FF105WK
#スピーカー・ユニット #フルレンジ・スピーカー #Fostex
私は、結局のところ、FF105WKの音色が気に入らなかった。同じ10cmであれば、Markaudio Pluvia 7 HDをお勧めする。ユニットの価格はペアで2000円程度高額だが、それ以上の性能が出るので。もっと安いユニットにも、Fostexより良い音のものがあるとは思う。
#日記 #2024年 #3月10日 2024年3月-10 11:4
8cmのFF85WKを聴いてみたら、これはとても良かった。口径が大きくなれば良くなるとは考えていないけれど、8cmと10cmでこれだけ違うとは、箱の差ではないと思う。
#日記 #2023年 #2月27日 2023年2月-27 02:2
所感
メリハリの効いた音、というかメリハリが強すぎる。音質も、作られた音という感じで、個人的には、あまり好きになれない音。
メインスピーカーのParadigm Premier 200Bを休ませてまで、FF105WKで音楽を聴く理由を見つけるのは難しい。大きな箱に載せるのが良いと思うが、箱探しに充てる時間を他のフルレンジを聴くことに充てたいと思ってしまう。
音質
中音は、音質はフツーだが、4L箱では強度が高すぎてバランスが悪かった。(バスレフ箱の推奨容積は5L程度。)
高音は金属的な音が目立つ。シンバルなどが、良い音かと言われると微妙。
低音は控えめ。これはこれでよいかなと思うが、中音の強さとバランスとれてない気がする。
バーチ合板のエンクロージャ(DCU-F121W用)に載せたが、印象は変わらず。
情報量多い。空間再現性高い。かなりのレベル。
能率悪い?(低くないはずなんだが) でも、適度な大きさまで音量上げればいいだけ。
経緯と試聴環境の構築
経緯
10cmユニット用のバスレフ・エンクロージャを入手して、いろいろなユニットを載せて聴き比べようと思い立った。
Fostexの ユニットはP800以外聴いたことがなかったので、バスレフ用のユニットとして、FF105WKの中古品を2点ばらばらに入手した。
対抗馬として載せるのは、FF105WKとネジ位置互換でNFJで販売されていた訳あり品の4インチ・ユニットと、Ontomo MookのOM-MF4-Mica(サブバッフルを使って搭載)だ。
その他にも、絶対的な本命として、Markaudio のPluvia 7HDも入手済だが、ネジ穴の位置が異なる上に、合計で10ヶ所も穴を開けて鬼目ナットを埋めるのは手間だし、精度も求められるので、気力が高まるまで放置である(次のボーナス出たら専用箱買いそうだ)。
ネジ位置互換のユニットには、PARC Audio のDCU-F121Wや、あと、TangBangのユニットもあるが、PARCは他のサイズのユニットをいくつか持っているし、TangBangのものはバックロードホーン向けでバスレフ箱では低音が出ないかもしれないと思ったので、入手予定なし。ただ、TangBangの評判が良いので、バスレフで聴ける安価なユニットを探すつもり。
エンクロージャ
いずれもバッフル背面のざぐりがあり、よくできている
4L箱
バーチ合板製: PARC Audio DCU-F121W用
MDF製: NFJの4インチ用
開口径が92mmと小さく、M5のボルトを使っているので、NFJ4インチとFF105専用(Fostex P1000が載らない)
6L箱
MDF製: PARC Audio DCU-F121用
バスレフポートを固定していないので、ポートの最適化を試そうと思えば試せる
6L箱に入れて、エージングを開始
エージング: 片方はほとんど未使用だったが、先に入手したので先行して24時間エージングをした。後で入手したもう一方は、コーンの色が変色しており、実際聴いてみると、先のものより音質が多少異なるものの、エージングが完了しているのか、それとも劣化しているのか、分からない。それで、私の手元での両ユニットのエージング時間を便宜上、24時間目から開始するものとして、以下に記録する。
24時間経過: 高音に特徴ある。弦楽器は悪くない。ボーカルもピアノも悪くない。エージングに使っている一部のピアノ協奏曲と相性が悪く、弦もピアノも金属音がして違和感を感じたが、気にしないことにした。低音はそこそこ出ている。
45時間経過: あまり印象変わらない。
50時間経過: 金属音っぽさが和らいできた気がするが、耳が慣れてきただけかも。明日、職場で耳をリセットしてから改めて聴いてみよう。もしかしたら、他のスピーカーでリセットする必要あるかも知れないが。
65時間経過:より金属っぽさが和らいできた気がする。空間再現性も良くなってる。両ユニットともエージングが必要だったようだ。まだまだ変化しそうだ。
4L箱に移した
OM-MF4-Micaを載せようと思っていた4L箱に、M5のボルトが使われていて、サブバッフルを取り付けられなかったので、M5のボルトで取り付け可能なFF105WKを4L箱に移した。低音はマイルドに。
同じ4Lのバーチ合板製のエンクロージャと直接比較できるようになった。
90時間超えた。空間再現性は、50時間超えたときからそうだったのだが、かなり良い感じ。あと、高音も良いと思える。