土居健郎「「甘え」の構造」1971/2
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甘え←→甘やかし
甘え
同一化 ($ \ne投影)
轉移性戀愛
兩價性 (ambivalence)
集團療法に於ける、躾
甘やかし
親子の關係で (それ以外の關係でも該當することだが)、親が子を甘やかすと、子は甘えた風を見せても、本當には親に甘えられなくなる。それは甘やかす方が相手に甘える關係になるからであるが、このことは勘のいい人にはわかっても、一般にはわかりにくいかもしれない。しかし甘やかすものは相手と同一化しているといえば、もっとわかりやすいであらう。いひかへれば甘やかす者は相手の同一化を先取り (preempt) してしまふ。だから相手は甘やかす者には同一化できない、したがって甘えられなくなるのである。
同一化の先取り (preempt)
診斷 : 見立てと吟味
見立て
勘
共感
吟味
限界遵守
母語への飜譯
おほやけ (公)
すなはち從來日本において西洋的な意味での個人の自由が發達しなかったのは集團が本書でのべたやうに同心圓的な構造を作っているか、集團が寄合世帶のごとく竝列するだけで相互に交差することがなかったためであらう。
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