよい男性の特權
←→勞働に從事する女性から成り立つ劣った階級
贅澤品をととのへ、管理することが女性の役目
顯示的閑暇 (conspicuous leisure)
顯示的消費 (conspicuous consumption)
浪費
代行的消費 (vicarious consumption)
家長の顯示的消費を成り立たせる爲に、女性や從者が行ふ消費 (= 勞働・生產)
有閑階級を羨望の眼で注視してゐた大衆が日常的に行ふやうになった顯示的閑暇・顯示的消費は代行的閑暇・代行的消費でしかない
物を作る目的の產業 (industry) | 金儲けの手段としての營利企業 (business)
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贅澤・奢汰の需要による市場の形成
ロココの奢汰
屋內的になってゆく傾向
卽物的になってゆく傾向
感性化・繊細化の傾向
壓縮される傾向
自己顯示はそれ自體きはめて矛盾した構造を持つ行爲であって、一方では他人を壓倒しながら、他方ではあくまでも、他人の主體的な承認を仰がねばならない行爲
われわれは他人の稱讃や羨望を求めながらも、それ自體が他人の自由な判斷にもとづき、むしろ、その人自身の自尊心にもかかはらずあたへられることを期待する。
消費する自我が他人の贊同の眼を求めながら、それを手に入れたいといふ自信を持つことができず、不安のあまり、不自然に身ぶりを大きくしてゐる姿
顏の見えない他人をまえに、ひとはいやがうえにも自分の滿足を見せびらかし、他人の贊同が得られなければせめてその怨恨を買ってでも、なんとかして、不確かな自分の滿足を確かめたいとあせる
自由の刑
人閒が自分自身を充分に知ってゐる事を前提とする「自由」の觀念
硬い自我の個性主義。生產する自我
自分が自分自身に對立し、その完全な支配者となる
欲望を含めた自分の全ての自然性に反逆する。克己。禁欲
自己を他者として、また自己が自己の他者となり、超越した自己は對象となる自己を支配するが、對象となる自己からの影響や反作用を斷とうとする
←→生產と消費の閒に組み込みではなく遲延を考へる
2 巻「自然論」
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生產は卽ち消費である。有機的自然としての人閒の肉體と非有機的肉體としての全自然とを互ひに組み込む過程で價値が生まれる
3 巻「エコノミー論」
https://gyazo.com/216d81bd86840010bf639d5404af68a4https://gyazo.com/13b43aa50c8caf39df18ee521ccde3d3
3 巻「消費論」
https://gyazo.com/b9a01999cc3e45e44595b93e90a880f5https://gyazo.com/e7f9468b6dba12e47d03aed77ac920ef
遲延の領域を高次の價値化が行はれる領域と見做せる
像化
image 作り
物質的欲望が無限に增大するのは、それらを所有し貯藏する場合だけであり、裏返せば、消費をみずからに禁じた場合にほかならない
純粹な物質欲は、ものを貯藏するときにのみ無限に增大するものであり、眞の消費を嫌ふ
とりわけ時閒の浪費について禁欲的
蒐集の爲の蒐集。死藏
滿足を急ぐ欲望
→滿足を先送りする欲望
欲望の目的を限定し效率的に生產する。限定によって否定された欲望は滿たされない
剛直に信條を守ることが美德
自身を機械に變へる
近代的な產業が生產に固定的なプログラムを導入し、さらに機械を導入して作業の反作用を排除しようとした
消費
充實した時閒の消耗
⻝欲そのものは乏しい→⻝欲が滿たされる事を遲延する
目的を過程のために從屬させる
滿足を引きのばす欲望
滿足を急ぐ欲望を觀察し、その滿足ぶりを確認する
滿足を引きのばすことによって、現に滿足しつつある滿足を急ぐ欲望の姿を擴大し、それが滿足してゐることを充分に感じとってみずからの滿足にしてゐる
自分の內部にひとりの「他人」を生みだし、その眼に眺められることによって滿足を確實なものにしてゐる
社交性
顏の見える現實の他人に應へてもらひ、消費行動のリズムを一定に保つ
柔らかい自我の個人主義。消費する自我
純粹に克己的ではない。自分自身の外に立ってそれを完全に對象化することはない
自分が眺めるもうひとりの自分の滿足に浸透されてゐる
目的としての自分の欲望を限定しない
つねに一定のしなやかさを保ち、しかし、そのなかに有機的な一貫性を守ることが美德
從心所欲不踰矩 (爲政第二)
樣式 (style)
作法
樣式化された餘分なことをする
趣味
社交
社交集團
消費集團
顏の見える集團
ほとんど職業的倫理に匹敵するほどの規律を參加者に課し、複雜に段階づけられた嚴しい技術の習得を要求する
集團內での芝居、演技
構想力 (想像力)
相互表現と相互批評を通じて、職業社會とは異なる獨自のメリットクラシーをうちたててゐた。
多元的な歸屬を許す
個人主義と矛盾しない
茶の湯
「茶人」の資格が組織の外でもある程度の敬意を受けた
わび
遊郭
江戶時代の遊郭は、單純な情事のための場所ではなく、むしろ情事にまつはる複雜な儀式のための場所であって、固有の作法と獨特の言葉すら持って、顧客に遊びの技術の專門家であることを要求してゐた。
いき
作法を缺いた行動は「やぼ」として非難されるが、作法の過剩に見える行動は「きざ」なのであって、遊郭の通人にとっても、「いき過ぎ」は「生半可」に劣るとして冷笑を浴びた
一見、日本人が外部の眼に沒個性的に見えるとすれば、それは、彼らが相互の個性に極度に敏感な集團に住んでゐるからであって、極小の特異性ですら充分に個性的に見える環境に生きてゐるから
藝術制作
消費する「生產」