『怪獣の名はなぜガギグゲゴなのか』
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ブランドマントラ(Brand Mantra)とは、企業イメージを表現するための短文。 「車の名前にはCがいい」
ちなみに、K音を発した直後、喉は丸く緊張する。遅れてやってくるこの感性の質を、わざわざ取り出すための文字がCである。C表記を使うと、Kの発音から、硬い曲面や速い回転のイメージを優先的に引き出せる。すなわち、車に使えば、金属の流線型のボディと、エンジンの回転を想起させることになる。だからこそ自動車の名前にはCが効果的に使われているのだ。カローラ、クラウン、コロナ、カムリ、コルベット、カマロ、シビックなどなど。音はS音ながらも、流線型のイメージを文字Cに託した車名も含むなら、セドリック、セフィーロ、シトロエン、シボレーなども挙げられる。 おっぱいの音
私の赤ん坊が最初に発音した有声子音はMだった。私は、息子が生後二ヶ月のときに職場復帰した。二ヶ月といえば、おっぱいだけで生きているので、帰宅したときの最初の授乳は大騒ぎだった。空腹の彼は、何時間ぶりかに乳房を見て興奮し、ふがふが鼻を鳴らしながら吸い付こうとする。こっち(おっぱい)も充満していきり立っているから、下からアクセスすると最初の一~二回は乳首から外れてしまうのだ。この外れた瞬間、彼の口から漏れる音は、立派なMなのであった(正確には、息の音が入り、haMという感じになる)。私は、「お、なんて美しいMだろう」と感心したものだ。というのも、日本語を習得した後の日本人は、基本的に母音付きでしか子音を発音しないので、単子音の発音が難しい。英語の先生がいくら鼻の穴に力を入れて「M!」と発音しても、多くの生徒の単語末のMはどうしたってMu(いわゆる日本語の「ム」)になる。けれど、赤ん坊のそれは、ネイティブの先生が発音するMそのものだった。よくよく聞いてみると、乳首に無事吸い付いた後も、興奮して息が荒いうちはM(g)M(g)という音を出しながら、おっぱいを吸っている。鼻腔を共鳴体に使うM音は、頭蓋骨いっぱいに響いているに違いない。こうして、赤ん坊にとってM音は、口いっぱいの乳首や、掌いっぱいの乳房、お腹に満ちてゆく甘い乳と共に存在している。Mは赤ん坊のまっさらな脳に、満ち足りた、充足感の音として刷り込まれているのである。ママ、マム、マミー、マーマー、オンマ……世界中の多くの幼児が、M音で母を呼ぶ。幼児のM音獲得シーンを見ていたら、それが当然のことであるのがよくわかる。 ちなみに、気持ちよいPの拍(パ行音)のうち、息子が一番好きだったのはプ、正確にはその長音のプーだった。息子が好んで出す音を観察しながら気づいたのだが、実際に発音してみて、なるほどと思った。パ行音のうち、Puが最も唇がリラックスしている。このため、Puを長く伸ばすプーは、破裂(Pの特性)と振動(Bの特性)の両方の生理的快感を得られるのである。そういえば、『くまのプーさん』は、世界中で愛されている。プーが気持ちよい、というのはうちの赤ん坊だけの特性ではないようである。また、Bの拍(バ行音)で、破裂と振動の両方を楽しめるのはバーとブーになる。この二拍を使った「バブバブ」は、赤ちゃんことばを描写する定番の擬音語だ。英語のbabyはどうだろう。babyは分解すると、bab+yだ。バブに、愛称の接尾辞yを付けたのだろうか?つまり、バブというカワイイヤツってことだろうか?どうやら英米語を使う国の赤ん坊も唇の刺激がお好きのようだ。
ポイント
私の大好きな岡野玲子さんのベストセラーコミック『陰陽師』の安倍晴明のセリフに、「この世で一番短い呪とは……名だよ」というのがある。呪は、相手の思いや行為に何らかの縛りをかける術である。名は、その名を与えられた者を生まれたときから縛っている呪なのだと、岡野・晴明は言うのだ。 名前=呪い
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濁音四音(B、G、D、Z)
膨張+放出に振動を加えた、
膨張+放出+振動の発音構造になる。
男の子が好む特撮モノやアニメも濁音でいっぱいだ。ゴジラ、ガメラ、ピグモン、カネゴン、ガンダム、デビルマン等々。「機動戦士ガンダム」の戦闘アイテムの名前を並べてみよう。ガンダム、ガンタンク、ガンキャノン、ザク、ドム、ジム、ズゴック、ゴッグ、アッガイ、ゲルググ(以上、戦闘用ロボット)、ビームライフル、ハイパーバズーカ、ガンダムハンマー、ビームジャベリン、ビームサーベル(以上、戦闘用武器)。